勝海舟と西郷隆盛が、現在田町駅から目と鼻の距離にある三菱自動車本社にかつてあった薩摩藩の藩邸で無血開城を決めた話は、有名ですが、話は、基本線ではその通りですが、伏線としては、いろいろあったことが、半藤氏の本でわかります。
① 勝安房の話のうまさというのは、並大抵ではないです。イギリスと話をつけて、いざとなったら、慶喜を英国に逃がす計画が立てられていたそうです。
② 新撰組などの物騒な連中は、邪魔なので江戸から離れたところに仕事を作って追っ払っておいた。しかし、いざというときは、薩摩郡が江戸市中に入ったあとで、周りに火をつけて薩摩軍、官軍をやっつける算段をしておいたのだそうです。というのは簡単ですが、お金が必要になりますね。全部、自分のサイフから出しています。全部ムダ金になったのですね。スケールの大きいことをやった人は、貧乏ではないですね。
③ うまく、江戸城の引き渡しができたときですが、普通なら宴会をやりそうなものですが、やらなかったそうです。
半藤氏の語り口は、講談調で、横丁の物知りおじいさんが若い者に向かって話している、そういう雰囲気が濃厚に漂います。