夫の四十九日法要が
無事に終わった。
納骨も済ませた。

「もうそんなに経ったんや…」
 と思う日もあれば、
 「まだそれくらいしか経ってへんのか…」
 と思う日もある。

今でも毎日泣けてくる。

一日中泣いているわけではないけど、
 ふとした瞬間に胸が締め付けられて、 
「もうイヤや…。消えてしまいたい」
 そんな気持ちになることもある。

夫の闘病中は、 
「私は絶対に倒れたらあかん」
 その一心で気を張って過ごしていた。

多少しんどくても薬を飲んで動き、
 風邪ひとつひかずに過ごしてきた。
ところが、夫を見送って、 
「もう頑張らんでもええんかな…」 
と思った途端、 身体のあちこちに
不調が出てきた。

「寝たら治るやろ」
そう思って横になっても、
 ふと不安になる。

もし、このまま私に何かあったら…。
ひとり暮らしの私は、
 誰が気付いてくれるんやろ?

きっと誰かは気付いてくれる。
「LINEの既読がつかへんな?」
 「電話したのに折り返しがないやん」
そんなことで心配してくれる人はいる。

でも、わたしの家には鍵がかかってる。
「もしもの時は、ペアガラスは高いしな、
こっちの安い窓を割って入ってな?」
そんなことまで近しい人にお願いした😅

でも、そのあとで
自分でワロてもた。
「助かる前提で、その後の
窓の修理まで心配してるやん」(笑)
私は一体、生きたいんか?
消えたいんか?
自分でもようわからん(泣)

夫は、私にとって
夫であり、
父であり、
兄のような存在やった。

どこへ行くにも一緒。
「今日、この服着るわ~」
そんなことまで毎日話しかけてた。
すると夫は決まって、
「いちいち報告いらん。
 好きなん着たらええがな。 
わしがアカン言うても、
それ着るんやろ。」
半分あきれたように笑っていた。

その何気ないやり取りが、
 今になってどれほど幸せだったのかを
思い知らされてる。

だから今、 
私は"ひとり"ということに戸惑っている。

スーパーへは行ける。
でも、それ以上はまだ少し勇気がいる。
そんな私が先日、
 ふらっとひとりでカフェへ入った。
二十五年くらい前に
一度入ったことのある
小さなお店。
店内はおしゃれにリフォームされていた。
「場違いかな…。」
最初はそう思ったけれど、
 周りを見れば、 
ママ友らしき二人組、 
ひとりで来ている男性、 
私と同じくらいの年代の女性ひとり。
誰も私のことなんて見てなかった(笑)

アイスコーヒーと、
 本日のおすすめケーキを注文。
カバンから文庫本を取り出して読んでみる。
…いや、読んでるふり(笑)
活字を目で追っているだけで、
 内容はまったく頭に入ってきてない😅

スマホを見るより、 
「本を読みながらコーヒーを楽しむ人」
 みたいに見られたかったんかな(笑)
でも、そんなことを気にしていたのは
私だけ😅

コーヒーをひとりで飲みに行った。
本当に、たったそれだけのこと。
でも帰り道、 
「私、ひとりで行けたやん」
そんな小さな達成感があった😊



悲しみは何ひとつ変わっていない。

家に帰れば、
やっぱり夫を探して独り言。
それでも、 
ほんの少しだけ前を向けた気がした。

そして、どんなに悲しくても、
腹は減る。
だから今日も
食べて、 泣いて、 
また明日を迎えようと思う。