昨日ご紹介した本と真っ向から違う意見を述べている本を紹介致します。


この国を出よ/大前 研一
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この本では正しい危機感を持て、今の日本に安穏としていることがいかにリスクかを様々な具体例を交えながら繰り返し訴えております。


その中で「日本破産」の可能性について言及がやはりありました。


日本が危ないと思ったファンドから国債を売り浴びせられる危険性があり、そうなったらハイパーインフレに陥ったあとに、あらゆるものの価値が暴落し日本崩壊がおこると。


その論拠はこうです。


「日本の借金は国債と借入金をあわせて2010年6月末時点で904兆円あります。2010年度に国は一般会計で過去最大の92.3兆円の予算を組み、税収不足を補うために44.3兆円の新規国債を発行した。」


「常識に従えば歳入不足には、大胆な歳出カットしか方法がないのに、民主党はさらなる大量のばらまきを行っている。」


「海外の投資家が日本が借金を無作為に重ねすぎて債務不履行になると思われれば、国債を売り浴びせられて、借金を返済するために限界までお金を発行し、日本はハイパーインフレに陥る可能性がある。」


「ギリシャと今回の財政危機を招いた原因を見比べると共通点が3つある。」


「1.政府が悪化した財政の状況を国民に隠していること。
2.予算のバラマキを続け、国民がそれに甘えてきたこと。
3.有り余るほどの公務員を抱えて、しかも高い給料を払ってきたこと。」


「日本がギリシャと同じ運命をたどらないという保証はどこにもない。」


「このことを日本国民は肝に銘じて、そうなった時に備えなければなりません。間違っても政府をあてにしたり、頼ったりしてはいけないのです。


まあ、実際は下線の部分が著者の一番言いたいことであり、後は仮定の話なのでしょう。


なので、日本が破産すると煽って不安を冗長したいわけではなく、正しい危機感を持って、行動すべきだという主張ですので、一概に先日紹介した本の対案だけというわけではないですね( ・(ェ)・)


後はユニクロ社長の柳井さんの言葉で良いと思った箇所の抜粋。


「根本的な問題は、「自分に対する期待」を失っていることではないでしょうか。多くの日本人は自分の中に何かを変える力などないと思い込んでいるように感じます。自分が会社の歯車にすぎないと思っていれば、周囲もそうとしかみてくれません。もっと自分自身の可能性に期待して、歯車以上の仕事にチャレンジすればいい。たとえ失敗したとしても簡単に自信を失ったりしないでほしいのです。」


「僕自身も、業績が悪くなったり、思い通りの成果が上がらなかったりすれば、正直、落ちこみます。心の中では、いつも落ち込んでいると行ってもいいでしょう。」


「でも、上司には「落ち込む権利」というものはありません。上司が落ち込んでいたら、会社や組織はメチャクチャになるからです。」


「景気も天気も自分たちではどうにもなりません。自分たちがコントロールできないことに関して、どれだけ言い訳を言っても何の解決にもならないのです。」


「逆にお客様にとって本当に欲しいものがあったら、どんな嵐の中だろうと、景気が悪かろうと、お店にきてくださると思います。」


「結局、優れた上司やリーダーに求められるのは、不調の時や落ち込んでいる時にこそ、自分と自分の同僚たちに期待して、みんなを元気づける能力なのではないかと思います。」


外にも様々な角度から今の日本に対して警鐘をならしつつも、対案も合わせて述べております。


ほとんどメディアから通じて日本が破産になると述べている大筋は語られていると思いますので、興味のあるかたは書店で参考にされてみてはいかがでしょうか?(・ω・)b