片道航空券で搭乗拒否される問題 | まとばの公営競技つれづれ

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近年はLCCの台頭で片道航空券がよく使われるようになりました。

ただ、空港に着いたら搭乗拒否される、もしくは拒否されかける、といったアクシデントが定期的に起きています。

 

なぜ?という話。

 

◆片道航空券の場合、チェックインに出国用の航空券を求められる。

・ケース1

実際に私が体験した話。

ANAで羽田からマニラに到着し、昼間観光して夜のフライトでブルネイへ。

マニラからブルネイはロイヤルブルネイ航空の片道航空券。

チェックイン時に出国用の航空券を出せ、と言われました。

 

ブルネイからはバスでマレーシアのコタキナバルへ抜ける予定だったので、

出国用の航空券なんて持っていない。

でもバスでコタキナバルへ抜けると言ってもチェックインさせてくれない。

 

その時はコタキナバルから台北へエアアジアで飛ぶ予定だったので、

コタキナバルから台北の航空券を見せて、何とか乗れました。

 

・ケース2

別のケースで、イランからドバイの飛行機で同乗した日本人の女性が、

ドバイからヨルダンのアンマンまでチェックインする際、出国用の航空券を求められました。

彼女はアンマンから陸路でエジプトまで抜ける予定だったため、出国用の航空券は無い。

 

私が入れ知恵して、航空券の検索画面を日本語で表示し、

予約を取ったように見せる方法でチェックインさせてもらえたようです。

検索画面なので当然予約は完了していないけど、

スタッフは日本語が読めないので結構騙せます。

 

◆なぜ出国用の航空券が必要なのか

航空会社が出国用の航空券を求める理由は1つだけ。

入国拒否された際のリスクを負いたくないから。

 

入国拒否された場合、乗せた航空会社が拒否された人を出発国へ戻す義務が生じます。

当然出発国に戻る航空券代は旅客の負担ですが、

拒否されたらその人のために空席を確保する必要があるし、

旅客が航空券のお金を払える保証もない。

 

航空会社にはデメリットしか無いので、その責任を負いたくないのです。

噂レベルですが、国によっては航空会社に罰金を課す国もあるとか。


◆どうすればいい?

方法は1つ、出国用の航空券を確保するか、どうにかしてスタッフを説得するか。

後者は個人の裁量で期待薄なので、前者ですね。

よく言われるのは、キャンセル料が掛からない航空券を買い、チェックイン後にキャンセルするという方法。

 

ただキャンセル料が掛からなくとも手数料数百円は掛かるし、

0円で行く方法はおそらく存在しません。

その国から出国する航空券はなくとも、前述のケース1のように、

更に別の国から飛ぶ航空券があれば認めてもらえるかもしれません。

 

◆そもそも飛行機以外で抜ける手段があるのに・・・

飛行機でしか出入り出来ない国は地球上でも僅かで、ほとんどの国は陸路で他国へ抜けられます。

日本だって、フェリーで韓国や中国へ行くルートがあります。

 

なので、他に出国する方法があるのに、航空券がなければチェックインさせない、

というのはおかしな話なんです。

でも地上のスタッフもマニュアルで動いているので、説得でどうにかなるケースはほとんどありません。

 

片道航空券で旅行は楽になったけど、飛行機に乗れないリスクがあるのは織り込まないといけません。