DMC-TZ60の日付が狂う…
ネットで検索しても引っかからなかったので、世の中にそう困っている人がいないのか…。
1月1日、じわじわ明るくなってきたところで目が覚めたので、天気もいいし初日の出が撮れるのではと思い、愛用のDMC-TZ60で撮影してみた。特に素晴らしい写真が撮れたわけではないのだけど、記録としてPCに取り込むことにした。
SDを挿してフォルダを開いたところ、日付が2003年5月18日になっていた。
TZ60にはGPSレシーバーが搭載されており、自動で時刻補正までしてくれるはずなのに、である。
後継機種のTZ70からはGPSレシーバー非搭載になってしまったので、パナソニックのコンデジとしてはTZ60がGPSレシーバー搭載の最終モデルということになる。
『スマホでも十分な画質の写真が撮れるご時世に、わざわざコンデジを使う必要もないのでは』と思われるかもしれないが、あれだけ小さい筐体に光学30倍ズームまでついている、というのがいいのである。
閑話休題、日付がずれていた件については、①GPSの測位には少々時間がかかる、②そのときは久しぶりにデジカメを使用したので日付が初期値にでも戻っていたのだろう、でそのときは片づけてしまった。
次に使うときのことを考えて、手動で日時を設定しなおしたのだが、次の機会は4日後に訪れた。
先輩に競馬に誘われ、せっかくだから馬の写真でも撮ろうと持ち出したのだが、後で撮影した写真の日付を見ると、今度は2003年5月22日になっていた。これはいよいよ内蔵電池かコンデンサがダメになったのかと思ったものの、時刻は割と正確な時間になっており、日付だけが狂っているということに気が付いた。
いったいどうすればそんな壊れ方をするのだろうと思っていたが、実際の日付とデジカメが記録した日付の差を計算すると、ちょうど1024週になることがわかった。つまりGPSのロールオーバー周期と一致しているのである。GPSから送られてくる時刻は、ざっくり説明すると、「何年何月何日何時何分何秒」というという形式ではなく、ある日時からの「何週目、何秒」という形式になっている。「週」として割り当てられているのは10bitであり、1024週で0に戻ってしまう。
GPS衛星の0週目0秒は、初回が1980年1月6日の0時0分0秒である。最初のロールオーバーは1997年8月21日、2回目は2019年4月6日に発生している。(GPSにはうるう秒がないため)
これを読むと、『日付が狂う現象は4年前に起きていてもおかしくないのでは?』と思われるかもしれない。しかしGPSを利用した製品として、何も律儀にGPSの0週目を1997年8月21日に設定する必要はなく、500週目を2007年3月22日、ロールオーバーした0週目を2017年4月6日として考えれば、2026年10月29日までは正確な日付を取得することができることになる。(ロールオーバーした回数を不揮発メモリに残すような仕組みを入れれば、もっと先までカウントすることは可能だが)
さて、TZ60の場合はというと、昨年後半のどこかの時点で(TZ60としての)ロールオーバーを迎えていたことになる。正確にはわからないものの2003年の前半が起点になっていると思われる。TZ60の発売月は2014年2月であるにも関わらず、10年以上も前の日付を起点としている。何週目何秒から何年何月何日何時何分何秒に変換しているのがGPSレシーバー側なのか、デジカメのソフト側なのかわからないが、ユーザー配慮の足らない設計だと言わざるを得ない。
長々と書いたものの、GPSで間違った日付を設定されないようにするには、設定メニューからGPSによる自動時刻補正をOFFにすればよい。当然、長く使っているうちに時刻がずれてくる可能性はあるが、日付が20年以上さかのぼるよりはましである。
ちなみに『GPSの測位には少々時間がかかる』と前述したが、PanasonicではGPS測位を早める手段として「GPSアシストデータ」というものを提供していた。このサービスは2021年5月末で終了しているのだが、ロールオーバーが来ることを見越してのことなのか・・・。
キーボード
PCの自作をやっていると、新しくするときは基本的に中身だけの入れ替えで、ケースやキーボード・マウスは使いまわすことになる。
もちろんキーボードもマウスも新しい製品は出てきているが、CPUのようにPCの性能に直結するものでもないため、そんなに買い替えるものでもない。今回はそんな周辺機器の中、キーボードのことについて書いてみる。
キーボード単体を購入したのは、PCを自作した時が初めてである。それまではPCを買ったときにキーボードもついてきていたので、キーボードだけを買う必要はなかった。そのときは何の気無しに、DOS/V準拠の日本語キーボード、ということでどこのメーカーかもわからない安物のキーボードを購入した。
しばらくはその安物キーボードでも、それほど気になることはなかった。というのも、当時は別にX68000を持っていて、キー入力を激しく行う草の根BBSでのチャットなんかはそっちでやっていたからである。じゃあ自作PCは何に使っていたのかというとあまり思い出せないけど、たぶん絵を描いたり、ゲー ムしたりだったような気がする。つまり自作PCではそれほどヘビーにキー入力する必要がなかったといえる。
そんな中、PC作成後1年くらいして、引っ越しすることになった。引っ越し先の広さから、何台もPCを持っていくことはできなそうだったので、当時持っていたX68000とPC-98互換機は手放すことにした。
そうなってくるとチャットも自作PCの方でやることになる。今まで気にしてこなかったキータッチが、明らかな違和感としてストレスになってきた。
キーボードによってキータッチに違いがあるのはキーボードの方式に違いがあるからであって、大きくはメンブレン方式、パンタグラフ方式、メカニカル方式、静電容量無接点方式の4種類に分けられる。
だいたい安物に多いのがメンブレン方式で、ゴムによってキーが支えられている。キーを押すとゴムが凹んで接点に接触するという仕組み。ゴムの弾力を利用しているので、ペコペコというかパコパコというかそんな打鍵感。
パンタグラフ方式はノートPCなんかに利用されていて、キーストロークが短いのが特徴。キーを深く押し込む自分にはイマイチ向いてない。
メカニカル方式はキーがバネで支えられていて、しっかりした打鍵感が特徴。カチャカチャうるさいものもあるけど、静音タイプもある。
静電容量無接点方式は電極が接触せず、近づいたことを感知してキー入力される。キー自体はバネで支えられている。非接触型なので寿命は長いが高級品。
さて、最初に買ったキーボードは安物だったので、メンブレン方式だった。対して、X68000のキーボードはALPS社製のメカニカルスイッチを採用したメカニカル方式である。X68000を使う前のメインPCだったPC-88もメカニカル方式で、おそらく10年くらいはメカニカル方式のキーボードに慣れ親しんでいたのである。特にPC-88のキーボードは打鍵音がカチャカチャうるさいものの、キーがしっかり押されているという安心感があった。
というわけで、現在は茶軸のメカニカルキーボードを愛用している。時には青軸のカチャカチャ打鍵音も懐かしく感じるのだが、夜中使っていると家族に怒られそうで、手を出せないでいる・・・。
VEGAS + Voukoder
自分は動画の編集ツールとしてVEGAS PRO 13を使用している。
動画の編集ツールの有名どころとしてはAdobe Premiere Proがあるけれども、高いし、サブスクなので、自分のように趣味でホームビデオ作るくらいの用途にはいささか割高な感じがする。
その点、VEGAS PROは買い切りだし、結構頻繁に安売りセールをやっているので、安い時を狙えばかなりお買い得なソフトだと思う。
自分が買ったのも数年前の安売りセールの時だったけれど、まだ当時はNVENCとか無かった時代のバージョンなので、エンコードにGPUをあまり活用できていない。せっかくPCを新しくしてグラボも替えたのに、100%の恩恵を受けられていないのが気になっていた。
そんな中、ちょうど今日までVEGAS PRO 18の安売りセールをやっているので、そろそろ買い替え時かなぁと思ってちょっと調べてみた。
VEGAS自体がNVENCに対応したのはVersion 15かららしい。ただ、VEGASのNVENCはGPU使用率があまり高くないらしく、フリーのプラグインのVoukoderを使用した方が速いということが分かった。
Voukoder自体やインストール方法などはググれば出てくるのでここでは割愛する。
ここから本題。
早速Voukoderをインストールして、前に作った動画のプロジェクトファイルを開いてレンダリングしてみたのだけど、一瞬で終わって出力できない。
もしかしたらVEGAS自体古すぎてだめなのか、やっぱりVEGAS PRO 18をポチるしかないのか、と思いつつ、とりあえずVEGAS PRO 18の体験版をまずは入れてみる。
体験版では2分以上の動画は作れないみたいなので、既存のプロジェクトの後半部分を削って、Voukoder経由で出力しようとしたのだけど、やはり失敗。
新規にプロジェクト作ってやってみるか、とtestプロジェクトを作ってtest.mp4に出力・・・なぜか成功する。
これって、日本語に対応してない・・・?
試しにVEGAS PRO 13からVoukoder経由で英名のファイルに出力してみると、すんなり作成できた。
FullHDの動画で今までだいたい実時間くらいかかっていたのが、1/4くらいになった。これでまだしばらく戦える・・・。
教訓:やっぱり海外のソフトは日本語対応してないことを想定しておこう。