泡になれば、ふと浮かんでくる

背中合わせで息する僕ら

噛み合わない空気の中で

混ざらないように沈んでいく

頭の奥、ぶら下がったまま

聞こえない僕に何かを語る

かくれんぼ 見つからなくて

青色の瓶に閉じ込められた

 

僕はひとりよがりで もがきながら死の唄を書く

闇に放り込んでしまえばほら、なんか綺麗

 

海の底で 揺られながら

呼吸を奏でる あなたがいるよ

海の底で 包まれながら

眠りにつく あなたがいるよ

 

ユラユラと 僕は眺めている

浮かんで沈む 泣き顔みたい

トプトプと 呼吸をするように

語りかけてくれたら嬉しいな

 

僕はひとりよがりで もがきながら死の唄を書く

ケラケラ笑ういやな声、歪んで消えた

 

海の底 揺られながら

眠りにつく あなたがいるよ

海の底 沈みながら

眺めていく あなたがいるよ

 

僕はひとりよがりで もがきながら死の唄を書く

闇に放り込んでしまえばほら、なんか綺麗

 

海の底で 揺られながら

呼吸を奏でる あなたがいるよ

海の底で 包まれながら

眠りにつく あなたがいるよ

 

歪んでみるこの景色も、朽ちてゆくの?

ひとりよがりな脆い幻影だ

 

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このブログに載せた駄歌詞1作目「ホルマリン」を少し書き直してみました。

昭和時代に起きた「少年誘拐ホルマリン漬け事件」がモデルとなっています。

お気に入りの少年を銭湯で誘拐し殺しホルマリン漬けにしたというおぞましい事件ですが、

その犯人の書記にあった「金魚鉢に入ったあの子は、(中略)生きているときよりいっそうかわいい」って文章が自分の中にひっかかっていました。

 

殺人犯に同情するわけではないですが、なんかこういう歪んだ心理ってなぜかひっかかるときがあるんですよね。「気持ちはわからないわけでもない」っていうアレ...自分だけかなぁ?