今年も早いもので、もう12月。
パチンコ・パチスロの方は10月が絶不調でした。
11月はそれを取り返すべく堅く打ち過ぎてつまらかった甚之丞です(*´ω`*)
代わりに「新ハナビ」の甘さと楽しさを再確認することができましたが。
おーいだましいごど
いやんべにねっぱしてっから
おっこんちまんだっぺ
よいでねげべども
えんかうるがしてがらねっぱせよ
何と言っているでしょうか。
北関東太平洋岸沿いの北茨城からいわきにかけてお住まいの方なら分かるはず。
なお昭和の時代にお生まれであれば間違いないでしょう。
自分が子供の頃は大正生まれの祖母と長い時間を過ごしていたので、昔の人の言葉が自然と耳に馴染んでおりました。
普段自分では使っていなくても聞けば分かるという。
ただ同じ福島県でも会津地方と中通り、浜通りでは全く訛りが違います。
更には浜通りでも北は相馬寄り、南は茨城寄りの言葉に分かれている。
その微妙な違いで大体の出身地を言い当てることが出来ました。
しかし今時の子供達は全国的にも訛っていませんね。
テレビやネットの影響もあり、特に若い世代で方言は失われつつあります。
ただし、唯一関西弁には当てはまりません。
自分が子供の頃に比べ関西弁は一般的にかなり浸透したと思います。
何なら普通に会話中、関西人でもないのにツッコミを入れてくる人もいたりしますよね。
「なんでやねん!」つって。
ところで冒頭の文中に「ねっぱす」という言葉が出てきますが、皆さんご存知のとおり「くっつける」ですよね。
「いだましい」は当然「もったいない」のことであります。
えっ知らなかったって?
やはりそうでしたか、どちらも小学生の時に東京のいとこに通じず初めて方言だというこを知り恥ずかしい思いをしたものです。
全文を訳すと
おーいだましいごど
(何て勿体無いこと)
いやんべにねっぱしてっから
(適当にくっつけたから)
おっこんちまんだっぺ
(落ちたのでしょう)
よいでねべげども
(面倒くさいでしょうけど)
えんかうるがしてがらねっぱせよ
(少し水に浸してからつけてね)
となります。
どんなシチュエーションか分かりにくいので説明すると、
これはおばあちゃんから頼まれて高額な切手を貼った郵便物を出したのですが、貼ったつもりの切手が取れてしまい届かなかったということを想定しています。
ええ、日常的に良く見る光景ですね。
「んなごどあっか!」
(そんな訳あるかーい!)
将来、方言や訛りが無くなっていってしまうのは寂しいですね。
都会の予期せぬところで地元の言葉を耳にすると、何故か安心した気持ちになるものです。
ふるさとの訛りなつかし
停車場の人ごみの中に
そを聴きにいく
石川啄木「一握の砂」より