今月の法話は『看脚下』です。どんな意味かといいますと、自分の足元を見よです。浮き足立つという言葉がありますが、焦ったり迷いがあると周りの状況が見えなくなり、やがて自分も見失ってしまいます。


春はお別れと旅立ちの季節です。

桜も綺麗な花を咲かせて人々を魅了しますがやがて散っていきます。


良寛和尚の俳句で

※散る桜 残る桜も 散る桜 

という言葉があります。


仕事、家庭、対人関係、子育て、自分の将来、健康やお金のこと等、幸せな事より悩み事が多い昨今でございます。


人生、生きていれば良いことも悪いことも必ずあります。得るものもあれば、失うものも必ずあります。それに振り回されて、一喜一憂する前に自分の足元を見て今ちゃんと地に足がついているか確認してみましょう。そうすればきっと今までとは違った目線で一つ一つの出来事を捉えながら歩んでいけると思います。


足元を見ながら新しい良い旅立ちになるようお祈りしています。

山主合掌🙏

※良寛和尚の俳句より引用