皆さんこんにちは。



明治三羽烏のふたりめ、梶田健登くんについてを記憶が新しいうちに文章 (文章 #とは のレベルで酷いことになっているとは思いますが😇) にしておきたいと思います。



梶田健登選手
所属:西武東伏見FSC
先生:重松直樹先生
学年:卒業生(OB1年目)


かじけんくんといえば、
エフォーーーーーーートレスで
ゴーーーーーーーーーーージャスな
スケーーーーーーーーティング。


3秒あればリンクの端から端まで行きそう(流石にそれはない)なスケーティング。
力みのない助走から繰り出される幅のあるジャンプ、無理することなく自分のできることを入れてくるスピン。

どれをとっても流石全日本クラス、と言うべきクオリティー。東京が、明治大学が誇るべきスケーターです。


そんなかじけんくんを初めて見たのが2014のメーテレ杯でした。
しょうまくんやボーヤンと一緒に出ていたあの大会です。
当時は高校3年生。自分も高校3年生でした。笑
受験期ということもあり、冬が来る前にスケートを見ようと思って、初めてJGPを真剣に見始めた時期ですね。笑

ショートはツィゴイネルワイゼン、フリーはモルダウ。
明治法政オンアイスで滑っていたのも「あの」モルダウでした(分数は削ってるらしいから全く同じではないけど)

ショートのツィゴイネルワイゼンといえば、、
3F3T、3Lz、2Aのなかなかの超絶難度構成を大舞台で決められるのは素晴らし!!!って感じですよね。

そして、当時見た時は特に思わなかったことで、今になると疑問なことがひとつ🤔
かじけんくんといえば雄大なスケーティングが持ち味だと思っているので、あの速い曲調をどうこなしていたんだ??????ということです。

これは映像を見返してみないとなんとも言えないですね😂 (あとでここは加筆します)



そしてモルダウといえば、
まずは衣装!!!!!!!!
あの衣装は男子スケーターの衣装の中で一番好きです。間違いなく好きです。
あの衣装を作ってしまう折原さんも神であれば、それを着こなしてしまうかじけんくんも神だなあといつも思います。

細そうに見えて実は細マッチョらしいと明治の公式Twitterに書いてあったような。どこに筋肉があるんだろうってくらい細く見えるので意外👀👀

そんなモルダウは初手でっかい2Aから入るプログラム。実況されている方が挨拶代わりの2Aっていつもツイートしてらして、たしかに!!!!って思った記憶があります。笑



翌シーズンくらいからは不調なこともあって、演技にも得点にも波のあるシーズンが続いた印象があります。
モルダウの翌年はショート月光、フリーロミオとジュリエット。

フリーのロミジュリも衣装が神で、3Aを挑戦したり2A1Eu3Sを入れたりと、ジャンプ構成はかなり攻めたプログラムだったなあと思いました。
本人に合わなかったのかは分かりませんが、秋くらいにはモルダウに戻っていました。かじけんくんのロミジュリ好きだったし、また見られるのが楽しみだなあって思いながら見ていたから当時は残念だったなぁ。
当時は4年になってロミジュリが復活するとは思いもしなかった笑笑

2年はフリーが「あの」「有名な」「というか名作の」「衣装も勿論名作の」Ancient Landになったんですよね。
怪我もあってジャンプを抜いたりした時期もあったけれど、1年と2年の経験がそのあとの3年次4年次に活きてくるあたり、すごい選手だなあと思うよ.......

Ancient Landは「地球の始まり」という感じのプログラム。ヤグディン、ジュベールと大物スケーターが使っていた曲だけれど、最初のポーズから始まって数秒で「これはかじけんくんのプログラムだわ」って思わせるようなプログラム。

このプログラムは2年と3年で使っているので、映像に残っている3年の全日本の演技を載せておこうと思います。




スタートの頭を抱えるところ。
丸い地球がいまにも爆発しそうなくらいのエネルギーを抱えているイメージを想起させますね。

そこから姿勢の低いままバッククロスを続ける。少しずつ地球が活動を始める。原始地球的なイメージ。

チェンジエッジしてフロントクロス(バック)してすぐイナバウアー。こういった小技を流れるようにこなせるの、かっこよくて素敵。低音とよく合ってる。

というよりスピードを上げていくバッククロスが既に地球だよな(ごめんなさい)
そこから2Aからのコンビネーションへ。
今湊アナがセカンドはトリプルを予定していたって言っていたということは、予定構成は2A3Tで出していたんだろうな。

降りてからのぺティスクワットイーグル→バックアウトスリー→モホーク→その足のままスリーターンの流れが好き。この曲調だと、形にはめてピチってやるよりも、ふんわりとしつつもどちらも大きくターンが踏める方が見応えがあっていいよね。それがかじけんくんだからこそだなって思う。

そこからはルッツからのコンビネーションへ。
猛スピードで突っ込んでいくから、リンクの半分くらい助走になるんだよね。悪くいえば助走が長いのかもしれないけれど、あの「ルッツ決まってくれ!!!!!」っていう緊張感がたまらなく好きなんだよね。わかってくれる人たくさんいそう。

イーグルから3F1Eu2S(当時は3F1Lo2S)を跳んですぐステップへ。
短い音はチョクトーで取って、ターンをする場合はフリーレッグで音を取っていくのが気持ちいい。
チョクトーといえば、短い(トントンくらいのテンポの)チョクトーと、しっかりフリーレッグを上げてから足を置く長いチョクトーが上手く使い分けがされていて好き。
そして終盤の方のカウンターロッカーカウンターね。
カウンターはカーブとは反対方向にターンをするからターンの前に一呼吸置くけど、ロッカーはカーブと同じ方向にターンするからカウンターの後すぐターンできるんだよね。
そのタイミングの差がこのクラスターだとよく分かって好きだなー。ロッカーカウンターロッカーは割と多いから、逆のカウンターロッカーカウンターはなかなか観る機会がなくて新鮮。好き。

そしてCCoSpへ。
これはいま見返して気がついたんだけれど、左足と右足で曲調がガラッと変わっていて、ジャンプ足換えをしたタイミングで変わってるんだね!

詳細は
左足はキャメル→A字(アップライトフォワード①)→ノンベーシック(②)
足をジャンプして換えて(③)
右足はシット→トンプソン(アップライトストレート④)
のレベル4構成。
FCSSpとFCCoSpがあるから基本的にアップライトでレベルを取っているのがわかるね。

いやーー。このジャンプ足換えは効果的なレベルの取り方だなあ。さすが重松先生。

そしてその後。
この振付!!!!!!!!!
ここ!!かっこいいですよね!!!!!!!!
ここのポーズは「かじけんのAncient Land」らしさを形作っている気が!します!!!
好きですねぇ、、、

フライングキャメルするのかな、、?と思わせるトゥアラビアンからのフライングキャンセルからのバックアウトスリー。
自分は最初スピンミスったのかと思ってしまったのは内緒ww

ここから後半の3Lzへ。
現地で見てたときは「決まれええええええええええええ」って思ってたなあ。やっぱりかじけんくんの幅ルッツ大好きだわ。

この辺りから上を向く振付、腕を大きく振る振付が増えてきますね。
地球のエネルギーが内向きではなくて段々外向きになってきた印象があります。活発になってきたのかな。

そして3Lo、3F、3Sと立て続けにジャンプが続いていきます。
全日本では3Fが抜けてしまったけれど、ここは全体の完成度を高めるためにわざと抜いたのか???と最初は考えてしまったほど、映像の全日本の演技は集中力と質の高さが光っていて素晴らしかったんです😭😭

その後バックアウトでのホップからのスリーターンでFCSSp。
自分の1番好きなスピンエレメンツなので、この要素を入れてくれるだけでテンションがぶち上がります。

レベルは
デスドロップ(自信ない😞)(①)
→シットフォワード(②)
→足換え
→シットビハインド(③)
→同一ポジションでの8回転(④)
のレベル4構成。

王道のレベルの取り方だけど、これすっごく好きだからほんと好き(語彙)

そしてコレオシークエンスへ。
かじけんくんの良さがつまったコレオ!!!!スピード感、伸びやかさ、壮大さ全てが伝わるコレオですっごく好きでした。

中身はフォアクロスとロッカーの加速、ツイズル、イーグル、ぺティスクワットイーグル、ランジ、スリー、ランジ、バッククロスで特段濃いわけではないんだけれど、そのひとつひとつが大きいからこそ!スケーティングの伸びやかさが光っていてとてもいいなと思うのです。

やっぱりこれを振り付けた方は神(2度目)

そのまま2Aを決めて、すぐFCCoSpへ。

フライングコンボは
フライングキャメル
→キャメルアップワード(①)
→チェンジエッジ(②)
→足換え
→シットサイド(③)
→スタンドスピン

のレベル3構成。
がんばってレベル4を狙うよりも早く回ってレベルはさっさと回収するスタイル。ここまで4.4の構成できたからここは3でも充分得点源になるし、男の子でCCoSpとFCCoSpが入れられるのは強いなと思う。

演技を細かく分けていくとこんな感じなんだけど、総評としては

「衣装が神」
「スケーティングが神」
「ルッツが神🔥🔥🔥」

になりますね、、


3年次の東日本ではフリー前に靴紐が切れてしまう(だっけ)ミスがあったらしい中で素晴らしい演技を見せてくれたりと、「梶田健登の滑り」の完成系がこのプログラムで見られたんじゃないかな、と思っています。(本当の完成系は次の年の演技になる訳ですが。)

ちなみに、この衣装の左肩~左腕部分は若干のモルダウみがあってとてもいいですね🙋🏻‍♂️🙋🏻‍♂️🙋🏻‍♂️好きです🙋🏻‍♂️🙋🏻‍♂️🙋🏻‍♂️🙋🏻‍♂️


フリーばっかり語っているのですが、3年からショートは「Fix You」になりました。

かじけんくんのショートといえばFix Youのイメージが強いです。

これも動画のURLを貼っておきます😍



最初お披露目されてから何試合はジャンプ以外のところでの転倒が多くて(スピンの前とかステップの終わりとか)、大丈夫かなあ😭😭😭って思ったのですが、恐らくPBを取っているのもこのプログラム。

こういう曲は「大学3年生をすぎて成人した選手」が使うと味が出てすごくいい感じになりますよね\(^o^)/

曲が持つ雰囲気も勿論あるのですが、そこに本人の経験と思い、性格が演技に乗っかって来た時にすごくいいプログラムになるんだろうなと思います😀

その点耕新くんのFix Youも大好きでした。


.......というのは置いておいて。

最初の気だるそうに歩くような振り付け!
これは若い子がやったらただ歩いてるだけに見えそうなところをきちんと魅せているのがすばらーーーーなところ。
そこから髪をかきあげる振付。アダルティーな感じがしてとってもよく合いますよね😀😀イケめてる!

ここで既に「このプログラムは、、(・∀・)イイ!!」って思わせる、いい振り付けだなあって思いながら見ていました。

そして流れるようなスケーティングはジャンプ前も、ステップも健在。ショートのステップはめちゃくちゃ難しく仕上がっているなあと思ったし、あれは難しいって7級の方も仰っていたので、相当なんだなと🌚🌚🌚

3F前が常にコネクティングステップみたいな感じなのも草だし、縦横無尽に気持ちよさそうに滑ってる(って解説の小塚さんも仰ってる!)ステップは永遠と見ていられそう。

ループとかホップとかストップとかで、本来スケートで滑っていて進むべき方向とは違う方向に向かわなければいけない振付が多いから難しいのかな。やたらあっちいってこっち行って、な感じで難しそうだけれど、それをさらーーーっと流れの中で決めているからかっこいい。

そして個人的にはGOE+17くらいあげたいのですが、速報値は+0.17で少し残念😭😭😭
もっとくれ😭😭😭😭😭😭😭🌚🌚🌚

そしてCCoSpをやってフィニッシュ。
このプログラムを通して何回髪をかきあげたでしょうか????数えてみてください😁


そういえばなんですけど、
このプログラムって衣装がシンプルですよね。
シンプルな衣装も似合うからずるいなあ。いいなーーーーー。


そして、自分の中で1番現地でかじけんくんを見たのはこの時期だったから、このプログラムにはすごく思い入れがあります、、😌😌😌(文量でお察し)

1.2年で点数が伸び悩んだこともあったかもだから、そんな中でここまで点数を伸ばしてきてすごく嬉しかったなあ。



4年生になって、フリーだけが変わりました。
2年のときに少しだけ使っていた「ロミオとジュリエット」でした。

これを4年で持ってくるのか!!!!!と思ったと同時に少し不安もありました。

映像に残ることはありませんでしたが、「集大成」への想いを込めたプログラムだったと思います。
長いイーグルがやっぱり記憶に残っています。かじけんくんといえばスケーティングだけれど、スケーティングということはやっぱりイーグルでしょう。

今季もロミジュリで改心の演技!はできなかったと思うけれど、確実にみんなの記憶には残るプログラムでした。

引退試合の都民大会が終わったあとの深々としたお辞儀。


むしろこっちが深々とお辞儀したい気持ち。

辞めたくなったこと、嫌になったこと、沢山あったと思うけれど、大学4年までスケートを続けてくれたこと
さらに上手くなってくれたこと
唯一無二の滑りを見せてくれたこと

全てに感謝感謝です。



これからは社会人として働いていくわけだけれど、スケートに何かしらの形で携わってくれると嬉しいなあ。

橋爪くんや望くんとお話していたことが現実になるといいなあ。



これからの梶田健登くんを応援するとともに、今回はこれで終わりにしようと思います🙆🏻‍♀️





明治三羽烏てきには次は元主将なのですが、次は今季の好きなプログラムでもブログにしようかな〜