先日ある怪談系YouTubeチャンネルで臨死体験の話を聞いて、そういえば、と思い出したので、書いてみようと思う。
いとこの嫁(以下M子とする)に、もう何年も前に聞いた話。
M子の父親が亡くなる前、長期で入院していた時、一度危篤状態になった。その時は一命をとりとめたそうだが、
目を覚ました父親が、「変な夢を見た」とM子に話した夢の内容が、確かに不思議な話だった。
以下、父親の夢の話。
夢の中で、長方形の木枠のようなものが目の前に現れた。
M子の父親は、なんとなくそれをくぐらないといけないような気がしてくぐってみると、また木枠が現れた。
くぐるたびに木枠が現れて、その度にまたくぐる、という動作を続けていると、あることに気が付いた。
くぐる度、少しづつ木枠が小さくなっている…。
いくつくぐったか忘れてしまうほど、木枠をくぐり続けていると、ついに木枠がくぐれないほど小さくなった。
くぐりたい気持ちはあるが、体が入らないので仕方ないとあきらめた時、目が覚めた。
その話を聞いたとき、M子は「もしその木枠をくぐれていたらどうなっていたんだろう」とふと思った。
それからひと月ほどして、父親が亡くなった。
M子は「あぁ、お父さん、今度は最後までくぐってしまったんだね」と思った。
余り聞いたことのない臨死体験だと思ったので、何年も前に聞いた話だが覚えていた。花畑や川が出てきて誰かに呼び止められる、というパターンはよく聞くが、誰かに名前を呼ばれるわけでもなく、木の枠が小さすぎたので、くぐるのを断念したら目が覚める、というのも珍しいなと。もしかしたらこういう話はけっこうあるのかもしれないので、機会があれば珍しいタイプの臨死体験の話も集めてみようと思う。