昨年末、仕事が多忙で紹介し忘れていた記事を、一つ前のエントリーのコメント欄で思い出したので紹介したい。


鹿島・キヤノン 裏金疑惑再燃、十数億はどこへ


~大手ゼネコン鹿島(東京都・港区)による裏金疑惑が再燃した。昨年来、大分県のキヤノン(東京都・大田区)関連工事をめぐる裏金問題が明らかとなっていたが、29日、キヤノンが神奈川県川崎市で進めるプロジェクトに関する工事などでも裏金を捻出していたことを朝日新聞が報じた。
 裏金の総額は少なくとも十数億円規模になるとされるが、日本経団連のトップである御手洗富士夫氏が会長を務めるキヤノンの関与にも注目が集まっている。
 全ての工事に、大阪に本社を置くコンサルタント会社が関与しているとされるが、捻出された裏金の行方が受注工作費であるとすれば、日本を代表する企業に、今も闇の部分が存在することになる。コンプライアンスの観点からも、御手洗氏の責任を問う声が上がるものと思われる。~


西松建設の問題にしてもだが、この問題もテレビメディアはまともに取り扱っていない、特にキャノンと御手洗氏を名指しで批判するテレビニュースを見た記憶が無い。


西松の問題では政治的な偏向が見え隠れし、この問題では「経団連」と、大手広告主に対する配慮が透けて見えている。


大分キャノンと言えば、派遣切り(世間一般の労組と騒ぐ元派遣には冷ややかな目で見られている)ではニュースとしても、結果派遣会社への疑念が高まっただけでしかない。

だが、このニュースは、鹿島・キャノンとどちらも業界大手企業で、テレビが伝える事で起こるインパクトは計り知れないだろう。実際ただただセンセーショナルに煽っただけの不二家問題にしても、地場産業をなぎ倒し自殺者まで生み出した「辛子蓮根・食中毒風評被害」にしても、メディアの持つ力は大きい、その巨大な力は歪んでいると感じる。