シリーズは6部作あります。
1~3は主人公が成歩堂龍一(変換したら出てきて驚きました)
4はおどろきホースケ、5はココネ。
6は上記3名がバラバラに登場。
1はオウムへの尋問に、後付けとはいえとても良質な最終話、
2はとても難易度の高い最終話、
3は独特のキャラクターゴドー検事、と時間を忘れて一気に終えたのを思い出します。
対し4は意味不明な主人公の交代や低難易度のシナリオ、
5はさらに低難易度なうえに荒いシナリオでこちらは(やる気の意味で)相当時間を費やしました。
6は多分最終作になると思います。メーカさんはモンスターやzombie狩りゲームやに力を入れている模様ですから。
少しだけ評判が良かったので試しに遊んだところ、最初に驚いたのは難易度。
第一話はお約束ということで低難易度なのですが、これは最初から難しいです。
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シナリオ全般:6点 >主人公や舞台がころころ変わって一貫性がなく明らかに複数人の手が入っている
キャラクター全般:6点 >主人公3人登場の無理やりな感じが勿体ない 不快キャラあり
絵、音楽、文章の質:10点 >誤字脱字は目立たない 外国を舞台にしてその辺も考慮されている
話の分かりやすさ:6点 >謎解きの要素を除いてますが、なぜ?という場面が多々出てきます
ユーザインタフェース:3点 >5同様、いちいち入る傍聴のヤジがとてつもなくうっとうしい
攻略のしやすさ:9点 >まどろっこしい回答を求められる場面が少しあります
話の無理な展開のなさ:7点 >一部、過去作を知らないと意味不明な場面が出てきます
<感想>******************************************
1~3で登場した怪しい格好の助手マヨイちゃん(30歳ぐらい)を迎えにとある外国に行った成歩堂龍一が、
その際雇ったガイドの弁護を成り行きを行うことになった話から始まります。
弁護士がいない法廷、死者の記憶を映す鏡、といろいろぶっ飛んだ設定は懐かしさを覚えました。
そしてこの6が難しい理由こそがその鏡、「御魂の託宣」です。
被害者の今際の際をその視点で映像化しつつ、五感が表示される。
そしてその託宣を行っている人物が映像の説明を行う。
この状況で説明と映像の矛盾をつきつける。
これを続けると映像が少しずつ鮮明になり内容も更新される。
そして矛盾がなくなれば終了。
これは外国編(1,3、最終)のみの要素ですが、とにかくこれが難しい。
2度間違えるとヒントは出ますが、「いやそれはわかってる、それを指摘しているが進まない」と思いました。
面白い要素ではありましたが、捻りすぎたのではないか、もったいないという感想を抱いてます。
2話は日本でオドロキ主人公による話。
この人の特殊能力は面倒なだけなので無視して、しかしこの話もなかなか難しいです。
いや正確には難しくなるはずでしたが、黒幕の自爆(わざわざ自分から証言台に立つ意味不明さ)であっけなく終わります。
4話はやはり日本でココネ主人公による話。
対象の精神状態の矛盾を突くというある意味すごい能力であっけなく解決して終わり。
最終話は、法廷が日本と外国で2回あり、
最初で最後の民事裁判。民事独特の原告という言い回しや、弁護士対決という目新しさはありました。
ちなみに1話から存在感を示していた御剣検事も登場しますが、無念、空気です。
最終話で出てくれないかと期待しましたが、無理だったようです。別作品逆転検事で忙しかったのでしょう。
このゲームは第一話を除けば、探偵パートと法廷パートに分かれており、前者で証拠や関係者の証言から話の流れをつかみ、
後者で問題を解決する、というのが恒例です。
ただこの6、5でも指摘されていた探偵パートの淡白さ、雑さが改善されていません。
証拠品が少ないのに嫌な予感はしていましたが、これが結果的に高難易度(言い換えると話の分かりやすさを6点にした理由です)
につながります。証拠品が少ないので、先の先を読んだ証拠を突きつけないといけない場面があり、
いやこれはわからないだろう……と思うわけです。
ここまでで高難易度と評した理由が御霊の託宣と証拠品の少なさですが、
前者はよくできていると思い、後者はお粗末と思いました。
……評点で触れなかった大いに賛否両論ありそうな最大の問題が、
検事として皆勤賞ながら全く魅力を感じなかったナユタという人物です。
御剣が言い訳している(検事不足)ものの、日本までこんでも。
優秀なことを各場面で示してはいますが、とにかく危険発言だらけ。
お国柄(弁護罪という設定により、弁護士が敗訴すると被告を同じ罪を背負う、またこの国ではほぼ極刑)
の問題もあってか、言葉の暴力は心証が悪いなんてレベルでない。
人の話を聞かない。ゴドーさんも俺が裁くなんて言いつつもちゃんと聞いてましたよ。
議論にならない。
この辺はできるだけ強制スキップするしかなさそうです。中身のある話はしないので問題ないです。口汚いだけ。
最後に。
最終話で登場するとある人物から、4の伏線を少なからず回収するのかと思ったら結局保留で終わったり、
そもそもそのキャラクターが誰か一切説明がないので、4をやってない方はそれこそ誰?
で終わりです。
一番印象に残ったのは、
最終話でとある人物が死んでいた事実でもなく、
御霊の託宣を行うキャラがかわいいことではなく、
相変わらずマヨイちゃんが不幸体質であることでもなく、
法廷で霊媒したマヨイちゃんの恐ろしい変貌ぶりです。
そういえば3までで異性に霊媒したことはなかったな……。
5は相当低い点数になりそうなので放置ですが、それ以外はいずれ触れるかもしれません。
もし興味を持たれた方は、1~3と1の後日談がセットの成歩堂セレクションがおすすめです。
4は主人公と小物検事を受け入れられる懐の深い方はやってもいいと思います。
話自体はよくできていると思うので勿体ないと思う作品ではあります。