薬を受け取り、帰りのバス亭に向かう途中妻が

「モスバーガに寄ろうかと」

と言い出して向かうことになった。

久々のモスバーガーに妻も喜んでいる。
病院帰りではあるが久々のデートみたい感じだった。
妻が言いにくそうだけど口を開く。

「軽度でよかったね~心配したよ」

「黙ってないで話しとけばよかったね(笑」

そして僕はこの数日間の事を細かく説明した。
妻はさほど驚きもせず、聞いている。
でも内心は分からないだろうなこの感覚と思いつつ
又モスバーガーをほお張った。

ただ僕自身もこの感覚にとまどいもあったのが
妻に話して気持ちが物凄く楽になった。
やましい事をしていたわけではないが、説明しても絶対理解なんて
してもらえないと決め付けていた自分が情けない。

頭ではこうなると分かっていることでもきちんと話して
相手の言葉が聴けると安心した。
じゃぁこの間隔は何だろう・・・

家に帰って、妻が一人出かけた。
行き先はわかっていたが、何も聞かず見送った。
僕は、この不思議な感覚をどうせなら楽しもうと思った。

まだハイハイで立って歩くことのできない赤ん坊に歩くことを
教えてみようかなっと思いやってみた。
立つのは2~3歩フラフラながら出来ていた息子がどうなるか楽しみだった。

心で話せるとはこうゆう時便利なものだ。
最初は怖がって歩こうとしない息子だったけど。
自分が一緒に支えてあげることで、頑張るとなった。

一歩・・・一歩・・・震える足を前に出していった。
頑張れ頑張れもう少しだ~
やっぱりまだ無理と心に訴えてくる息子を励ました。
数時間後には、下り坂で背中を押された時のような感じで
歩くようになった。
途中学校から帰ってきた子供達も一緒になって応援する。

「がんばれ~がんばれ~」

倒れこんでも立ち上がる息子を見ていて物凄く感動した。
赤ん坊ながら悔しいという気持ちがこっちに伝わってくる。
子供達の所をスタート地点にして僕の所をゴールにして
徐々に距離を離していく。
ゴールに着くたびに褒めてあやして喜びを分かち合う。
だいぶ安定して歩けるようになったところで

「ホットミルクでも飲むか?」

目を輝かせて飲む~という仕草が可愛かった。

「パパはやくぅ~ミルク~」

そんな声すら聞こえてくる。
奪い取るようにミルクを飲みだす。
赤ん坊はやっぱりいいなぁ~
何人でも欲しくなる。
経済的には貧しい我が家だが、宝が3人もいる我が家は貧しいなんて思わない。
「子は宝」昔の人は良いこと言うなと関心した。