日本のマスコミは、経済問題をまともに理解できていないと感じる、ただただセンセーショナルに煽り、政権批判が出来れば満足しているような愚物だと思っている。
今日のブルームバーグの海外のトップ記事を見て貰いたい。
オルトA住宅ローン証券、ジャンク級に格下げの公算大-ムーディーズ
~1月22日(ブルームバーグ):米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは22日、2006-07年に発行されたオルトA(サブプライムとプライムの中間)住宅ローン証券を、投資不適格級に格下げする可能性が非常に高いと発表した。
ムーディーズは発表資料で、今回の格付け見通しが証券を裏付けるローンに関連する想定損失の拡大を反映していると説明。07年発行の証券化商品の損失率は24%に達し、昨年5月時点の予測(4-8%)を大きく上回る公算が大きいと予想した。
ムーディーズは「06年および07年発行のオルトA証券化商品を裏付けるローンでは、この資産クラスで前例がない深刻な滞納の急増や期限前返済率の低下が見られる」と説明している。
FTNファイナンシャルによれば、オルトA証券の発行残高は約8000億ドル(約71兆2000億円)。ブルームバーグのデータでは、証券の裏付けとなっているオルトAにおける30日以上の延滞比率は昨年12月時点で22.49%と、1年前の9.4%から上昇した。~
このニュースをブルームバーグは大きく伝えているが、日本のメディアではまだ見ていない。今のところ確認したのはロイターとブルームバーグだけだ。
マスコミは不況だと騒ぐが、これほどの問題の意味が理解できないのだろうか?アメリカ発の金融不安はサブプライムからの問題だけと見ているのであれば、経済を語れるほどの知性も知識も無いと言い切れる。
サブプライムは永久に資産価値が上がりつづけることを前提にした、ある種詐欺的な金融商品だったが、その上に危険をはらんだ状態で、規模も大きい「プライムローン」の破綻もあり得る。
それが意味する事は、さらなる世界的な不況の拡大と、新興国の連鎖的な破綻にもつながりかねない危機が現実になりかねないというニュースだ。
これほどのニュースを伝えないのは、理解していないからなのか、経済は結果が出ないと外した時が怖いとびびっているのか、オバマ政権批判に繋がる(クリントン時代の民主党がサブプライムの火付け役という見方も出来る)からなのか、理由はいくつか思いつくが、どれであったとしても日本のメディアは無能だと感じる。