車を修理に出しているこの期間、

 

学校に行く手段として、

 

アパートメントが大学のキャンパスまで運行している

 

シャトルバスを利用しなければならない。

 

 

↑シャトルバス内の様子。スクールバスほどの大きさで、

意外と大きい。

 

 

 

しかし、月曜日の昼ごろ、こんな連絡が届いた。

 

The shuttle service will be down for the rest of the week due to technical issue. 

(車両故障により、シャトルバスが今週いっぱい運休致します。)

 

As an alternative, we will be providing Uber codes.

(代わりとして、Uberコードを提供いたします。)

 

 

 

僕が住むコミュニティー(アパート)の大きな魅力の一つとして、

 

シャトルバスがキャンパスまで約30分毎に出ていること。

 

徒歩45分の距離だが、車が無くても学校に行けるよう、大学側と連携して

 

大学との直通バスがあるというのがこのコミュニティーのいわゆる

 

”売り文句”だ。

 

キャンパスから離れているため、アパート代も他と比べて比較的安い。

 

ということもあり、このコミュニティーに住むほとんどが

 

大学の生徒だ。

 

 

 

だからこそ、バスが出ないことは生徒にとって死活問題であることを

 

重く受け止めた運営側が、

 

今回Uberを無料(15ドルまで)使えるようにしてくれたのだ。

 

 

助かる、、、。

 

 

 

 

日本で言うタクシーの役割

 

州ごとに大きく分かれるが、ここアリゾナでは主な移動手段として、

 

UberとLyftサービスがある。

 

スマホでどこでも、手軽に配車を手配できる優れもの。

 

キャンパスまでの距離が車で10分ほど掛かる距離(およそ2km)で、

 

片道およそ10ドル(1300円ほど)。

 

交通手段としては少し高い、、、。

 

 

 

車を持っていなかった頃、Lyftを利用したことがあったが、

 

Uberはこれが初めて!

 

ワクワク!!!

 

 

 

さまざまな出会いがある、Uber

 

 

 

さっそく月曜日の帰りに利用してみた。

 

せっかくなのでComfort(快適)に分類された良い車を選んでみた。

 

(15ドルまでは無料なので)

 

 

 

すると、なんとテスラがお迎えに!!

 

かっこいい、、、。

 

運転手さんは30〜40代の白人男性。

 

運転手の方に「この車かっこいいね!!」

 

なんて声をかけると、自慢げに

 

「良いでしょ〜!!( ´ ▽ ` )」

 

なんて笑

 

 

 

その後テスラが好きなことを告げると、

 

その運転手さんは

 

「皆はテスラが”高級車”なんて言うけど、僕はそうは思わない。」

 

「ガソリン価格を考えてみ?テスラみたいな電気自動車の方が遥かにコストは安いし、

 

たくさん走ればいずれ元は取れるんだ。」

 

と熱く語ってくれた。

 

 

 

僕は実はテスラのファンで、将来はテスラに乗ることを夢見ている人間。

 

乗り心地、加速、そしてコスト面で、

 

あらゆる”自慢話”を聞かせてくれた。

 

そして彼が好きなイーロン・マスクについても語ってくれた。

 

10分ほどのドライブだったが、充実した会話。

 

最後に「沢山話してくれてありがとう!」

 

と伝えると、、

 

「これまでの2人のお客さんはだんまりだったから、話してくれて楽しかったよ!

 

こちらこそありがとう!!」

 

と、話してくれた。

 

 

 

 

火曜日の朝はトヨタのワゴン車だった。

 

運転手さんは40代男性。

 

なんと彼、同じ大学の生徒だった!!!

 

Computer Science(いわゆるコーディング)と、

 

Astrophysics(宇宙物理学)を専攻している彼は、

 

自分が物理学を専攻していることを告げると、

 

物理学あるあるの話や、何を将来したいかなどで話が盛り上がった。

 

 

 

これまた充実した時間、、、。

 

 

 

火曜日の帰りは

 

30代の黒人女性。

 

トヨタのSUVだったが、衝撃的だったのはその燃費!!

 

僕が運転している日産のSUV車は燃費がおよそ24MPG(Mile per Gallon).

 

に対し、この車のメーターは驚異の44MPGを指していた!

 

 

 

このことに驚いた自分は思わず、

 

「すごいねこの車!!スマートだ!」

 

なんて告げると、その女性は嬉しそうに

 

「君は何の車乗っているの?」と会話が弾んだ。

 

 

 

その後、会話はアリゾナの人々の話に。

 

「ここは差別がないから僕はいきやすいんだよね〜」

 

なんて言うと、その運転手さんは

 

「いや、私はここでも結構辛い目に合うことあるな〜、、、。

 

地元、ニュージャージー州(だったかな?)では、

 

人々がもっと優しかったなぁ〜。

 

ここでは無視されることもあるし、、、。」

 

と悲しそうに話していて、

 

これまた新しい発見があった。

 

 

 

「それは辛いね、、、。僕もアリゾナ州のツーソンで、

 

対戦した大学野球クラブチームのメンバーに挨拶した時、

 

半分ぐらいの人から無視されて、辛かったなぁ〜、、、。

 

だから、ツーソンはね、こんな場所絶対に絶対に住んでやるもんか!って

 

心に誓ったんだ!」なんて冗談を言うと、

 

その運転手さんは大笑いして、

 

「ツーソンは確かに差別凄いって聞くよねwww

 

あなたの意見に賛成よ!笑」

 

と爆笑してくれた。

 

そして降りる際には、

 

「Good luck with people!!」

 

(あなたの人間関係に幸あれ!!)

 

なんてことを言われ、

 

笑いながら車を降りた。

 

 

 

 

 

水曜日の通学前、

 

臨時のシャトルバスが11時から出ることが発表され、これが最後の配車。

 

運転手さんは30代の白人男性。

 

これまたテスラだった。

 

この運転手さんはかなりフレンドリーで、

 

”君はどこからきたの?”

 

と話しかけてくれた。

 

そこから話は弾み、奥さんがイギリス出身であることを話してくれた。

 

「自分がラグビーファンでイギリスに行きたいんだよねー!」

 

と話すと、

 

「いやそれは絶対行くべきだよ!!」

 

話してくれた。

 

 

 

彼はアラスカ寄りのカナダ出身で、

 

とてもさーーーーむい場所から来たらしい。

 

「アリゾナの夏なんてじゃあ地獄だったんじゃない?」

 

なんて聞くと、

 

「いや〜外出れるわけないよね笑」

 

なんて話してくれた。

 

 

 

他にも自分も野球を44℃の中プレーしたことがあって死にそうな気分だった話や、

 

自分の友人が留学でカナダのカムループスにいたので、

 

行ってみたんだよー!という話など、

 

様々な話をして盛り上がった。

 

 

 

 

 

たった10数分、されど例えその短い時間の中にも

 

出会いがあり、時に初めて気づかされるものもあった。

 

そして何より、見ず知らずの人たちと

 

英会話するという、これ以上にない”貴重な機会”でもある。

 

 

 

 

ただ単に”ボーッッ”っとUberやLyftに乗るのでなく、

 

留学生であるあなたにとっては何か発見できるかもしれない貴重なチャンスなのだ。

 

 

 

もしかしたら、話すのが苦手な運転手さんがいるかもしれないが、

 

何かしらの発見や出会いがあり、そして

 

英会話にも自信がつくかもしれない!!

 

 

 

たとえ留学生じゃなくても、UberやLyftに乗る機会があれば

 

積極的に話しかけてみてほしい!!

 

もしかしたら、今までかかっていたバイアスが、

 

何らかの形で変わることだってあるかもしれないのだから。

 

 

 

今回、この3日間、とても短かったが

 

「この世の中にはいろいろな人があるんだな、と。」

 

そして何より、各々が見てきた景色が違い、

 

そこで感じたこと、どんな景色を見てきたのかなど、

 

まだまだその人たちから聞きたいことが沢山あった。

 

10分ほどで会話が強制的にシャットダウンされることによって生まれる

 

”もっと知りたいモヤモヤ感”

 

や、

 

”こんな立場の人もいたんだ!”

 

”そんなとこからアリゾナに来る人もいたんだ!”

 

などの新しい発見による

 

”ワクワク感”も

 

Uberのまた良いところだろう。

 

 

 

 

 

そうやって、例え違う人種や文化を持った人にも、

 

こちら側から興味を持ち、

 

人々が各々、地道に歩みよって行けば、

 

世界はこんなにも複雑化しないのにな、とも感じた、今日この頃の僕であった。