週末のこと。

奥歯の疼きと水を飲んでも染みる知覚過敏でご飯も上手く食べられず、これはマズい…と歯科を受診することに。
レントゲン検査では歯周病により下顎側の骨が大分溶けてしまって、歯の根元付近が露わになっているとのこと。

恐ろしい…

それ自体は治療と定期的なメンテナンスをすることで、ある程度進行を防げる様で、勿論こらからもフルートを続けるためにも通うぞ!
っと、歯医者嫌いの自分も今度ばかりは決意した次第…

そこでこの際、引越しをする以前に治療していて放置状態だった箇所を併せて相談。

その部分は、被せ物をする前提で神経を取り除き、周辺を削ってあったのですが、当然被せ物が入る程度に前後左右が処理され、歯と歯の間に結構な隙間が出来ている。
今回はその部分の本格的治療はできないので、じゃあ取り敢えず衛生の為にも仮の詰め物しておきますね、と親切に対応して頂いた。
(要はすきっ歯だったところが埋まった)

帰り道、車の中で何気なくフルートのアンブシュアで息をふーっと出したら、何だかいつもより息の密度が高い様な…

まさか…

そう、そのまさかだ。
その日は偶然にも妻が外出の日だったので、ちょくちょく利用するレンタル練習室を即予約。
息子に遊んで上げる約束をして、その代わりちょっとだけ親父の笛に付き合ってね…っとお願いをして練習室へ。

劇的に違いはしないのだけど、でも楽器の反応も吹きごたえもやっぱり違うのです。
音の縦方向への厚み、温かみなども増し、高音も出し易い。

先日までの音の雑味を消す努力が半減していて、その分集中して演奏できるのがとても嬉しい。
まさか、歯の隙間が埋まっただけでこんなに違うなんて…

考えてみたら、その箇所は前歯から2本目の歯であり、完全に息の通り道。そこがスカスカしてたんじゃあ息が一点に纏まり難くて当然と言えば当然か。

こりゃ頭部管が云々言ってる場合じゃあ無い…

私の楽器は、マテキフルートの創設者である故・渡辺氏の製作であったと聞いているのだけど、何だか楽器せいにしていたのが製作者に申し訳ない気分になった。

勿論、ちょっとシビアな一面があるのは今分かった事ではないので、別の意味で頭部管については今後も検討課題としたいのだけど、少なくとも楽器側のコンディションがそれなりに整っている状態にも関わらず音が充実してこないのは、単に自分の努力不足か、私の体の事情だと言う事が露わになった。

これではどんな楽器を使ったって同じですね。

楽器の演奏というのは、慣れてしまうと自分の変化に気付きにくいものですが、こう言う事があるとやっぱりきちんと自分を見つめる作業が必要だな…と実感させられます。

自分の不出来な部分を認めて真摯に向き合う姿勢を忘れてはいけない、正に

「初心忘るべからず」

な一件でした。