爽快感のない快勝劇は、満足感と課題が多く残る一戦となった。開始早々に香川真司が冷静さを見せて先制点を奪う。前半19分には久保裕也が正確なクロスを入れると、岡崎慎司が合わせて2点のリード。これで流れは決まったかに見えたが、ここから日本にとって長く苦しい時間が続く。ボールをうまく動かせず、低い位置でパスミスが相次ぐと、タイに一方的に攻められる劣勢の展開。後半に入っても流れは改善されず、シュートにすら持ち込めない苦しい時間が続く。しかし、後半12分に久保が左足を一せん。よどんだ空気を吹き飛ばすような鮮やかなシュートで3点目を決めると、途中出場の本田圭佑を中心に徐々に流れを引き戻す。さらに1点を追加し、終盤には川島永嗣がPKを横っ飛びで防ぐなど、いくつも見せ場が訪れて終了。2戦連続完封に貢献した川島や、3得点に絡む活躍を見せた久保など、良い点があったのは事実。ただ、チーム全体でのボールの回し方や、押し込まれた際の守備陣のイージーミスは、今後に向けて目を背けてはいけない改善点といえるだろう。