
「非現実の王国で」
親類も友人もなく、雑役夫として働いた病院と教会のミサを行き来するだけの貧しい生活を送った孤高のアウトサイダーアーティスト、ヘンリー・ダーガー。身寄りもないまま1973年にシカゴでひっそりと息を引き取った後、40年間を孤独に暮らしたアパートの部屋から「非現実の王国で」と題した15,000ページを超える小説の原稿と数百枚の挿絵が発見された。孤独の中にたてこもり、妄想を綴り、生涯をかけて描いた作品は、死後、急速に評価を得て、今、もっとも注目を浴びる話題のアーティストでありながら、その生涯はべールに包まれている。
という
ヘンリーダーガーのドキュメンタリーを
渋谷の映画館で観てきました
何年か前
書店にて友人に教えてもらったヘンリーダーガーの画集
その色使いの美しさやモチーフのかわいらしさや残酷さ
そしてバックグラウンドの不思議さも相まって
気になるようになりました
昨年原美術館での展示があり
実物の絵の大きさやそのお話の妙な現実味
試行錯誤したであろう鉛筆のあと
自分ひとりのために人生を費やした証拠を観て
ただただ
わたしは何時間もその絵を眺めたのでした

ドキュメンタリーは80分程度の短いものでした
彼について覚えている人物も少なく
写真も3枚しか残っていないそうです
でもその作品の量は膨大
教育を受けていなくても
だれが見る訳でなくても
とにかく妥協せずこつこつと作品を作り出していた彼
そしてその絵が
このドキュメンタリーでは動くのです
2年の歳月をかけて制作されたのですって
晩年
施設にはいることになった彼は
自分の作品と別れなければならなくなり急速に衰えたとか
その後アパートの大家さんたちに作品を発見されて
それを観て興奮した隣人がダーガーの元へ行き
感動した!すごい!と彼に伝えたところ
彼は白目を剥いたそうです
作品のことは忘れてくれ そして捨ててくれ
というようなことを言ったとか
死後こんなふうに
みんなに しかも日本のよくわかんない私なんかにまで
生い立ちやら生活やらを知られたりして
しかも作品がアニメーションになっているなんて
本当に世の中ってなにがどうなるかわからない
彼がこのことを知ったら卒倒しちゃうかも
・・・ごめん !
すごくいい映画でした
ぜひまた観たいです