ジェフ千葉×浦和レッズ戦を観に行って来ました。
今回は形式を変えて書いてみます♪
(注:長いです!)
初のフクダ電子アリーナ観戦。アリーナへと近づくにつれて私の胸は高鳴った。
今日の試合は6連勝中の10位ジェフ(ホーム)と4連勝中の首位レッズ。
残り6試合となったリーグ戦は、優勝・残留を巡って、両方の可能性を残すチームが全力でぶつかり合う。
その点10位と中位をキープしているジェフは、そういったチームに比べるとモチベーションを維持するのは大変かもしれない。
ラストスパートに向けてリーグ全体のボルテージが上がる中、序盤戦に比べるとジェフのこの時期の6連勝はさらにすごいことなのかもしれないな、と思う。
レッズは4連勝で首位を堅守しているものの、フクアリではジェフ相手にリーグ戦で未だ勝利がなく、2戦2敗と相性の悪い相手。
ジェフはそのホームで、強さを再び証明してジンクスを確固たるものにできるか。
とても楽しみな試合だった。
アリーナに入ると、ピッチは選手の表情が分かるほど近かった。
あちこちに反射する声援が大音量でスタジアムを包んでいる。
今まで観戦したスタジアムの中でも、フクアリの空気は特別だった。
開始30分前・・・すでに戦いは始まっていた。
左にジェフ、右にレッズ。
巨大な声援が2つの大きな塊になって空中で弾ける。
そこには「絶対に勝つ!」という迷いのない気合の中に、相手チームに対するリスペクトも感じることができた。
不思議な感覚・・・
ピッチがフェアな戦いの場へと変化する。
サポーターの巨大なエネルギーでスタジアムの空気が変化していく、私はこの時間が好きだ。
ジェフがダイレクトでパスをつなぎ、徐々にレッズ陣内に攻め入る。
ボールがハーフラインを超えると、中盤から次々に選手が飛び出し、FWやMFという本来のポジションは意味を失っていく。
対するレッズも、戦い方がはっきりしているように見えた。
中盤からの厳しいプレッシャーでパスコースを確実に狭めて、インターセプトからの素早いカウンター。
先制点はレッズだった。
ゴール前に流れたボールをワシントン選手が落ち着いたタッチで決める。
この日はポンテ選手がまさにチームの心臓とも言える動きで起点となり、タメをつくり、度々決定機を演出していた。
そのポンテ選手を軸に、2点目が入るのに時間はかからなかった。
サイドからのクロスを再びワシントン選手が打点の高いヘッドであっという間に追加点。
千葉も連動したパスワークで何度か決定機を作ったけれど、浦和の強力な砦を崩せないまま前半が終了。
後半に入ると、流れはジェフに傾いたように見えた。
ところが、3点目を決めたのは再びレッズ。
ボールを奪ってからの畳み掛けるような攻撃で、最後はポンテ選手。
「3点」という得点差は一見すれば大差にも思えるけれど、サッカーで2点、3点差からの逆転劇は必ずしも少なくない。不確定要素の多いスコアだ。
残り40分で3点差・・・それをひっくり返すのは、劇的な流れの変化がない限りは難しいことだと思うけれど・・・
「やっぱり何が起きるか分からないのがサッカーなんだ」と、今日はまたしても実感できた。
残りの40分間が予想もしなかった展開になったからだ。
流れの中から返したレイナウド選手の得点をきっかけにジェフが息を吹き返し、後半40分には羽生選手のミドルシュートでついに1点差まで詰め寄ると、その直後にはついに同点弾で、場内は騒然・・・!?
・・・と思ったら、これはオフサイドの判定でノーゴール。
この3点目が決まっていたらまだまだ分からなかったかもしれない。
試合は89分、田中達也選手のゴールでレッズが勝利を確実にした。
白熱した試合だった。
ピッチの近さゆえ、足元や身体の入れ方など1対1のかけひきも十分に楽しむことができたけれど、特に印象に残ったのは田中達也選手のドリブル。
緩急鋭いスピードで、ボールは足元に吸い付いているようだった。
アリーナを後にしながら、選手の健闘を讃えるそれぞれのチームのコールを聞いた。
白熱した試合を思い出しながら、その歌声は耳に優しく響いた。