FLATが手掛けた数少ないエロゲのひとつ。

 

ここのブランドは

「あまり(まったく)抜けなかった」

と評されるエロゲばかり作っているので、

もう全年齢対象でいいじゃないかと思いました。

 

実際エロは少なめな上、ストーリーとのバランスが悪い。

 

※初期画面は違います。クリア画面です。取り忘れたの。

 

 

特徴としては、

まず主人公が3人います。ヒロインのように見えますが主人公です。

 

エロゲにありがちな

主人公1名、親友野郎数名、ヒロイン複数かつ選択式ではなく、

カップリング固定です。

 

サブ同士のエロもあります。それいる?というのもあります。

 

そして、

主人公のエロが薄いです。

 

うん。全年齢でよかったんでは?

 

タイトル画面の「Scene(場面選択)」で、

特定の場面を振り返ることができます。

 

セーブはスロット番号に上書きしていくような形式でなく、

時間単位で積み重なっていく類です。

 

「ロード」がないので、最初は戸惑うかもしれません。

「QSAVE」でセーブして、「S-DATA」からロードする感覚です。

 

ストーリーは、ザ・一本道です。選択肢なし。

 

近年はほとんどそうですが、もう選択肢は最小限でいいと思うのですよね。

 

大昔のクッソやたらと選択肢の多かったcla〇〇〇〇nnadなんてゲーム

ありましたよね。全年齢ですがね。面倒なことこの上なかった。

 

 

<概要>******************************************

※公式抜粋しようとしたら概要と章構成がほぼ書かれていたので、

ざっくりとだけ。

 

4章+エピローグで構成。

 

舞台は2030年と、えらい(作品完成当時からすると)先。

 

1章:石巻 あおば

2章:福田 麻智

3章:鹿妻 逢瑠

が過去に戻り、各々の目的を果たそうとする話。

1章はかなり長め、2、3章は短め。

 

4章:3章までに登場したキャラと、4章で初めて登場するキャラ全員

 

3章までの課題を1章分で全部片づけようとするため、

展開が早いうえかなり長い。

 

1章終了後、世界が2つ存在し、各々の世界での話が入れ替わりながら

進むため、両方に同じキャラがいる世界のやり取りが分かりにくい。

**********************************************

 

<キャラクター>******************************************

石巻 あおば

1章の主人公で、作品では最も重要な位置にいる。

両親を知らず、養護施設で育った。

歌うことを生きがいとしており、親友と演奏することを夢見ている。

活発な性格をしているが思慮は浅い。

 

その親友の麻智が、障害が残る負傷をしたことで、

過去を変えるために、

以前聞きつけた怪しげな本にある「過去に戻る方法」を使い、

儀式を経て、自身が誕生もしていない19年前に戻ってしまう。

しかも滞在期間は7日。

 

しかし、その2011年に出会った2人に影響を与え、

未来が変わり結果的に目的を果たすことになる。

その2人は、以降も重要な位置で登場する。

 

 

福田 麻智

2章の主人公で、あおばの親友。同じく養護施設で育った。

成績優秀で、ピアノの演奏が得意。性格は引っ込み思案。

あおばと違い、母親との思い出があるが、

そのことを打ち明けてはいない。

 

1章では、逢瑠に突き飛ばされて負傷するところまでしか描かれない。

以降は、未来改変後と改変前が登場しややこしくなる。

2章は改変後である。

なぜ過去に戻ったのか?の見せ方はうまいと思う。

 

 

鹿妻 逢瑠 

3章の主人公。社長令嬢で、あおばたちとは学園の同級生。
1章の世界改変前では、あおばと険悪で、

取り巻きと共に麻智に嫌がらせを繰り返している。


なぜあおばにこだわるのか、その親友の麻智に嫌がらせを

するのかは3章以降で判明する。
後半では、登場機会が増え重要な立ち位置になる。

 

偶然手に入れた怪しい本を使ってやはり過去に戻ることになるが、

それとは違う、過去の事実を知ることになる。3章は改変前。



思わぬ事実を知り、以降前向きになってゆく。



松島 晃司

登場頻度が最も多いサブキャラクター。

2011年と2030年の2バージョン立ち絵がある、

主人公並みの待遇を受けている。

 

1章であおばとは偶然出会ったのち、親友となる。

その後未来で再会し恋人となる。2030年では40歳である。

2章では、あおばが飛んだ5年後の2016年で登場する。

 

両親が医者と看護師長というお金持ちながら、

決まった道をなんとなく進むことに疑問を持ち、

自分をむき出しにできる音楽にのめりこむ。

1章では進路に悩んでいたが、あおばと出会い医者の道を決意する。

2030年では医師になっている。

最後まで見せ場があるメイン並みの扱いである。

 


鹿妻 希(こいね)
登場頻度が2番目に多いサブキャラクター。名前だけなら

多分もっとも出てくる。

 

1章で偶然出会ったあおばが落としたカードケースから、

未来より来た可能性を推察したりとかなり聡明な人物。

 

あおばの母である。旧姓が石巻。

逢瑠の父は、叔父である。

そのため逢瑠とも親戚関係にあるが、当人以外は知らない。

 

親に育児放棄同然で育ったからか、ひねた性格をしており、

酒やたばこと不摂生な生活をしている。

そのため改変前の世界ではあおば出産直後に肺がんで死亡している。

 

あおばと出会ったことで、またそれが自身の娘ではないかという

希望から、生活を改め、住みやすい街にするよう尽力する決意をする。

改変後は、あおば中学生まで片方の肺で生きた。

 

2章以降は、2016年バージョンで登場する。


改変後あおば5歳時点から、ある事象で巻き込まれ未来に飛ばされてしまう。


コラボ作品「アステリズム」でも登場する。
現代の名月と病院で、話し相手として登場する。

 


春日森 明乃

コラボ作品「アステリズム」で登場したキャラ。

ここでは、再度過去に戻った麻智の目的を助ける立ち位置で登場する。

 

 

 

<感想>******************************************

まず、1章はキャラクター数を抑え、焦点も絞り、

話の流れもわかりやすく、面白かったです。

 

2章、3章は、各々世界改変後、改変前ということで

やや戸惑うこともあるものの、

これまた登場キャラを抑えたことで疑問点も少ない。

 

問題は4章で、

公式も投げやりな粗筋になってますが、

登場キャラが一気に増え、

解決する問題がやたら多く、

2つの世界のやり取りが交互に発生し、

しかも縛りなのか1章内に無理やり収めようとしている

嫌いがあり、

 

 

 

尺の長さで言うと1章と4章で1:4ぐらい違うのに、

節が19:17とものっそい無理やりまとめようとした結果、

4章が、ご都合主義強引な展開てんこもりになってしまっています。

 

ちゃんと書こうとすると、最低でも2章分割にはすべきだった

んではないかと思います。

 

個人的な感想としては、

キャラクターの好みが出てくるとは思うのですが、

結果的に中心的な立場となった麻智が一番いいです。

 

もうネタバレしてますが、

自身が知りたかった「産まれた意味」を知るシーンは

ジーンときました。

 

段階をおって少しずつ見せていったところが良かったんでは

ないかと思います。

 

逆に残念だったのは、

4章で重要な立ち位置にいながら前述のとおりまくしたて描写のため

影が薄くなってしまった逢瑠です。

キャラクターがではなく、その立ち位置が分かりにくい。

 

なお最後に、実際はサブキャラは他にも登場しますが、

その登場機会が少ない人物は端折りました。

公式にある情報がすべてという程度です。

 

「アステリズム」とコラボしており、

一部の地名(七帯)や背景(記念公園の帆船など)が出てきますが、

世界観は時代が違うこともあり交わりません。

 

「人のつながり」をテーマとしている作品です。

人間関係で疲れた時などにやるとさっくり楽しめると思います。

私みたいに。

 

 

 

 

 

次は、現在遊んでいる

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または、まだ途中の

「放課後シンデレラ1または2」の続き

のいずれかを更新予定です。