中国製のダイエット用食品「天天素」服用による健康被害問題で、厚生労働省は26日、天天素を服用した東京都内の10代の大学生の女性が今月23日に死亡したと発表した。現在、警視庁が天天素の服用と死亡の因果関係を詳しく調べている。

 厚労省によると26日午後9時時点で、死亡した東京の女性のほか、福島、群馬、千葉、富山、愛知、岡山、広島の8都県の女性計10人について、自治体から健康被害の報告が寄せられている。

 天天素は「ダイエットに効く」との宣伝文句でインターネットのオークションサイトなどで広く取引されており、厚労省は服用しないよう注意を呼びかけている。

 東京都によると、死亡した女性は3月、インターネットを通じ天天素1箱(30カプセル)を購入。服用したところ体調不良を訴えたため、家族が服用しないよう忠告したという