市民3分間演説 | 松原みさこ公式ブログ

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はれ


子ども教育委員会で「市民3分間演説」がありました。
全体で5名の発表がそれぞれの委員会でありました。

私は先の教科書採択について演説。


「教科書採択で分かったこと」という題がついています。



生まれた時から平和憲法の下で自由と平和を当たり前のように全身に浴びて安穏と暮らしてきた70年。今、気がついてみれば取り返しのつかない状況が時の政府によって作りだされようとしています。

いよいよ、教育の中にも国家権力の手が伸びてきています。
そもそも教育は自由であることが基本です。学問の自由は憲法で保障されているはずですが、ひとたび全体主義国家になってしまえば教育こそ洗脳、すべて同じ色にそまります。今、水面下で計画・実行されていることの一つが今回の教科書採択にもよくあらわれています。

教育現場では「教科書」を使っての教育活動が主です。教科書は資料の一つとしての地位をもっており、教育現場の担い手の教育の手法によっていかようにも被教育者を導くことができます。現場では「教科書を教えるのではなく、教科書で教える」と言われ、教師の創意工夫や生き方、考え方に大きく左右されます。つまり、教科書がすべてではないのです。自分自身の経験から言うと地方の教育委員会が採択した教科書を使うも、他社の教科書との比較、インターネットや他の資料との事実確認などをあらかじめしておけば、「自分でも調べてごらん、違う意見もあるかもしれないよ」と、一般に言う「調べ学習」を課すことができるのです。

そうすることによって児童生徒は情報収集能力、分析力、思考力が育ち、おかしいなという疑問を持ったり、なるほどと納得したりします。そこには「メディアリテラシー」が育っていきます。矛盾点を見つけさせること、多様な考え方があることを知らせること、このような教育方法で現場が動けば今のような情報を鵜呑みにする国民は生まれなかったでしょう。
今回の教科書採択に関しては名古屋市図書館に小刻みに5回程通い、一般市民として特に中学校の社会科を中心に他社との比較を行いました。一番使いたかった最新の教科書があり、他の市民も「これはいい」と絶賛しているようでした。が、これは採択されませんでした。名古屋市は今回はなんとかこれまでと同じ教科書が採択されました。まずはつかの間の一安心です。でも、予断は許されません。

5つの種類の教科書会社がありました。多様な考え方や意見は尊重しても人類社会において「普遍的なもの」はあるはずです。基本的人権を尊重し合うこと、戦争によって環境破壊をしないこと、地球市民、地球に生きとし生けるもののすべての命を大切にすることは間違っているでしょうか。

河村市長は子どもの人権にかかわることで首長としても人間としても偉大な政策を実行されましたね。いじめに対するカウンセラーを導入したこと。その基本理念は「教育とは強制だ、それは間違っている。自由でなければいけない、だから、子どもたちを「応援する
」ことが基本だという姿勢を取られました。

しかし、どうでしょう。片方で破壊と建設の歴史を繰り返す政権に賛成のような発言をされています。せっかくの金シャチやSLはどうなるのでしょうか。

市長の教育理念こそ今、名古屋市で育み全国発信すべきだと思っています。
そのような状況下で最も懸念されることは教育です。