この本、小話の積み重ねなんですが、面白い話が見つかりました。


勝海舟です。勝海舟は、日清戦争には反対だったそうです。その理由は、日清韓の連係を、幕閣の時から主張していたのだそうです。その理由は:

① 清も韓も、日本は昔世話になった。

② 清は眠れる獅子、スフィンクスだから実力のないことを明らかにしてしまったら、もっとも外国勢が来るだろう。

③ 清は大きなマーケットだから、日本が発展するには、大切なマーケットだ。

④ 明治政府は、海軍を作った自分に相談しないのは、怪しからん。

⑤ 清、韓を外国から守ってやるのは、日本の役割だ。海軍を作ってやらなければいけない。


この話、おどろくべき中国の著者、橋爪大三郎、大澤真幸、宮台真司の三人は、聴いたら喜んだでしょう。


半藤一利さんの、「その後の勝海舟」(題名は不正確、自信なし)と言う本は、明治維新後の勝の暮らしを書いていますが、こういう戦略的な話は、なかったように記憶しています。


実際、そんなことが可能であったか、明治政府も相当上手に言わないと、自尊心大なる人々だから、難しかったでしょうね。しかし、歴史の分かれ目であることは確かです。誠に大きな話です。