第2部 : トワイライトエクスプレス (つづき)
11.就寝
パブタイム終了時間になりましたので,自分の個室に戻り,
ソファーを倒してベッドに変換し,上の補助ベッドから
マットやシーツ,枕に浴衣を下ろし,床につきました.
シングルツイン・寝台のセット
このシングルツインのように,ふたつのソファーをつなぐ形で倒し,
その上に寝るということは,今まで乗ったことがある寝台車では
なかったので,寝心地はどうなのかな?と思っていましたが,
そんなことはなく,ふつうにベッドに寝るのと同じ感覚でした.
もっとも,車輪の音や振動が多少はしますので,
まったく家のベッドと同じというわけにはいきませんが.
ちなみに,ダイナー・プレヤデスからシングルツインの車両に行くには,
サロン・デュ・ノールを突っ切らないといけませんが,パブタイム終了の
23時ごろのサロン・デュ・ノールは,とってもいい雰囲気でした.
パブタイム終了時刻ごろのサロン・デュ・ノール
12.青函トンネル・・・そして夜明け
別にだからと言うわけではありませんが,
日が昇るまでぐっすり眠るということもありませんでした.
今では,ダイナー・プレヤデスでのポラロイド写真のサービス同様,
青函トンネルの説明会もないことは事前に知っていたのですが,
それでも青函トンネルを通過するときは
サロン・デュ・ノールで過ごしたいなと思っていましたので,
爆睡するわけにはいかなかったからです.
そこで時間を見計らって,サロン・デュ・ノールに行ってみました.
最初は完全に貸切状態でしたが,しばらくすると,
ちらほら人が集まってきました.
青函トンネルの付近は他にもトンネルがあり,
「 あれ,入った? 」 と思ったらものの数分で出てしまい,
「 あ.違った・・・ 」 と思ったことが何度かありました(笑)
そうこうしているうちに,本命の青函トンネルに突入しました.
海底トンネルの中にある駅には灯りがついていて,
青函トンネルに突入したことを確認することができました.
青函トンネルを出てしばらくすると,
海岸沿いを走っているところで,朝日が昇ってきました.
前日は雨のため,日本海での夕日が見られなかったせいか,
雲の陰から射す朝日がとても美しく見えました.
そのままサロン・デュ・ノールで見ていたので,見晴らしがよかったです.
サロン・デュ・ノールから見た朝日
13.シャワー
そうこうしているうちに,シャワーの予約時間(5:30~6:00)が
近付いてきましたので,いったん個室に戻ったところ,
トワイライトEXPがちょうど五稜郭に停車し,機関車の交換を始めました.
しかし五稜郭で停車といっても,乗客の乗り降りはできませんので,
機関車を交換するところを見られなかったのは少し残念でした.
さて,シャワーのほうですが,先ほどもお話したとおり,
シャワーカードを購入するときにシャワー室の指定は受けず,
お好きなほうをお使い下さいとのことで,実際にシャワー室に行ったら,
その時間帯はどちらも空いていましたので,奥のほうを使いました.
しかし,ぼくの前に使った人は前日の夜だったのでしょうか,
シャワーの出だしがお湯ではなく水でした.
出ているのが “水” でも “お湯” が使える時間の6分に
もちろん含まれますが,こまめに停止ボタンを押したので,
6分でも十分に足りました.
シャワー室