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Machikita doko itta

熱しにくく冷めやすい私がラテンの国で暮らしたら。。。

日本を発ってからもう1年。

まだ1年かって気もするし、もう1年か とも思う。



助産師隊員としてここにやってきて
とりあえず毎日職場に出勤して、妊婦健診の介助して

そうやって働いてはいるものの

活動らしい活動、誰にでもわかりやすい活動っていうのができてなくて

焦る気持ちがありました。


でも、頑固な私は、納得できないことはやる気になれない。

人がやってることをとりあえず真似してみる とかもできない。

現地の人に○○をやらせる。 とかいう態度もイヤでたまらない。



だからといって、とりあえず妊婦健診の介助とかしてると

何にもやってないって見られる。

文字や物として残るものを作るとか、イベントをやったとか

わかりやすい活動をしたほうがどれだけ楽になるのかってずっと思ってた。



そんな毎日でしたが

ようやく自分も納得してできる活動が動きはじめました。



ビデオ製作。

ここまできて何やってるんだ っていう葛藤もあったし

助産師としてここに来たのにビデオ製作って一体・・・!?って気持ちもあったけど

でも、おもしろそう、やってみたい と思えたから迷うヒマもなかった。



ビデオといっても

地域の人たちにむけて母子クリニックを紹介するビデオ。

母子クリニックをもっと知ってもらって、怖がらずに来て欲しい。

周知活動の一環です。



この活動はNGOと協同したものなんだけど、

言いだしっぺの彼らの予算ではビデオの編集ができないことが土壇場で発覚。


だまされてんのかも!?という気持ちをおさえ

建物や妊婦健診の様子やスタッフたちの写真をひたすら撮り

赤ちゃんの誕生の瞬間を撮るために職場に泊り込みもして

音楽を選曲して

動画にあわせてアナウンスもいれて。。


編集をプロに頼めば日本円で10000円。たかが1万。されど1万。

だって日本のみなさまの税金ですからね。

私がやればタダ。みんなが飛びつくGratis!!

わたしがんばりました!! 

睡眠時間を削り、毎晩唱えた呪文「大事につかおうみんなの税金」



この前、山の奥にでかけていって

母子クリニックの周知を目的としたイベントに参加したのだけど

ビデオをみた女性たちは食い入るようにみていて反応も上々。

疲れが吹き飛ぶとはこのこと。



ホンジュラスでは

健康教育とかをするときに教材を全く使わないことが多く

あったとしても対象者にわかりやすいようにという意図が欠けていることが

ほとんど。


なので、相手の興味をひきつけておく ということがとても難しいのです。
でも今回は、視覚的に訴えるというのはこんなにも効果的なのかと思うほど
女性たちはほんの6分のビデオでいろんなことを理解してくれました。


そしてびっくりしたのは同行した医師の反応。

私とは別の保健所で所長として働く彼。

田舎からやってきた日本人のつくったビデオへの反応が良かったことがちょっとした嫉妬を生んだのか

翌日のイベントまでに、たった1日で自分の保健所の紹介ビデオを作ってきた!!

日本人的にはつっこみどころ満載ではあるけれど

そんなのどうだっていいこと。

自分の意図しないことではあったけど、

彼らが自ら動き出すっていうのを目の当たりにしてすごく気持ちがよかった。



このイベントで、ビデオのお披露目とともに私自身も健康教育デビュー。

テーマは 赤ちゃんの力とお産のリスク。

テーマは壮大だけど実際の内容は本当に初歩的なことだけ。

私のスペイン語の限界と対象者が理解できる限界をすりあわせた結果です。

どこまで理解してもらえたかはわかんないけど

笑いをとるところで笑いがとれたから 今回はそれで十分。。


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おもしろくないことはしない。

おもしろくないことは少しでもおもしろく。

これ。私のなかで決めていることなので、よしとします。



必要のないと思われていることを、必要かもと思ってもらうこと。

さらに、それを行動に結びつけてもらうこと。

これって簡単なことじゃないし、むしろすごく難しい。

自分の生活を振り返ってみてもそう。

でも、そこに関われるってなかなかおもしろいこと。



最近、ホンジュラスが好きか?と聞かれると答えにつまる私ではありますが・・・

こういう時なら即答できそう。

Me encanta! (だーいすき!)


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昔むかし

あるところに おじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんは山へ薪をとりに

おばあさんは川へ洗濯に

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サンタマリア地区

ただいま断水11日目に突入です。

水がない!の限界をとっくに超えたため

水を汲みにいかねばならなくなりました。


川へ行ける人はまだよいほうで

私のステイ先から川は遠く、車もなく、

男手もないので ちかくの小川みたいなところに行って

洗濯や食器類の洗い物をすませ

生活用水をボトルにつめています。

シャワー代わりの水浴びもそこで・・・。



ホンジュラス。今年は雨が多いらしいのだけど

サンタマリアでは屋根を湿らすこともできない小雨しか降らず

雨水をためることもできなくなっています。

普段はボトルに入った飲水用の水はそんなに売れない地域なのだけど

限界がきてるからみんな買いあさり

出遅れた私は買うことができませんでした。。

水を定期的に届けてくれるはずの会社もやってこないため

空のボトルだけがお店にあふれています。



水がなければ人は生きていけないって本当なんだって
ここにきてよくわかる。


雨を願って神に祈る気持ち

雨が降ってきたときに 

空にむかって 神様ありがとう って叫びたくなる気持ち



日本にいて どれほどの人がそれを感じられる?


日本でもたくさんの人の努力があって水道が整備され、

蛇口をひねればいつだって水がでてくる生活ができるようになったんだろうな。


先人の努力に感謝。

けれど、その努力の前に

やっぱり人は自然の中に生かされているんだって感謝したい。


ここに恵みを与えられて

ここで生かされていること

この事実に感謝。


私の信仰するものはクリストじゃないけど

ちゃっかり 神に感謝。

Gracias a dios!



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普段はこの水で顔を洗ったり食器を洗ったり。

今はその水さえない・・・。


Machikita  doko  itta

2週間前はこんな感じの水がでていました。

ステイ先のママは、コーヒーみたいなおいしそうな水ね音譜と。









いつか書こうと思っていたテーマ。

バースプラン。



日本で知られるバースプランは

出産の時にどんな風に過ごしたいかとか、誰と過ごしたいかとか

母乳育児への意気込みみたいなものを記入するやつです。


施設によってあったりなかったり、内容もいろいろ。

自分はこんなお産がしたいよ っていうのをイメージしてもらうきっかけづくり

といった意味あいが強いものだと私は解釈しています。

後は、医療者主導になっているお産を女性とその家族のものにしよう というものじゃないかとも思ってます。


バースプラン。

このホンジュラスでも あります!!

内容はもちろん日本と違っていて

これこそこの地で必要 というか これこそ大事だよなーと思わされる内容。




質問1:お産はどこで誰としますか?

選択肢:病院・母子クリニック・産婆さんと・知らない(決めてない)


ホンジュラスの国家政策で施設分娩を推奨しているのですが

産婦さんの中には家で一人で生んじゃうつもりの人も少なからずいて。

そういう人に

この質問をすると表情や口ぶりで考えてることがだいたいわかります。


母子クリニックまで歩いて4時間かかる山奥に住んでる産婦さんが

5人目の子どもを産むために山から下りてくるのが

本当に安全なのか?と考えると疑問はいっぱいなので

私も強くは言い切れないんだけど

そうやって亡くなっていった産婦さんもいるのは事実。

あとは、どこでお産するかはその時に考える みたいな

本当になんにも考えてない人も 少なからずいる・・・

これは年齢だけでなく教育レベルとも、そしてお金とも関係していると思われる。


質問2:お産の時にだれが付き添いますか?

選択肢:夫・実母・義母・姉妹・娘(息子)・隣人・産婆・その他


これは誰が立ち会うか ではなく だれが出産施設まで付き添うか ということ。

去年の年末、自分が入院してみてわかったんだけど

この国の病院は一部の病院を除いて付き添いが前提です。

だれか付き添いがいなければ食事もなかったり、荷物を盗まれたり、必要な薬を買うことができなかったり・・・日本の入院施設をイメージしていたらとんでもない目にあいます。


にしても、この選択肢。

子どもとか近所の人 とか日本じゃなかなかないからおもしろい。

実際に産後のお部屋にお邪魔すると、夫はいないのに近所のおばちゃんたちが来て

食べ物とか飲み物を差し入れしてたりしている光景にでくわします。

この国では

女が女たちで支えあって、女たちのなかで子育てしているんだなーと実感するひとコマ。

これはこれでいいんだろうと思ってる。


この国に限らないのかもしれないけど

妻がいる男性が彼女の存在を公言する って普通に聞く話。

いいなーってとっさに口にした人もいるようですが

こうでもしないと男性はこの国で生きていけないからでは!?というのが私の考え。


女性たちは夫がいなくても、生きていけますから。。

いついなくなるのかわからん相手より

確実に隣の家にいるよく知った仲間がいる。

自分の分だけ飲み物を買ってくる夫よりも

あったかい食べ物と飲み物も準備してくれるような頼りになる近所のおばちゃんたちがいる。


男性は自分を相手にしてくれる女性を変えていかないと

愛想つかされたら この社会では生きにくい 

ただそれだけのことでは??と思ってます。

質問3:緊急搬送の時のためのお金が準備できるか?


サンタマリアの母子クリニックには救急車がありません。あったとしても有料です。

緊急時は車をもっている誰かに頼むか、バスで移動(こうなると緊急でもなんでもないのだけれど・・・)

だから、誰か車をもってるか、持ってないなら誰か知り合いに頼めるか、

万が一救急車にのるとしたらそのお金は出せるか。


これを前もって確認しておくのですよ!!

ねー。緊急事態になったらホント大変なんです。



質問4:緊急時、輸血してくれる人はいるか?それは誰か。


お産の時は血がいっぱいでる。と思ってる方もいるかと思いますが

そんなことはありません。ま、出るはでるけどさ。

でも、大量に出血する可能性はだれにでもあるのも事実で

日本だったら輸血のシステムが整っているのですが

ここホンジュラスはホントに人頼み。

こんなことを質問していても、血液型を事前に検査する費用さえ捻出できない産婦さんがたっくさんいるというのも現実。


質問5:お産のあいだ、誰が家を守り、他の子どもの世話をしますか?


通常の分娩であれば、産後24時間で
帝王切開の場合は、術後3日で家に戻るのが基本です。

その間、だれが産婦さんの代わりをするかってことの確認。

核家族ってめったにいないので、即答できる人がほとんど。たいがい赤ちゃんにとっての祖母にあたる人がみてくれている感じ。

この前、家庭訪問をした妊婦さんは
妊娠42週。3経産。血圧180/100 時おり眼窩閃発あり。体重も正確にはわからんがここ1ヶ月でぐーんと増えた。四肢、顔面、眼瞼の浮腫もあり。


要は一刻も早く出産を終えたほうがいい状態。赤ちゃんにとっても、妊婦さん自身にとっても危険な状態。


でもねー、病院にいけないと彼女はいうんですよ。

彼女は夫と子ども3人の5人家族。夫は前日、仕事で山にでかけたため連絡がとれない。自分が病院にいったら幼いこどもだけを家に残すことになってしまう と。

いやいや、あなたが死んじゃったらどうすんのよ?

一生、こどもたちだけを家にのこすことになるんよ??

いま、陣痛がきて病院にいくのとおんなじでしょ?

とかいろいろ言ってみたものの 

結局彼女は いまはムリ 今日はむり  それだけだった。


たぶん いきたくなかったんよね。

だって、病院に運んじゃったらそれはそれでなんとかなるんだもん。

近所の人がなんとでもするだろうし、意外とあっさり夫とも連絡とれてたりするんだもん。


日本ではバースプランの紙を妊婦さんに渡して書いてもらうのが普通ですが

ここでは看護師たちが妊婦さんに質問をなげかけて、答えを書き取る という方法。

看護師が どこで産むか?の質問をしたら

そりゃ産婆と とは答えられないよなーって思うし

実際、産婆となんて答えてしまおうものなら

すごい勢いで そりゃだめよ。危険。死にたいの?くらいのことを言われます。


バースプランの活用という視点ではまだまだだけど

看護師たちの説得のおかげで母子クリニックで産むことに決めたという人もいるから

そういう意味ではバースプランが取り入れられた意義があるってもんでしょう。


日本のバースプラン。ちゃんと活用されてるでしょうか??



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病院までの移動手段の選択肢に、バス・車と並んでハンモック(担架)がある。。