普段ツイ廃をしている私にとって、ブログはお久しぶりの更新です。



つい先日全日本選手権を見に行って参りました。



土曜日と日曜日なので、フリーのあった日2日間。


全日本の振り返りをしようと心に決めて早3日。全日本を振り返らないと2022年を振り返れない……でも全日本を振り返るには1選手1ツイートをしていたら何ツイートになってしまうのか…というツイ廃基準の考えで悶々としていたところでした。が。




ブログってこのためにあるツールじゃん!!!




と思うに至り、更新することにしました。


標題のとおり今回は女子フリーについて。
長くなるのでさっさと本題に移ります(どうせ本題に移っても長いんですけどね。)。



1. 松原星さん
フォレストガンプ。
一番滑走から大学4年生、ラストイヤーの選手。
なんとなく男女どちらかの一番滑走は大学4年生をはじめとするベテラン勢が入り込んで、いい演技(ノーミスとは限らない多義語ですね)をするイメージが強かったので、今年はここに星ちゃんが来たか!というのが、ショートプログラム(SP)の結果を見ての感想でした。

星ちゃんの生命線の3S3Tは恐らく1本目。そこがステップアウト(so)になった後、すぐ次のジャンプを2A3Tにして取り返す。2本目に用意した後半の3Sに+3Tをつけて、バチバチに綺麗な3S3Tが入りました。

フジテレビの中村アナが某選手に対して放った「次、幼い頃から最も得意としてきたコンビネーション」を全日本の舞台で、後半に、決めてきたこと

ケガの悪化でもう3Lzと3Fはできない(やらない)と明治大学さんの上げていた記事で見ていたから、ラストは2Lzだと思ったところで3Lzを締めてきたこと

ラストにかけた思いの強さを感じる、「全日本の一番滑走」として、個人的には最高の演技だったと思います。

丁寧なスケート、綺麗なポジション、回転速度のあるスピン。ジャンプが跳べなくともできることを磨いていった結果がショート通過、フリー進出だったんだなぁと思いながら、ここでケガを悪化させてほしくないと祈りながら4分見ていました。

星ちゃんのやりたいことができた!のであれば、それが一番。
5度目の全日本、新人賞をとった初出場のときと同じリンクでの全日本、お疲れ様でしたの思いが溢れますね。


1番の選手に熱が入りすぎて、23人を残して灰になりかけたのはここだけの話。まだまだ原型を留めないと全日本は続きますからね……(ひとりにかける文量が長すぎるので、ここからはもう少し端的に伝える努力をします…努力…)




2. 江川マリアさん
レ・ミゼラブル。

明治大学が、東日本が、というより福岡が!(大事)誇るポテンシャルモンスター、江川さん。

おっとりした雰囲気からは想像できないシャープな滑りと、ハマったら誰にも止められない(ような気がする)ジャンプが個人的に大好きなので、どこまで順位を上げるかな、と楽しみにしていました。

フリップとループのミスが惜しかったですが、かれこれ何年と言い続けている国宝級超絶びゅーてぃふぉー神2A3Tを2本!現地で見ることができて私はとても満足………

本人悔しい演技になったかもしれませんが、実は初出場。全日本のこの経験と、今季のこれまでの躍進をきっかけに、ここからどうなっていくのか、本当に楽しみです…!!

あと、現地で聞いたレミゼは民衆の歌の前でブチンも曲が切れて、現実に引き戻される感じがしました(ほかにも仰っている方いましたね)。大きい会場だと気になるかも。





3. 山下真瑚さん
サンセット大通り。

今大会の真瑚ちゃんはかなり「ハマってた」気がする!
スケーティングもよくスピードに乗っていたし、ジャンプも勢いのあるいい時の真瑚ちゃんのジャンプでした。

冒頭の3Lz3Tが近かったんですが、2連続のジャンプでこんな飛距離でるの?!、!、?????!!!!みたいな恐ろしいジャンプでした。
+1.69も納得のジャンプだったし、後半に3S3Tを降りてきたのもアツかった。

恐らく、「100%ノっている状態」のときに全日本が来たらとんでもないことになるんだろうな…と思いました、117って第1グループで出る点数じゃないのよ………

本人が振付に関わったりと、演技の中でも色々と工夫しながら取り組んでいることが知れた今シーズン。後半も真瑚ちゃんのペースでスケートを楽しんでいってほしい!




4. 竹野仁奈さん
キダム

福岡が誇る竹野姉妹の妹さん。初めて見た時の印象はお姉さんに比べてジャンプ特化型(だって3Lzも3Fも上手いんだもの)に見えたんだけど、スケーティングの正確さや、スピンの回転速度の人外さ(褒め言葉)などなど、ジャンプ以外の強みをここ数年で携えて、3年連続の出場(間違っていたら教えてください😇)。

ラストイヤー、集大成にキダムを選択するセンスもいいなあと思いつつ、あまり跳んでいたイメージのない3Loが綺麗に決まって勢いに乗っていったように見えました。

仁奈ちゃんの得点源であるスピンステップはいずれもレベル4。フリーの順位は24位だったけれど、その位置にいる選手がオールレベル4を揃えてくるあたり、日本女子のレベルの高さをひしひしと感じます(というかフリー96点で24位って何事ですか。)。

あと少し、仁奈ちゃんの思い描くスケートができるよう、遠くから応援をする電波塔です。





5. 松生理乃さん
ガブリエルのオーボエ

今季悔しい演技が続いてしまっている松生さん。
きっと、色々なことを考えながらの今シーズンなんだろうな、というのは嫌というほど伝わります。

リンクを目いっぱいに使った演技、確かな技術に裏打ちされたポジションの美しさ、スケートの伸びやかさ、軽やかさはこのグループにいていい人間じゃないと、心底そう思ったし、5番滑走にして演技構成点(PCS)で3位の67点を叩き出したのも頷ける(ファンがジャッジに頷いてどうすんねんという話はあるが)、そんな演技でした。

最初に申し上げたとおり、ケガや体調不良だけではないしんどさが今はあると思うけれど、スケートファンとしては、ただ純粋に100%の状態の松生さんがまた見たいと思うし、そんな日が来たら全米選手権を遥かに凌ぐフライングスタオベをかましてやりたいですね。

というか中京大中京は松生河辺吉田をインハイにつぎ込む可能性があるんですよね、怖すぎ。インハイって四大陸選手権でしたっけ。





6. 竹野比奈さん
タイタニック

この時代、福岡といえば竹野比奈※!というイメージのある、中四国九州ブロックを引っ張ってきた竹野姉妹のお姉さん。
※個人の感想です。

ロシュフォールの恋人たちや、もののけ姫、ロミオとジュリエットなどなど、正統派プログラムをきらっきらに滑っていていつも素敵演技だったんですが、このときのタイタニックもエレメンツ以外の繋ぎの部分含め、4分間一貫して美しさを放つ、THE 選手権女子のフィギュアスケートでした。

こういうスケートって皆大好き※じゃないですか、皆大好きなのにあんな綺麗なスピン見せられたらもっと大好き※じゃないですか?

※異論はできれば認めたくないですね

比奈ちゃんも妹の仁奈ちゃんと同じく今季がラストシーズン。
3年間延長して続けてくれた感謝をどこかで伝えられたら嬉しいです。最後まで悔いなく競技に打ち込めることができたら嬉しい。


あと今季は超絶びゅーてぃふぉー2A3Tがリストラされて3T2Aになっていたので私はISUを許さない(許さない)




7. 渡辺倫果さん
Jin

第2Gに倫果ちゃんとりをんちゃんがいるのを予想できた人はいなかったのではなかろうか…という波乱な結果になったショート。18位発進。

6練でも3Aを綺麗に決めていたし、本番もものすごい集中力だったなぁというのが感想。

昨季出ていた試合とは到底比較できないほどのプレッシャーのかかる舞台に今季立ち続けて、グランプリファイナルの進出も決めて、この全日本は周りからのプレッシャーも、観客からの期待も、自分から自分に対する期待、プレッシャーも想像を絶するものだったんだろうなぁ…と思うのですが、それを跳ね除けるような心の強さを感じるフリーでした。

2A1Eu3Sの転倒もあって、以降はスピードがさすがに落ちたような印象だったけど、3Lz2Aまでは、「これは…くる…!!!」とゾクゾクするような演技でした。

昨季と目に見えてスケーティングが綺麗になったのと、倫果ちゃんのもっていた「アク」が薄まってより点数がついてきたような印象です。

ここからまたどこまで進化していくのか、世界選手権が本当に楽しみだし、自身が世界選手権を楽しむためにも、また沢山努力を積んでくるんだろうなと感じています。





8. 住吉りをんさん
Enchantress

6練で、完璧といっても過言ではない4Tを決めていたりをんちゃん。あそこで完璧に決めてしまったから、そして本番でも降りてしまったがゆえの難しさを味わった4分間だったと思います。

でも、4Tを降りたあとの難しさを味わうって、4Tを試合で降りたことのある人間にしかわからないこと※だから、この経験を必ず無駄にすることなく次に活かしてくるだろうなと信じています。

※自明なことを何言っているんだと思われそうですね、私もそう思います()


今季はショートもフリーも今までに挑戦したことの無いジャンルのプログラムだと思うし、フリーに関しては昨季滑っていたムーランが簡単に見えるほどに体力も精神も使い果たすプログラムだと思うけれど、あれが完成した日にはてっぺんをとってもおかしくはないプログラムになりそうだし、それを夢見てまたコツコツとひとつずつがんばっている最中なんだろうな、という感想です。

完成した日がいつ来るのかがわからないほどの難しいプログラムを滑っているんだな、というのは素人目ながら思うし、何かを妥協すれば近い日にハマるのかもしれないな、という感想もあるけれど、本人の目指す高いところに到達する日まで、せっせと応援していきたいな、と感じた全日本でした。


※ここまで演技に対する感想が1ミリもないのでここに。りをんちゃんの周り重力ない(語彙力2)




9. 髙木謠さん
マスクオブゾロ


ノービスBにしてカルミナ・ブラーナを披露して観客の度肝を抜いた髙木さんが、満を持して全日本に推薦出場。

MFアカデミーに移籍して、荒ぶるポテンシャルを少しずつコントロールできてきているのが今季の躍進に繋がっているんだろうな、と思います。

勢いのあって、思い切りがある、清々しいスケートが今の持ち味。少し空回りして余分な力を放出してしまうところが収まるところに収まれば、このポテンシャルはもっともっと開花されていくんだろうな、眩しいな…!!!!!という感想です。


ちなみに倫果ちゃんのギャルピは髙木さんなどの若手勢から教えられたものなんですってね。
自分からしたら倫果ちゃんって若手なんだけど更に若手がいるのコワイワァ





10. 村上遥奈さん
Australia

この5か月で10試合に出続けた体力お化けの村上さん。
全日本ジュニアのときも思ったのは、大崩れしない、どんなときも淡々と確実にこなす強さがある、ということ。
例えで言うと愛知の手島里佳ちゃんとかに感じていたものに近いかも。

さすがにこのフリーは疲れもあったと思うんだけど、その中でも3Fの転倒だけに抑えて、ほかの決めたいエレメンツは耐えてきていて、伊達に全日本ジュニアの熾烈な戦いを乗り切ったきたわけではない…!!!と思いました。

しかも村上さんは翌日にペアフリーもあって、結局4日間演技をしたわけですが、大きなミスは3Fの転倒のみ。すごいわあ………





11. 吉田陽菜さん
スターウォーズより


や!り!お!っ!た!

というのが第一の感想。
ショートでミスをしたとしても、表彰台ラインの3位までの差は10点ちょっと。フリーの基礎点を鑑みれば、「どこまで順位をあげられるか」というところで、フリー3位、最終6位までジャンプアップ!!

3Aをステップアウトで堪えた後はほとんどノーミスの演技で、技術点は76。

JGPFでの悔しい演技を払拭するような爆発力のある演技でした、見ているこちらもスカッとする、爆速スタオベがしたくなるような神演技でした!!!

PCSもうちょい出るかと思った!!
そして四大陸選手権!!初めてのチャンピオンシップの大会も、陽菜ちゃんの武器を存分に生かして戦ってきてほしい…!!そしていい収穫を得てきてほしい…!!!






12. 大庭雅さん
Aesthetic (医龍のサントラですね)

日本が全世界に誇りたいheartwarmingなスケーター。
1万人がこのスケートを見たとしたら、その1万人が、「この人はスケートが好きなんだな」というのが伝わるであろう演技。

ジャンプの回転とか、ちょこっとしたミスがあったけれど、「スケートを続けるのも楽しいよ」って、今現役で滑っている選手に伝えるような温かなプログラムは、点数では評価できない魅力がたっぷり詰まっていました。

点数が取れる選手が強いし、スポーツである以上強さが求められるのかもしれないけれど、「好き」っていうのが一番の原動力になって現役を続けてくれるなんて、応援する一択じゃん????


それに音に寄り添うスピン(寄り添うというより思いっきり音ハメかな)とか、独創性溢れるコレオシークエンス※とか、雅ちゃんにしかできない演技を見せてくれるのがとても好きだし、またどこかで演技が見られたら嬉しいです。

※最後のバックスパイラルのポジションが好き



~ここで整氷~


~現時点で5400字です~


~ここまで読まれた方は相当な変態ですね、ありがとうございます~




13. 横井ゆは菜さん
ハンガリアンラプソディー


横井ゆは菜さん。2015年から7年連続で出場している、もはやお馴染みのスケーター。

そんなお馴染みのスケーターも今年の全日本で最後だそうです。
ゆは菜ちゃんはいつも皆とは少し違うプログラムを見せてくれる、正統派もゆは菜色に染めてくれる演技を見せてくれる、個性の光るスケーターさんだなあといつも思っていました。

想像よりも仕上がらなかった焦りとか、複雑な思いがあるかもしれないけれど、最後の全日本の演技を現地で見届けることができて、個人的には嬉しかったです。

代名詞の2A3T2Tが決まらず、2Aのあと2回オーバーターンをしてしまい※、それ以上はなにをやっても点数は残らないところで、1T1Loをつけてくるところに魂を感じました。そういう「魂を感じる瞬間」が大好き。その貪欲な姿勢が好きです。

※コンビネーションの間のスリーターンは2回までのはずなので、スリーターンを2回行うオーバーターンは1回まで。2回やるとコンビネーションジャンプとして認められず、後ろに跳んだジャンプは点数にならない。

恐らく知事杯がラストでしょうか。
最後、見届けに行きたいです。






14. 紀平梨花さん
タイタニック

戻ってきた紀平さん。
映像で見た中部ブロックから3か月とは思えない復調っぷりに驚かされるばかり。

今回はフリーに3S3Tを入れて、3Fと3Lzをやりたい、というところまで戻してきました。

結局直前の足の痛みの影響で3Lzは抜いたみたいですが、3Fまでは確実にもう跳べる!というイメージを掴んでいるのかなぁ。

恐る恐る2Aを跳んでいた頃の紀平さん(※3か月前)はもういないんだなあ、戻してくる力も流石だなあという感想です。
徐々に身体を作っていく?戻していく?にはタイタニックはちょうどよかったのかもしれないですねぇ。

また身体を休めて、来季どんな姿を見せてくれるのかとても楽しみです😆✨✨✨✨✨






15. 青木祐奈さん
Io Ti Penso Amore

昨年悔しい思いをした祐奈ちゃんをこの位置でフリーを見られることの嬉しさと、フリーも、もんんんんのすごくいい演技を見せてくれた嬉しさで、よかったねえええええええええええと心の中で叫びまくっておりました。

スケーティングもうまくコントロールされていて、ジャンプも力とポテンシャルではなく、最適なタイミング、最適なスケーティング(?)でポンポンと跳んでいく感じで、今が一番跳びやすそうだなあ、、みたいな感じでした。

腕の使い方、上体の使い方の柔らかさと、元々の体幹の強さ(腕動かしてツイズルをしてもブレないとか)を生かしたプログラムで、

選手権女子かくあるべし!!!!

と見せつけるようなプログラムでした。

2A1Eu3Fは綺麗に入り、代名詞の3Lz3Loも決まり、中盤抜けた2T(3T予定)以外は多少の回転不足はあれど全てしっかりと決めてきたこと、演技構成点(PCS)も63点とこれまでのベストから5点とか、そのくらいのレベルで更新してきたのではないでしょうか…!!!

フリーの129点も自己ベスト、総合得点の191点も自己ベスト。

そんな演技を実際に現地で見ることができて本当に嬉しかったですし、個人的女子フリーMVPは祐奈ちゃんだと思います、すごかった!!!!!!





16. 櫛田育良さん
サムソンとデリラ

ジュニア推薦のターン!ドロー!みたいな感じでここから3人連続でジュニアからの推薦選手が続きます。

その1人目を飾るのが櫛田さんでした。

誰と6練をしていても2秒で気付くくらい、速い!何をしても速い。
最初のスケーティングが爆速だし、その爆速から繰り出されるジャンプが気持ちよくないわけがない!!

というくらい幅と思い切り、勢いのあるジャンプの持ち主。3Lz3Tはアテンションで点数は伸びないことがたまにありますが、清々しさという点では+1.78くらい好きです😇

姿勢もよく見栄えがするし、これからもっともっと素敵演技を見せ続けてくれるのかな、とワクワクするような演技でした。
フリーの勢いがとにかくすごかったし、前の選手の好演にのまれることなく自分の演技ができていて強かった…!!!






17. 中井亜美さん
ミス・サイゴン

やりちぎったで賞というものがあったら確実に受賞していそうなくらい、ついに
や!!!り!!お!!!っ!!!!た!!!!!
という演技でした。

確かにいまの日本女子の中で3Aを2本組み込めそうなのは中井さんだよなぁ…とは思ったし、世界ジュニアの最終選考の舞台だったとしても、今季3Aを2本やるとしたらここは格好の舞台でしたねぇ…

6練の最後に決めた3A3Tのイメージのまま本番も3A3Tを決め、3Lzを決め、もう一度3Aを決め。ひとつずつ決まっていく度に会場のボルテージも高まっていくあの感じ。

くる、、、くるぞ、、、みたいに観客がソワソワし出すあの感じが中井さんのときにはありました。

最後の3Lzを綺麗に降りた瞬間、

うえええええええええええええぇぇいでもリピーーーーーーートーーーーー!!!!!!

と思ったのですが、まあ忘れちゃうよね。いつもの構成じゃないし。
次絶対忘れないだろうなぁ、と思います😂

今季の躍進はジャンプの安定感は間違いなく、そのジャンプの安定感を支えているのがスケーティングであり、周りの皆と切磋琢磨できる環境の良さなんだろうなあ…MFはすごいですねぇ。


次は世界ジュニア。惜しくもショートで3Aは使えないけれど、これまで以上に爆✨発✨した中井さんが見られるのが楽しみです!!!





18. 柴山歩さん
トゥーランドット


柴山さんのトゥーランドット、今季の好きプログラムのひとつです。

木下アカデミーの中で、一番ジュニアのころの知子ちゃんや紀平さんを風味を感じる(どちらかというと京都醍醐み)選手だと思っていて、きっとこの難しいプログラムもたっっっくさん練習してここまでクオリティーを上げてきたんだろうなあと思いながら見ていました。

技術的にも穴がなくてエレメンツに弱みがないのが何よりの強みだなあ、というか強心臓…!!!!

ジュニアになってまだあまり年数の経っていない選手にトゥーランドットは難しくないか…?と思っていたのですが、一番盛り上がるところで「ゴゴゴゴゴゴゴゴ」って凄みを感じて、ジュニアにしてここまで磨きあげられるなんて…!!と語彙力4の感想をここに置いておきます。何にせよ好きなプログラム。





19. 河辺愛菜さん
Drowning

ついに来ました最終グループ。
一番手は河辺さん。

今季LYSに移籍して新たに臨んだ1年目のシーズンにも関わらず、1年目からバシバシと成績を残してきていてすごいなあと思いつつ、あれだけのいい素敵演技がショートもフリーも見られて本当に嬉しい!!

ショートは大きなスケーティングを堪能しつつもキレのある足元と状態の動きの光るステップ。フリーは女性ボーカルに合わせた伸びやかでこちらも大きなスケーティング。

以前から柔らかさが増しつつも、これまでの良さは失われていない、新しい河辺愛菜が今シーズン見られていますよねぇ。

フリーではついに3Aの投入。
3Aを入れたこと、転倒したことでその後に影響あるかな、と思ったけれどラスト3Fまでの5本のジャンプはほとんどクリーンに決めてきていて(だからこそ3Fのミスが悔しいかもしれない…!)、さすがの実力者だなと思いました。

シーズン始まってすぐの時はショートほどピンとこなかったんだけど、試合をこなすにつれてうおおおお!!いい!!と説得力ある滑りを見せてくれて、最終的に好きプログラムになりました。笑


ショートもフリーも、これまでのイメージを変えるようなプログラムを見せてくれて、また来季以降どんな演技を見せてくれるのか、本当に楽しみです😆😆





20. 三宅咲綺さん
ムーラン・ルージュ

咲綺ちゃんを最終グループで見られるとは!!!!!
よっっっっぽどショートが良かったんだろうな、とワクワクしながら大阪に向かっていました。

ムーラン・ルージュといえばアシュリーワグナー、若しくは咲綺ちゃん、というくらい。ムーラン・ルージュといえば三宅咲綺のテーマ、というイメージがあります😂

私はマリアのときもそうだけど、こういう系の曲調を滑らせたら私の右に出る者、います?くらいの自信が感じられてすっごく好き。

余裕余裕の3Fからスタート、あれすごかった。
そして中盤以降の2A3T~ChSq~3T2A~3S~FCCoSpのところ、ノーミスで滑ったら絶っっっ対に鳥肌ブッッッワアアアアアアなるだろうなという確信しかない、エレメンツの構成も含めて大好きなプログラムです。


最終グループで滑ったプレッシャー、緊張感も、最終グループで滑ったことのある選手にしか分からない感覚※。咲綺ちゃんもそのステージに上がったんだな…!!!としみじみ。

※8番滑走の選手と同じ感想(REP)

この悔しさをどこかの舞台で晴らしてくれることを楽しみにしつつ、また現地で見られる機会があったらいいなと思います!!






21. 島田麻央さん
Passepied


公式練習のレポを見ても、3Aや4T以外での転倒もあったりして、そこまで調子が良いわけではなかったんだと思います。。

それでも、
・本番では3Lz以下のジャンプを全部寸分の狂いもなく加点もしっかり稼いでくる
・スピンステップもガッツリ加点を稼いでくる
・3Aと4Tが崩れてもその他が崩れなければ、ショートで3Aを入れなくても200点が取れる

という事実を知ることができたのは本人、周りにとっても収穫になったのではないかな…

調子が上がりきっていないように見えたから、だからこそものすごい緊張があったと思うし、もっともっといい演技ができる選手だからこそ、悔しさの残る初出場※の全日本になったと思うけれど、この悔しさは世界ジュニアで…!!!

世界ジュニアでは絶望的にうまい麻央さまが見られたら嬉しい…!!!


※あんなに悔しそうなキスクラなのにフリー132取ってるし新人賞だし表彰台登ってるの末恐ろしすぎる。新時代。
※あと何回みてもスピンが人外(褒め言葉)。回転速度がもんのすごいところから更に加速するの、急所撃ち抜いて死んでる人に対して何発も打ち込む殺人鬼みたいですごくサイコパスで好き……………もう少しマシな褒め方ができるようになりたい…なにこれ……………





22. 千葉百音さん
バタフライラバーズ


まさか、ちばもねちゃんがここにいるとは?!!!?!??!!!って6練の時から全く事実を飲み込むことができませんでした。
本人もシーズン当初は想像出来ていなかったのではなかろうか…

確かに昨季のエデンの東(昨季のショート)も、滑らかかつシャープなスケーティングに裏打ちされた豊かなステップ※の光る神プロだったけれど、それがあのシンドラーのリスト(今季のショート)に繋がるとは…

※ StSqに限らず、繋ぎに入っているターンとかもめっちゃ好き、3Fの前とか


氷上なんだから滑ってなんぼ。
曲に乗って滑っているんだから曲のフレーズを理解して意図した動きを意図したタイミングで表現してなんぼ。

その「なんぼ」のクオリティが高くて、心地よくて、だからこそあっという間に感じられる演技。

この時のフリーは冒頭の転倒があって、がんばれ…!!😭😭😭って思ったけれど、寧ろそこで我に返ったのか…?というくらい、そこからはバシバシとジャンプが決まっていってかっこよかった。
そして今季はコレオでの転倒がなくてよかった🥲
プラス祭りになるはずの要素で-2.5とか取られたらもう悲劇ですもの、、、🥲

PCSが思いの外伸びなかったのもあって順位こそフリー7位だったけれど、表彰台の見えたところで堂々と22番滑走を滑りきった経験は絶対に無駄にならないと思うし、初めてのチャンピオンシップの大会も伸び伸びとちばもねちゃんの良さを世界に見せつけてほしい…!!!!






23. 三原舞依さん
恋は魔術師


舞依ちゃんに関しては、少し前まで「復活」というワードがともに使われるイメージがあったけれど、ここ最近あまり見る機会がなくなったな、というくらい、当たり前のように進化を続けている今シーズン。

力をあまり使っているように見えないエアリーな滑り、でもガンガンスピードは出して行けるし、エレメンツも無理なくそつ無く※こなしていける正確さもあり。

※そつなくGOEで+3から+4を勝ち取るエレメンツ。そつなくの意味を履き違えていそう。

そこから今季はより気持ちを乗せている姿(曖昧な表現で嫌われそうですが)が印象的というか、淡々と定められたものを(高いレベルで)こなしていたジュニアの頃からひと皮もふた皮もひゃく皮くらい剥けた、エモーショナルな演技が光りますよねぇ。好き。

今回は3Lzが単独になって、2A3Tは絶対にミスができない、後半の3Lzも確実に2T2Loつけて、3Lo2Tをやらないと舞依ちゃんですら2位以上が怪しいかもしれない…とポヤヤンと考えていたところで、確実に2A3Tを決め、後半に3Lz3Tを決め、ラストに3連続を持ってくる、最終的にコンビネーションジャンプが3本全て後半という「攻め」のプログラムになっていたし、コレオでグオオオってスピードを上げてあのスパイラルを見せられたら、そりゃ「ノーミスじゃあああああああああぁぁぁ」ってテンションぶち上がるよなぁ。

最後までスピードがある(何なら最後が一番スピードがある)というのはPCSを評価する上でもとても大切なんだろうなあ…という感じもするし、スピードの出し方にも無駄がなくて、確かなスケーティング技術があればPCSで70点台が出るのも「それはそう。」という感想。



とにもかくにも。

全日本選手権2位!!!

世界選手権出場!!!

おめでとうございます!!!!!!!

これからの三原舞依のスケートが!!

とても楽しみです!!!!!!






24. 坂本花織さん
Elastic Heart

女子フリーのラスボス坂本花織さん。
GPFからわずか2週間。人ってここまで変われるものなのか………という驚きの演技でした。

アテンションのついた3Lzでさえも+1.01がついているし、他はおよそ+3から+4
(2Aについては満点の+1.65)
の完璧な演技を現地で見られることができて、スタオベをすることができてよかった!!!!


ショートもフリーも、完成する日が来るのかなぁなどとシーズン序盤は思っていましたが、どちらもこの全日本でバシン!!!!!!!!!!と合わせてくるピーキング力たるや……

圧倒的スケーティング、フェラーリと呼ばれるのも分かるし、スケーティングに誰よりも重みがあって、重厚感のある滑りは唯一無二だし、こればかりは真似できるものではない、最強の個性だなあと思います。

この重厚感は昨季グラディエーターとWomanを乗り越えたからこそ得られたものなんだと思ったり思わなかったり。

アーティスト(2016-17SP)の頃やピアノレッスン(2018-19FS)の頃もスケーティングは確かに群を抜いていたけれど、そこにいまほどの重みは感じなかった気がするから。

2度目のオリンピックを乗り越えた花織ちゃんは更に更に強くなっていくんだろうなあって恐ろしい気持ちになります🙂✨✨✨


まだまだ日本女子を引っ張っていってくれるんだな、と嬉しくなりますねぇ。
世界選手権も花織ちゃんらしく、ゴリゴリのスケートをしていってほしいです!!!
全日本選手権優勝!!
おめでとうございます!!!!!!




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と、全日本選手権女子フリーを終えての各選手に対する感想をつらつら書き連ねた結果、11,800字になっていたようです。なんなの。


男子もやりたいところですが、もっとすっきりさせられるように頑張ります()


ここまでご覧になった方、ありがとうございましたというよりも申し訳ございませんでしたの気持ちが強いです。

せめてこちらの動画を見て浄化していってください。







それでは!



また!