過去10作以上出している老舗のブランド「SAGA PLANETS」。

プレイ経験は「ナツユメナギサ」と「はつゆきさくら」だけですが、

今回評判が良かったのでやろうと思いました(評判が悪いのを避けているとも)。

 

共通は、舞台となる名門校「ノーブル学園」に主人公が入り、

主人公はとある理由から実質女性だけの寮に入ることになるのですが、

そこで総スカンからまあまあの評価に変わるまで描いています。

 

その後、この人が攻略対象よと選択したら個別ルートカクテイ!(北斗の拳風に)

※1番右の子は、1人クリアしないと出ない

 

<レビュー>**********************************************

シナリオ全般:9点 >個別ルートに一部齟齬はあるが、大したことでもない。

キャラクター全般:9点 >イチは一部上からだったり根拠のない自信、逆に

ひ弱な精神に減点。ヒロインは(・∀・)イイ!!

絵、音楽、文章の質:6点 >音楽はいい 絵は普通 文章は残念

話の分かりやすさ:9点 >複雑な設定はほとんどない

ユーザインタフェース:10点 >様々な機能があり不自由しない

攻略のしやすさ(無用に多い選択肢など):10点 >ルートインワンクリック

話の齟齬のなさ、無理な展開:9点 >一部齟齬あり

 

<概要>******************************************

市松央路:主人公。通称イチ。犬?○ボーロみたいな名前があれなのでイチで通す。

 

<ヒロイン>
シルヴィ:正式名シルヴィア・ル・クルスクラウン・ソルティレージュ・シスア。

架空の国の王女。イチの幼馴染。金髪。


妃 玲奈:庶民。懐が深い。とても人懐こく、人心の機微に敏い。金髪に染めている。

元の色はエンディングで(作中言ってたかも?)。


エル:正式名エロイナ・ディ・カバリェロ・イスタ。シルヴィの護衛隊長。金髪。

軍人の楽しみという名目で料理が得意。

栗生 茜:陸上部員。明記はないが種目はおそらく100m。なぜかイチになつく後輩。
エロ担当みたいな扱いで悲しい子。

僧間 理亜:シルヴィとイチの幼馴染。未成年だがたばこを吸ったり買ったりアウト。

全員の個別を終えると出てくるGOLDEN TIMEから入れる。

<サブ>
ミナ:正式名カミナル・ル・プルテア・ソルティレージュ・シスア。イチを下郎と呼ぶ

シルヴィの義妹。流れによっては一発やる。銀髪。(・∀・)イイ!!

城ヶ崎 絢華:イチを目の敵にする。幼少時に、湖に突き落とされた

ことがあり、男は野蛮と思っている。ルートにより一発やる。黒髪ロング。

 

市松千恵華:主人公の実妹。お兄ちゃんと呼ぶと気持ち悪くなるため、

兄を君付けで呼ぶ。この子はすでに恋人がいるでな。

 

<概要>

全くの偶然で幼馴染のシルヴィと再会したイチは、名門ノーブル学園に

通うことになった。そこは貴族階級が支配する世界。

イチは庶民ならではのいじめを受けつつ、適当に受け流し順応する。

 

この学園で、本人はすっかり忘れているが相手は覚えているもう一人の幼馴染

理亜とも再会する。

その理亜と屋上でばったり会い、二人だけの秘密と夕暮れ時の黄金色を見る仲に。

 

学園には、午後いっぱいの時間を使って、その個人の特技を磨くための時間

エキスパートプランを準備している。

シルヴィはピアノ、玲奈はデザイン、エルはフェンシング。

各々見学することに。

 

ある日、住む場所がないと入った女性だけの寮で、停電が発生。

お嬢様ばかりなのでこういった事態に疎い。

寒さに苦しむお嬢たちに、学園侵入して炊き出しを行い、ちょっとだけ認められた。

 

ラジオ体操の時もこれまでは変態だ去勢だと怖いこと言われていたが、

茜をはじめ誘いが来るようになる。

 

共通ここまで。

 

個別ルートはいります。

で、ルートによっては触れられない大前提として、

イチは理亜が幼馴染であることを忘れています。こいつ「忘れた」が多いんだ。

 

確かシルヴィルートだけ説明があり、他は説明済みという扱いで話が進むので、

あれいつ触れたっけ?となると思います。

 

◆シルヴィ ~身分と、自己能力の釣り合い~

まずイチがシルヴィに惹かれる。それを理亜に相談。

告白しちゃいなよYOUというせっかくの助言にいちいち難癖付ける。

とにかく自分が痛い目見るのが嫌だから逃げる、ということが何度もある中で、

特にこのルートは中間の情けなさがひどい。

 

逆にシルヴィはあくまでお友達よ☆という接し方をするが、

何度か電話に出てくる「千恵華」なる人物が気になる。表情が違うとか。

自分に見せてくれない顔を、その子に見せる何者?と気になりだす。

 

とある日、シルヴィに日本人財閥坊ちゃんとの婚約が囁かれる。

当人に何かあってはと隠れて張っていたイチ。坊ちゃんは強行接吻を試みる。

阻止したはいいが、自分たちが事故でやってしまった。しかもキャメラに撮られた。

 

ここではっきりと恋心を意識したシルヴィ。

思い出の場所でお茶会と称して告白。寒いところでやっちゃいます。

 

2発目の時は選択肢が出てきますが、ここに仕掛けが。

セーブ取っておいたほうがいいでしょう。

なお、このルートのみ、やや選択肢が多めです。

テーブルマナーのテストをミナが行い、全問正解するとミナと一発する流れになります。

姉妹丼もあります。義理だけれど。

 

相思相愛になってからはこれまでの茶番は何だったのだとばかりに話が進みます。

ただし、あくまで恋愛関係と肉体関係のみ。先のことは書かれずに、

クリスマスパーティーで千恵華含む軽音部に混ざってセッションするところで終わり。

 

エンディングでは、マリアという娘とセッションして終わり。

 

<感想>

途中、シルヴィは無理してないか~というくだりが出てきますが、ここで

何らかの闇があってもよかったように思います。

あと、千恵華の設定をやたら引っ張って尺を取ろうとするのをやめてほしい。

ある程度進めば誰でも家族と分かる。

 

このルートはひたすらシルヴィ(とミナ)の良さ、イチのしょぼくれだけが際立ちました。

かっこつけているらしいですがハリボテエナジー。

王女様の引き立て役お疲れ様でした。

 

理亜と千恵華は顔見知りでチェッカとあだ名がついている設定は確かここ。

 

◆玲奈 ~等身大の恋愛~

格差もなく、同じ年で気も合う。

肩ひじ張らず付き合える友人のはずだった。

 

しかし、かつての野球部にいた幼馴染が訪ね、野球やろうぜ!

と言われたことで動揺し、

ついに過去のことを玲奈に吐露してしまう。

膝枕されながら、泣きながら。

 

こんな情けないイチを慰めてあげる玲奈であった。

そんなことで好きになってしまうチョロインならぬチョーロー?

 

しかし告白の前にとんでもないことが。

ドラッグを処分せず寮に持ち込んだ絢華により、

 

媚薬の様な成分でも入っているのか、いきなりやりだす。

絢華は押し入れに隠れていたが、見つかり混ざって初めてが3Pというありさま。

 

つまり恋愛関係の前に肉体関係入っちゃいます。

 

しかも、イチの告白を保留する玲奈。

本人は、妊娠したかもしれないから、その結果が出るまでと釈明。

そして白と判明。オッケーとなる。

 

なぜかこのルートだけ、イチも玲奈も避妊に対して意識が強い。

でも特にそのことについて何か説明があるわけではない。

 

野球部の幼馴染については、割愛します。

尺が足りないから埋めたという感じがとても強い。

この後、この子は投手をあきらめメジャーで野手になる運命に。

 

エンディングでは娘2人と玲奈とで朝飯エンド。9年後だそうです。

 

◆エル ~嘘から出た真~

シルヴィとエルの考えの違い。

前者は、好きに生きてほしい。自分のためではなく、エルのための人生だから。

後者は、自分はシルヴィに忠誠を誓った。騎士なのだ。

 

そんな折、エルを追っかけるストーカー隠し撮り事件が勃発。

そこでシルヴィだったか誰かが一計。恋人がいれば抑止力になるのではと

イチが指名される。

 

エルとイチ明らかに釣り合わない二人の恋人ごっこ。

しかし意外と家庭的だったエルに惹かれていくチョーローことイチ。

しかしエルもまんざらではない。

 

しかし問題が。それは、

イチが「姫騎士を凌辱すること」に

命を懸けていること(その手のゲーム多数発見)。

 

それを克服するため部下を巻き込んでまでけなげな……?

いや、方向性が違うよYOU。

 

 

日々を重ねていき、偽りの関係が終わるころ、

イチは告白する。エルも俺好きよね?と偉い強気。実は押しに弱いなこの子。

一発やりめでたく恋愛関係に。

 

実はシルヴィとエルは実の姉妹。

しかし、人質という名の養女に出されたのは妹だった。姉はなぜ選ばれなかったか。

シルヴィは断言した。姉は選ばれない。

……極度の音痴だったそうな。ジャイア……呼ばわりの始末。

 

結構何発もやるのだが、その過程で姉なるエルがないがしろにされていると

シルヴィが憤慨。そこで一緒にやろうぜと3P。これが本当の姉妹丼。

※体験させてあげましょう

 

最後の問題は自身の悩み。矜持であった騎士を選ぶのか、一人のエルとして

生きていくのか。シルヴィの後押しもあり、好きだったフェンシングを続けることに。

 

エンディングでは、東京2020五輪に母国代表としてフェンシングに出場するため、

新幹線に乗っている。そこで金色のメダルをいただく、と。

 

◆茜 ~何のために走るのか~

エロ枠。展開が早い。

すでにイチに惚れている茜。

 

手紙で教室に呼び出しいいから付き合えと、必殺「後輩の上目遣い」を放つ。

保留でお試しでいいとのたまうイチに、いいぜと男前な茜。

 

しかしあっさりと陥落し、イチは逆に茜を呼び出す。そして返事。

そこで証拠が欲しいと一発。恋愛関係に。

 

陸上の話になる。故障部位が膝、しかも完治しているのに時計が遅い。

精神的なものかもしれない。

 

そのためイチは隣で支えるトレーナーとなることを決意。

 

エンディングでは、過去の自分に対し、今の自分が走る理由をモノローグ形式で。

 

◆理亜 ~封じ込めた恋心~

ここはもったいないので、続きは製品版で!

他ルートで外れはあっても、多分ここはオーケイと思います。

 

<感想>

共通が思ったより短いと思ったら、

個別が想定よりはるかに長かったです。

 

シルヴィはいい笑顔でした。闇を見たかった(しつこい)。

玲奈は母性溢れていました。地毛は茶色の模様(娘より)。

エルはふえんしんくなんていうすごい名前の人と戦うそうです。

茜は立ち位置から100m×4リレーでしょうね。アンカー流石。

そして理亜は……。

 

ごもっとも。

 

ぜひ4名の話を終えて、GOLDEN TIMEの中を覗いてみてください。

感動するかどうかは別として。

生きる。