最近仕事中に同僚が、R25か何かに乗っていた、「ペットボトルの市場規模を二倍にするためにはどうすればいいか?」という問題を、如何に答えを導くかで盛り上がりました。(@ ̄Д ̄@;)


皆さんはどのようにお考えになるでしょうか?


ちなみに私の上司は、麻薬をいれればいいといっておりました(ノ´▽`)ノ


同僚はペットボトルに入っていないほかの飲料水を流用するためにはどうすればいいか考えていました。


実はこの例題、フェルミ推定といいまして、とある物理学者が前提条件を何もしらべずにあたりをつけて概算値をだした時の方法論を引用してつくっております。その方は原発実験の際に遠くで紙を落として、その動き方から原発の威力の概算をたたき出したという逸話をもっており、彼自身もそうですし、その弟子もたくさんノーベル賞受賞者がおります。


この方法は実は、コンサル会社での面接で、論理的思考ができるか否かを見極めるために問われる内容だそうです。


ここでは、答えの精度等は2の次で、少ない情報でどのように考えるかの思考プロセスを問われます。しかし、きちんとした思考プロセスを踏めば、これだけでなく、例えば「日本の電柱は全部で何本か?」等どいった問題にも概算で答えがでます。


そこで、紹介されていた本を読みましたが、とてもためになったのでご紹介いたします。(・∀・)

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」/細谷 功
¥1,300
Amazon.co.jp

よく、「地頭のいい人が欲しい」なんて言葉を聴きますけど、これってどういう人の事をいって、どうやって地頭を鍛えればいいかを教えてくれます。


結論からいえば、全体を俯瞰して考えられる人の事を言います。


著者は頭のよさを以下の3つの軸を用いて説明しています。
1、物知り(知識、記憶力)ex.クイズ王、語学の達人
2、機転が利く(対人感性力)ex.TV司会者、コメディアン
3、地頭がいい(ゼロベースで考える力、思考能力)ex.数学者、プロ棋士


特に著者がいうには、ネット社会で物知りであることは、情報の入手が容易であったり、陳腐化が激しかったり、環境変化が激しく過去の成功体験がそのまま利用できることが少なくなってきたこともあり、1についてはそこまで重視していません。


また、いわゆるなんでも答えありきで探してきてインターネットの情報をコピペして考える力が減少する事を憂いておりますし、そんなことをしていては、ますます格差が開くといっております。


むしろ、2,3の組み合わせがこれからは大事になってくるといっており、どんな業界にいっても通用する人材になるための思考方法を教えてくれます。


他社から引き抜かれる社員になれる、どこでも通用する考え方を教えてくれます。


その内容として、3の地頭がいいという人の持っている能力を鍛えられるものとして以下のように定義しています。
土台:知的好奇心(答えを探して満足するのではなく、自分で答えも見出そうとする事)ex.フェルミ推定
土台の↑にあるもの:守りと攻めの思考回路=論理思考力(守り)、直観力(攻め)
さらに↑にある思考方法:「結論から考える=仮説思考力」、「全体から考える=フレームワーク思考力」、「単純に考える=抽象化思考力」


簡単にいってしまえば、「結論」から考えることで、最終目的までもっとも効率的にたどりつけることができ、「全体」から考えることで、コミュニケーションにおける誤解や後戻りを防げて、「単純」に考えることで意思統一が図り易くなるという事です。またそういう風に考えるためには、二つの思考回路(直感と論理)が必要になり、さらにそれを支える一番の土台として、知的好奇心をあげています。


アイシュタインの言葉で、「私は頭が特にいいわけではない、知的好奇心が異常に強いだけだ」があるように全ての物の考えの土台としてなぜ?と考えることの重要性もいっています。


もう少し具体的に「結論から」「全体から」「単純に」考えるている人がいわゆる頭のいい人ということを述べてみたいと思います。


1、結論から考える
仮説思考力のポイントは、以下の3つです。
①どんなに少ない情報からでも、仮説を構築する姿勢
②前提条件を設定して先に進む力
③時間を決めてとにかく結論を出す力


例えば、膨大な情報を整理して報告書を提出するとき、情報の整理からはじめていては、もしくは調べる所からはじめていてはいくら時間があっても足りないし、時間をかけてもいいものができあがらない事がまま、あるかと思います。ある程度アウトプットを意識して、あたりをつけること、調べなければ分からないとあきらめないで、終わりを意識することが、報告書の情報整理のプロセスの精度を上げることができます。


また、できることからではなくて、やるべきことから考えることも大事です。企業内で業務改革等をする場合、現状を一生懸命把握しようとしてそこから答えをだそうとしても、なかなか答えはでません。あるべき姿を決めて背伸びした目標を設定して、現状とのギャップを抽出して、それを埋める作業が必要となります。


またコミュニケーションについても同様のことがいえます。すなわち自分からではなくて、相手の立場にたってという基本の話もできます。コミュニケーションのポイントとして、「相手に何が伝わったか」の重要性はいうまでもないかと思います。自分がいいたい事ではなく、相手にしてもらいたいこと、伝えたいことから整理して考えることも重要です。


仕事を進める上で、準備して調べて行動することも重要ですが、短時間でアウトプットを出す場合は、結論を意識することが重要な場面は、日々様々な場所ででてきているかと思います。


口癖で、落としどころは何?とか、ウソでもいいから考えてみてとかいう人は、この結論から考える思考回路を有しているかといえるかと思います。


逆に結論から考えることの弊害は、当初ざっくりたてた見込みでいけそうな場合、前提の確認を怠って失敗するケースや、はじめに立てた結論に何時までも拘って方向転換が必要なときにすぐに転換できないことなどです。(周りを仮に立てた結論であることを意識させずに、巻き込みすぎてしまっている場合等)


2、全体から考える
フレームワーク思考力の最大の利点は、思考のくせを取り除き、コミュニケーションロスを防ぎ、後戻りを防ぐことです。コミュニケーションにおいては、経験や所属している業界知識等様々な要因で個々人の視野は必ずしも相手と共通であることはなく、むしろ誤解が生じることはいっぱいあります。


その人々の経験で、専門用語や業界知識は違い、常識だと思っていたことが別の業界の人ではそうではなかったり、同じ「開発」という言葉でも製造業の人と、不動産業界の人では意味合いが変わったりします。そういう思考の癖があるのが通常といえます。


誤解のないように相手に伝えるためには、絶対座標(客観的事実等)を考えて一歩ひいて全体を俯瞰することが重要となります。


例えば、プロジェクトの報告をする際、自分がやっている部分の報告が中心となってしまい、聞き手に分かりにくい事ってよくあるかと思います。まずは共通認識の説明や確認を踏まえて、自分がやっている報告は全体のどの位置づけなのか意識して話す場合とそうでない場合は、相手との齟齬が生じる可能性が変わってきます。


コミュニケーションのロスは、普段仕事をしていてお客様を相手にする場合は如何に怖いものであるか、重要であるかはいわずもがなですね。ナンドツメラレタコトカ・・・ヾ(▼ヘ▼;)


全体把握をした上で、その事象の切り口を自分で選択した上で、もれなくだぶりなく、情報を整理することなどは、とても重要です。


また、全体から見れれば、業務プロセスの分解をして、どの作業が全体の効率をさげているか(ボトルネックとなっているか)等、考えることにも有効となります。例えば、マンション営業をしていても、全然売れない場合、営業プロセス全体を見渡して効果と効率の両面で考えてみて、改善方法を模索することも有効となります。集客から接客、成約に至るプロセスの見直し等。


話の長い人もこの全体で考える力が弱いといえます。例えば話の長い人は以下のように3種類に分類できます。自己中心的な話をする人、時間制限をオーバーしてしゃべる人、何時終るか分からない人。話の全体像が見えておらず、自分がしゃべりたいこと、しゃべらなければいけないと思い込んでいることなどを話して、冗長になってしまいます。また、逆に話のうまい人は、全体を見据えた上であえて何時終るか分からない話方をして相手の興味をひきつける話し方ができる人もいますが、通常の場合であれば、最初に全体像や共通認識を示すことは、誤解を防ぐ意味では重要になります。


3、単純に考える
抽象化思考力の最大の特徴は、意思統一を図り易いことです。また併せて、解決策を模索しやすくなります。どんな業界の仕事であれ、人間のやることなので、どこかしらで先人の知恵を使って解決できる問題は非常に多いと思います。


そこで、日常業務でこういった先人の知恵を適用できない人によく見られる傾向が、「自分は特殊なことをやっている」という思い込みです。実際やっていることの特徴だけ抜き出してみれば、他の事例や事柄から学ぶことはたくさんあります。それを自分の仕事内容に意識的に落とし込んであげればいい。営業であれば、自分の扱っている商品の特性等に拘りすぎて、売れない理由探しをするのではなくて、単純に営業の仕事の要点を出してみて(準備なのか、話の内容なのか、クロージングの仕方なのか)、その解を別の営業の仕事でうまくやっている人の解を参考にしてみること等です。


また、単純に考えるということは、要点を抑えていること及びもっと凄い人ですと、全体を徹底的に考えた上でそれで、要するにこういう事といえる事ですので、とても大変ですが、重要です。


単純に考える力が強い人というのは、たとえ話がうまい人だったりします。


また、逆に単純に考えることの弊害は、思い込みです。「最近の学生は~」「いまどきの若い人は~」とか別の経験で得た事柄を思い込みで処理するのは、非常に危険となります。


読んでみると日々の業務で使える内容や要領のいい人が考える思考のプロセスが分かりますので、参考になるかと思います。是非読んでみてください。








ちなみにフェルミ推定の答え(思考プロセス方法)は、本を読んでみてください。(*゜▽゜ノノ゛☆