マイルドセブンがメビウスになって久しい。

 

最近聞いた価格にはびっくりしました。

 

「余裕で牛丼食えるやん」

(;´д`)

 

しかも、みそ汁にたまご付きで。


1000円位まではいっちゃうのでしょうか。

 

タバコが1箱220円、パチンコはオール13、パチスロは1.5号機の時代に打ち始めた甚之丞です。

 

 

そんな頃の話

 

自分が当時通っていた田舎のパチンコ店の設置台数は、どこも100台から多くても200台ちょいといったところ。

 

設置比率に関する規制があったとも聞きますが、パチンコに比べパチスロの設置は非常に少なく10台前後の店舗がほとんどでした。

 

もちろんまだスロ専などありません。

 

その頃は全国規模のメガチェーンも進出してきておらず、地域密着型の単独店舗か地元に本拠地を置く小規模チェーンがいくつかある程度。

 

まちの商店街にある店舗は、いい意味で組合を通じ互いに共存してく為の申し合わせを行っていました。

 

定休日は週1日、パチンコなら羽根モノの打ち止め数が2500~4000発、デジパチはラッキーナンバー制で交換率2.5円、パチスロは1.5号機が7枚で一回交換など。

 

その後2号機の登場により7~8枚の無制限になりましたが、ウィンクルやベンハーなどは元々の仕様だったらしく一回交換で営業している店も見受けられました。

 

 

 

勝負のラインは勝っても負けても1万円ぐらい。

 

それ以上になれば大勝ちか大負けのどちらかだったでしょう。

 

少額であればタバコ(55玉)やお菓子に交換するのもあり。

 

タバコとパチンコは縁が深い。

 

小箱に満たない出玉を交換してもタバコ10箱以上、お菓子なら紙袋一杯になります。

 

それはごく当たり前に見られた光景で、これこそ大衆の娯楽という呼び名にふさわしいものでした。



 

パチンコ屋へ行ったら、まず1000円札を100円玉に両替するところから始まる。

 

羽根モノであれば800個入る小箱の脇に並べて打ち始め、ひと度大当たりを射止めれば使わなかった100円玉は即座にポケットへとしまいます。

 

別に出しておいても問題はありませんが、これは台にまだお金を入れる気が有ると思われない様にする為(割とマジで)と、ちょっとしたジンクスみたいなもの。

 

2000円も使わされる羽根モノは良い台ではありません。(大マジで)

 

目指すは打ち止め3000個、1台でも終了させられれば御の字です。

 

自分はそんな感じで打ってました。

 

 

もちろん現在とは物価や社会情勢も異なりますが、思い出してみても当時の100円の価値、タバコの値段、パチンコに使うお金と交換率のバランスが絶妙だったとしか言いようがありません。

 

全てが上手く絡み合ってそうした環境を作り上げていたのでしょう。    

 

 

 

しかし、そんな気軽に遊べていた時代もやがて終わりを告げる日が訪れます。

 

とうとうこの田舎にもダ◯ナムという黒船がやって来たのです。

 

500台規模の店舗ではありましたが、地域には等価交換の波が押し寄せ、次々と飲み込まれていきました。

 

一部を除き出していた店も出さなかった店も、軒並み下げられた設定と回らない釘で次第に出玉感が無くなり、、、

 

大型店に客も出玉も奪われては体力の無い地元の小さな店などひとたまりもありません。

 

 

それまでパチスロを7枚交換で打っていた時には、等価交換に激しい憧れを持っていました。

 

攻略誌などで爆出しされている様子を見る度に、自分も一度でいいからあんなに交換してみたいと夢見たものです。

 

普通に考えれば、現実には交換率に比例して設定と回転数が低くなるのは当たり前のこと。

 

だんだんと駅前の気軽に遊べるパチンコ屋の需要は減り、一発逆転やギャンブルとしての側面を求めるようになった人々は郊外の大型店へと流れていきました。

 

これは決して、自分が住んでいる田舎だけに限った話ではありません。

 

 

過去は取り戻せない。

 

タバコが220円で買える日はもう来ないでしょうけど、再びパチンコが


大衆の娯楽

 

と呼ばれるようになるのは可能だと思います。


また、そんな日が来ることを心から願っています。

 


以上、「原点回帰」をスローガンに掲げる2.5円、7枚交換推進委員会からでした。