ちょっと情報としては古いのですが、テレビ朝日の「情報整理バラエティー・ウソバスター! 」で、自分の吐いた嘘を嘘だと指摘するというみっともない「やらせ」が発覚したのだが・・・


「ネットが情報源」テレ朝番組、実はスタッフがブログ自作


~テレビ朝日系で10日に放送された情報バラエティー番組の中で、「インターネット上で流れている情報」として紹介されたブログが、実際は番組制作スタッフが作成したものだったことが11日、わかった。

 この番組は、テレビ朝日制作で10日午後7時から放送された「情報整理バラエティー ウソバスター!」。

 一般に流れる様々な情報の真偽を検証し、クイズ形式にした内容で、「NEWSの語源は英語の東西南北の頭文字」「干支(えと)のイノシシは、中国や韓国ではブタ」「サケとシャケの違いは加工の有無」などと書かれた六つの雑学ブログが、出題のネタ元として画面付きで紹介された。

 しかし、番組終了後に、これらのブログをインターネットで見た視聴者が、いずれも同じ昨年12月10日に作成されていることに気づいて「あまりにも不自然」と指摘。同社も番組スタッフが撮影用に作ったブログであることを認めた。

 同社広報部では、「実際のブログ作成者から撮影許可が取れなかったので、同じ情報を元にスタッフが『再現』した。そのことをテロップやナレーションで伝えるべきだった。視聴者に誤解を与えかねない表現となり、申し訳ない」としている。~


まず、この不正に気づいたのは視聴者だ、ただの視聴者が簡単に見抜ける程度をチェックできなかったのだとするなら、テレビ朝日は放送免許を持つ資格が無いと感じる。


なぜ、この程度でと感じるかもしれないが、この番組の制作会社は、以前フジテレビ系列の関西テレビの「発掘あるある大辞典2」の制作をしていた会社で、(参考リンク:ノンプロダクション) そのような製作会社に発注する時点でテレビ朝日には使用者責任があると感じる。そして、日本のテレビメディアが自浄作用を発揮するのであれば、当然この番組は打ち切るだろうし、あるあるに引き続いて2度もこのようなヤラセや捏造に関わったこのノンプロダクション制作の番組を日本の地上波で放送しないと宣言するぐらいの、厳しさがなければならないと感じる。


まぁ、このような批判はネット上に溢れているのだが、個人的にもう1点気になったのが、この偽ブログを使ったやらせになったのは、実際のブログ作成者の許可が取れなかったからだとしているが、許可を取れなかった時点で使用しなければ良い。にも関わらず、ブログとは言え他者の創作物を、書かれたネタを使うためだけに「著作権」を無視し、劣化コピーを作るというのは言語道断ではないかと感じる。


コンテンツ製作者としても、他者の著作物を無断で改変して使用するのは、一個人の所有する権利を踏みにじって金を稼ぐと公言しているに等しく、弱者を踏みにじる悪質な略奪者でしかないと感じる。


BPOは、またも時間稼ぎした上で、忘れられた頃に「問題なし」とお墨付きを与えるだけだろう。

見透かされているのにも関わらず、居丈高に身内の利権を守るであろうBPOにしても、テレビメディアは、ただの情報マフィアでしかないと感じる。