前回紹介した本 の内容で、丹羽さんが若い人向けに話した講演の内容を2つ紹介して、振り返ってみたいと思います。

1、大学卒業生に向けた言葉


最近は対話能力が衰退している。


「対話能力」とは物事を論理的に組み立てて考え発言していくこと。


人間「対話能力」や「論理的思考」を欠くと、相手をぶん殴るしかない。


対話能力の衰退は、精神の衰退、心の衰退につながります。


人間はいつも冷静で合理的な生き物ではない。


知識があればよし、それで万能としてしまうから家族を殺す事件がはびこったり、拝金主義が世の中にはびこるようになる。


司法試験や公務員試験の合格者だけで評価するような社会になっているから、リーダー層が決して賢いといえる人だらけになってしまっている。


「随想録」「人間ーこの未知なるもの」「貞観政要」こういった本を読んで、賢者か愚者かの判定は「心」にあることを知って欲しい。


人間として立派である、人間として成長するということは、数学の答えのように正解が一つではない。


人にはそれぞれ価値観があります。


オンリーワンの価値観はないけど、たくさんの人が共有する価値観の中で、どれに重きを置くかは、他者に強制されるべきものではなく、それぞれ異なった価値観をもっているということで良いのではないかと思います。


ではどういった点でその人の成長を見ていくか。


それは、日々の生活態度や日々の行動、そういうものによって判断されるわけです。


もう一つ、なんのためにいきているか。


自分の心棒となる価値観の把握をしっかりしておかないと軸がぶれてしまいます。


また、そもそも人間と動物との違いは、心に栄養を与えられるかです。


人は心に栄養を与えられる唯一の生き物です。


心の栄養とは、感動や感激、他者へのやさしい目線、それから強い者、不正な者に立ち向かっていく勇気そういったものです。


→道徳や考え方の基本的なことを教えてくれてためになりました。特に、生活態度で判断されるくだりは肝に銘じておかないと。。。ヽ(;´Д`)ノ


2、「人を動かす経営とは何か」


逆転の発想をしてみてください。


どうしたら、人間の気持ちが離れていくか、会社を潰すには何をしたらいいか、社員の心が会社から離れる要因は三つあります。


1、人間としての尊厳を認めないこと。
「おはよう」「お疲れ様です」と声がかかっても相手にしないことなど。


2、奴隷のように扱うこと。
何も任せない。何か仕事をしたら、いちいち全部報告させる。


3、絶対に褒めないこと。
何をしてもいつもガミガミしかったり、嫌味をいってばかりする。


明日からこの3つをやってみてください。


社員は会社を辞める前にあなたを刺すでしょう。


部下は、何のために皆さんがそういう行動をとっているか考えません。自分が悪いとも考えません。「あの野郎今にみておれ。月夜の晩ばかりじゃないぞ」と、こう思うわけです。



すると会社をよくするには、この正反対のことをすればいい。


いいですか、まず路傍の石のように扱わない。ちゃんと人間として扱えということです。


二つ目の反対は、奴隷のように指示したことだけやらせて、何も任せない、この逆です。


現場を一番回っている人が、現場を一番よくしっている人です。


その人に権限委譲しなさいということです。


責任は自分がとる。仕事はお前に任せた。これは信用です。


俺は上司に信用されている。会社に信用されているとそういう信頼が、人に働く意欲をもたせるのです。仕事も任せず全部報告させていては、「俺のこと信用していないのだな」ということになり、本人のやるきもうせます。


でも、新入社員はだめです。任せてもろくなことをしません。しかしながら3年を過ぎたら話は別です。何か仕事を任せる、それは会社があなたのことを信用していますよ、という意思表示でもあるのです。


三つ目、褒めなさいということです。いつもではだめで、ときどきほめる。


認めて、任せて、褒めろ、この3つを実行したら会社は必ずよくなります。そういう上司が増えれば増えるほど、人は育ち、会社は成長するわけです。


こうしたことを実行する条件の1つとしてトップの信頼があります。


トップが信用を得る道はというと「知行合一」です。


日常の生活態度、自分のいったとおりの行動を日常の生活でやっているか。


そういうところを部下はみているわけです。


→最近書店でできない社員は取り替えてしまえばいい。という本をみましたが、そういった視点でも合理性はあるわけです。ただ、この3つの信頼を得る方法は分かり易いですし、なじみやすいですね。これができてなければ、話にならないわけではないのですが。(反対のことをしなければよい)


分かり易く、読みやすかったです。


皆さんにも是非お勧めしたいと思います。