表題とは関係ないんだけれども、中学校でマスクは自己責任だ、で思い出した。
まだアメリカに来たばかりの頃、小学校の授業をみる機会があった。ここで印象深い光景を見た。
確か算数の授業だったと思うが、1人の男の子が前の授業だった工作をフロアーに座ってまだやっているのである。授業が始まって、少し経ってから先生がその男の子に近づいて、言った。今は算数の時間だけど、あなたは工作を続けたいの?と。男の子はうんとうなづいた。先生は、では今日の算数の授業分あなたは遅れるけど、それでいい? 男のはうんとうなづいた。そして、男の子は工作を続け、先生は授業を続けた。
これは印象的だった。アメリカに来たばかりなので、これが自由とは責任が伴うもののあり方を教わった気がした。もちろん先生が皆、今話したような先生ばかりではない。
アメリカはモノを盗むのも悪いが、盗まれる方も悪いという考え方をする。自己責任が日本より重いような気がする。自由には責任が伴うのだ。
あえて、今回の中学校のマスク自己責任問題に触れるとすれば、上記に述べたそれ以前の問題で、生徒も、先生も考える力がないというか。感じる力もないというか。
でも、あえて、プラスの考え方をすれば、熱中症になった生徒は二度とマスクを暑い中運動している時にはつけてはならないということを学んだこと。貴重な学びになったと思う。