10年以上前の作品で、ジャンルは
当時は珍しくなかったやりこみシミュレーションRPGです。
完全クリアには200時間あっても足りないぐらい遊べます。
逆に言うなら、さっくりと1週だけ遊べるライトRPG(造語)のような作品を
好む方には向かないです。
周回を前提としているためです。
また、凌辱要素が多分に含まれているので、スキップを前提にしても
それは無理という方も向かないかもしれないです。
洗脳して虚ろな目になったキャラクターを使って終えないとみられない
エンディングもあります。
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シナリオ全般:5点 >エウシュリーのゲームのお約束
キャラクター全般:7点 >こちらは逆に少々無理のある展開や設定あり
絵、音楽、文章の質:7点 >エウシュリーのゲームのお約束2、絵普通、音楽良し、文章不足あり
話の分かりやすさ:10点 >これもお約束、ほぼすべての作品に該当します(薄いともいう)
ユーザインタフェース:9点 >一昔前のゲームを前提と考えれば十分
攻略のしやすさ(無用に多い選択肢など):8点 >周回前提だがシミュレーションRPGで難易度設定も可
話の齟齬のなさ、無理な展開:7点 >一部ルートに違和感あり
<感想>******************************************
最初に触れたR18ゲームで、やりこみ要素、シミュレーションRPGもこれが初でした。
ざっくりとしたあらすじは、
封印された魔王の魂が脆弱な人間に乗り移ってしまった。
代わりに唯一生き残っていた睡魔ががんばります、という話。
魔王の目的は世界の制圧と人間への復讐ですが、その拠点もないため、
地下に潜って拠点を作りながら力を取り戻しつつ、
かつて魔王を封じた人間の子孫たちを打倒していこうとする。
最初は睡魔リリィだけですが、進めるごとに魔王が乗り移った人間の幼馴染コレット、
魔王時代の幼馴染ブリジットとその使い魔オクタヴィア、魔物を率いる人間ファムが仲間になります。
それ以外にも、ルートによってサブキャラやルートメインキャラ、魔物の召還などもできるため、
駒として利用できるキャラは終盤かなりの数になっていると思います。
以降、途中の選択によって流れが変わり、条件を満たすことによるフラグを立てることで、
終盤に最終ルートを選ぶ選択肢が出てきます。
おそらく1週目はリリィルートになると思います。
シミュレーションですので、各ステージで様々な目的があります。
大半は敵将の撃破か制圧ですが、
たまに細々とした条件のものもあります。
キャラクターには、HP、力、魔力などのパラメータが設定されており、
レベルが上がるとアトランダムで上昇します。
ちなみにキャラクターはリリィ以外死ぬと、最後まで登場しません。
逆を言うと、リリィだけは何度死のうと何のデメリットなく何度でも使えます。
攻略の道筋はかなり複雑なため、攻略ページをご覧になったほうがよいでしょう。
エウシュリーのゲームは攻略ページがかなり豊富です。
やりこみが大好きで、
凌辱だろうが鬱(弱め)だろうがかかってこい、
シナリオはそれほどこだわらない、
という方にはお勧めです。
シナリオにもこだわりつつ、(シミュレーション)RPGをやりこみたいという方は、
主人公に癖はありますが
アリスソフトというメーカが作っているランスシリーズ(完結 10まであります)をお勧めします。
各々良し悪しもあるので、
案外攻略ページを最初に読んでみるというのも一つの手かもしれません。
それだけでもだいたいどんなゲームかわかります。
ゲームの性質上、それらのページはネタバレをしないよう作りこまれているものが多いです。