生後9日目。

 

前週に行った眼底検査の結果が出たとのことで、面会に行くタイミングで

眼科の先生とアポイントを取っていました。

 

matoがいた病院は、大きな窓口が新生児科で、そこから枝分かれして各専門科の主治医

がつく仕組みになっていました。そして、お医者さんと私のような保護者が話す時には、

その日のmato担当の看護師さん(その日いれば、受持看護師)も必ず同席し、その内容や

様子を他の医師や看護師と共有してくれることになっていました。

打ち合わせ用のお部屋で、眼科の先生・私、そしてその日の担当看護師さんの3人。

(この眼科の先生が今もmatoの眼科主治医です)

 

そしてこの各科の担当医と話すのは基本平日・・・。旦那は仕事でいない日で、

私1人で聞かなければなりませんでした。

 

「結果ですが、matoちゃんの右眼は…検査でも奥が見えない状態です。

成長の途中で完全に止まってしまった状態で、視力は望めないかと…。

左眼は通常の造りになっています。

まったく見えないことは今のところ考えられません。」

 

覚悟していた右眼失明決定。

どちらかというと、やっぱりか・・・という気持ちが勝り

左眼は大丈夫、という言葉でほっとしていた自分がいました。

 

「先生、で、matoのような場合、右眼は成長のために義眼が必要に

なってくるんですよね?いつ頃から始めるのがいいでしょうか?」

 

先生は、そうかからず退院できそうなので退院してから義眼屋さんに

行ってみたらいいということと、その際は知っている義眼屋さんを紹介するから、

というお話をしてくれました。

 

話が終わって、お医者さんが部屋を出て行ったあと、

その日の担当看護師さん(Aさんという方でこの後も退院までmato

のことをよくかわいがってくださったベテランの看護師さんです)が、

 

「お母さん、こんなにmatoちゃん産まれてから短い間に義眼のことまで

よく勉強したね。すごいね。

気持ちは大丈夫?何かあったらいつでも話してね」

 

そんなことを言ってくださいました。

 

なんとなく、お医者さんから結果を聞いて進む方向が示されたことで、

これで眼のことはひと区切りついたな、という気持ちでした。