拝啓 

鬼主任さま

あなたのおかげで今の自分があります。

 

 

今回は久しぶりに「思い出の機種紹介」をしたいと思います。

 

⭐️『ビッグシューター』(平和工業)1986年⭐️

©️HEIWA

 

やはり、パチンコで羽根モノを打つ方なら誰もがご存知であろうこの機種を外すことは出来ません。

 

初代からリメイクされ何度も後継機が登場しており、20代にも40代50代の人にもその世代なりの思い出がある機種ではないでしょうか。

 

昔の賞球はALL13、肩、落とし、役物、どこへ入っても13個の戻し。

 

ラウンド継続は最高で8Rまでとなっています。

 

 えー、機種紹介は以上です(・∀・)

 

あとは例によってエピソードを

 

自分はまだホールデビューしたばかり、両替機で1000円札を崩してチマチマ100円玉で勝負を挑んでいた頃、初めて出会った時の衝撃を忘れることはありません。

 

それ以前の機種にも球を貯留するというシステムがあったかどうかは知りませんが、V入賞する球ではなく、入賞をアシストする為の貯留というのがとても斬新でした。

 

更には一定時間で解除されるというところも羽根モノならではのハラハラドキドキ感を高める効果があったように思います。

 

パンクすると「ブッブー」という音が鳴り、ちょっとイラっとします。

 

完走しても結局「ブッブー」は鳴るんですけどね、こちらはイラっとしません。

 

打ち手にはとても短く感じる貯留時間によりパンクが頻発しますが、その分8R完走できた時には他の機種よりも遥かに達成感がありました。

 

その為には釘以上にストローク、バネの安定性、役物のクセが重要となります。

 

お陰で何とかして勝ちたいと、店に設置されていた全ての台を研究し把握することに夢中になっていったのですが。

 

当然人気は爆発し、たちまち一世を風靡すると、当時はどこのホールの前でも人が出入りする度にこの音が外へと漏れ聞こえてきたものです。

 

 

「ドゥーダン」

 

「ドゥーーダーン、ドゥーーダーン」

 

「パッパカパー、パパパパッパカパー、パパパー」

 

「チョコ、ベッ◯ョコ、ベッ◯ョコ、ベッ◯ョコ、ベッ◯ョコ…」

 

全国的なスタンダードは分かりませんが、地元ではみんな(東北南部では放送禁止用語)こう言ってましたね💣🔥

 

何なら「ビッグシューター」という名前ですら「ビックシューター」で通ってましたし、むしろそっちの方が多数派だったくらいです。今なら愛着があるので敢えてそう言いますが。

 

 

⭐️店の超優秀機⭐️

 

いつも通っていた店ではビッグシューターの釘はもちろん、バネ、寄りから役物のクセまで全台把握していました。

 

中でも「25番台」は拾い、寄り、貯留する形になる流れが優秀で、2チャッカーに球が挟まるくらいの調整でも余裕で打ち止めまで持っていける程の性能が有り、自分にとってのエース台でした。

 

それだけに昼間のうちに一度札が入り、自分が打ちに行く夕方まで開放されていないなんてこともあったりして。

 

この店は開放するもしないも鬼主任の気分次第。

 

最悪「お前はダメだ」まである。

 

(;´Д`)、、、

 

更には、最初に玉を1000円分借りたら開放してやるとか、打ち止め数3000個のはずなのに2700個で終了させられたりとか、店のハウスルールは主任の独断と偏見で決められていました。

 

 

主任のいない日が自分にとってのラッキーデー

 

その隙に2回も打ち止めできたなら大勝利です。

 

 

 👹鬼主任が住む店の記事はこちら

A店を懐かしむ(その1)羽根物編 | (ameblo.jp)

 

 

余り玉でもらったペンシルカルパスを咥えながら両替所へ向かい、小窓にライターの石を並べる瞬間が堪らねえんだ。

 

 

 

⭐️鬼主任さまへ⭐️

 

しかし、あなたのその厳しさが無ければ台を攻略する向上心も湧かなかったはずと思えば、感謝の気持ちも多少は出てくるというものです。

 

あの後出入り禁止にもされたけど、今ではそのポマードで七三分けの憎たらしい笑顔も許せるくらいの大人になりました。

 

敬具