下に参りますか?
午後4時頃。
俺がそろそろ塾行く支度しないとなー。と思いながらドンキーコングをしていると、
泣いて~笑って~つないだ~その手を~♪
携帯が「茜色の約束」を歌い始める。
この着メロが鳴ったら女子高生(卒塾生&その友達)からのメールだ。
開いてみると、美玖ちゃんからのメールだった。
※美玖のことをご存知ない方はこれ
とかこれ
とかこんなのも
読んでみるといいかも。
美玖 こんにちは
ハイジっちー
あんね、相談があるんやけどー
ハイジ はい、こんにちは。 (←ノリが塾w
何、相談て?
美玖 あのさーもしウチがさ、ハイジっちにかてきょ(家庭教師)頼んだらどうする![]()
以前も同じようなことを言っていた美玖ちゃん。
だが今別な九大の学生が家庭教師として働いているため、結局なかったことになったのだ。
ハイジ 何、今まで働いてた人辞めたわけ??
そう返信するとこれまたすぐ美玖ちゃんから返信が。
さすが女子高生。 メール打つのだけは無駄に早い。
美玖 ううん 別に今の人はまだ働いてるし、来年度も辞めるとか言ってないんだけど・・・
ウチがハイジっちがいいの
・・・み、み、み、美玖ちゅわ~~ん(*´∇`*)ノ
なんていい子なんだこの子わ・・・。 こんなオッサンを慕ってくれるなんて・・・。
ウチの塾生たち!
お前らも見習えこんにゃろがッ!!
ハイジ いやいやいや、美玖ちゃんがよくても、
その人も悪いことしたわけじゃないんだし・・・。
それにご両親は俺のこと全くもって知らんわけでしょ??
急に見ず知らずの俺とかに頼もうとはしないはずよ・・・。
すると美玖ちゃんから驚くべき返信が。
美玖 ママもハイジっちに頼みたいって
ハイジっちにすごく好感持ってるよ
何でー(゜Д゜;≡゜Д゜;)!?
今回行われた学年末テスト。
美玖ちゃんの大の苦手科目数学と化学だが、
俺は今回化学の試験の2日前に、丸一日かけて女子高生チームに化学を教え、
なんと普段化学のテストで40点台しかとったことのない美玖ちゃんが、85点という高得点をマークしてしまい、大いに驚愕したのだが・・・。
どうやらその高得点が、普段の家庭教師の成果ではなく、
ハイジ先生の教えによるものだと美玖ちゃんの口から母親に伝えられたらしい。
ってか大体に美玖ちゃんの苦手科目が数学と理科であるにもかかわらず、今雇われている大学生が文系(しかも数学と理科が苦手らしい)ってとこがおかしいのだ。
しかしとりあえず俺には教員採用試験というのが待っていて、できても週1回しか観てあげられないし、6月には広島で教育実習があるという旨を伝えると、
美玖 そっかぁ
わかった![]()
じゃぁ10月とかなって余裕が出来たらかてきょしてね
絶対よ![]()
という返信が来たわけだ。
・・・今日書きたかったのはこんなことではないのだ。
この美玖ちゃんとのメールを終え、俺は塾に行こうと荷物を背負って部屋を出、エレベーターのスイッチを押した。
俺の住んでいるのは分譲マンションの最上階の一つ下の階。エレベーターはこのマンションに一つしかない。
皆さんここで冷静に考えてほしいのだが、上の階から来たエレベーターが自分の階に止まったとき、中に人がいることはよくあることだ。
上の階の住人が外出しようとすれば、当然一階を経由せねばならず、エレベーターに乗ることになる。
だが逆はどうだろうか。
下の階から上がって来たエレベーターに人が乗っていることが有り得るかどうかである。
俺がもし上の階に用事があって、上に行くためのスイッチを押したのなら話は別だ。
下の階から上の階に上がろうとする住人が乗っていることはあり得る。
だが俺はこのとき確実に「 ↓ 」のボタンを押して、エレベーターのドアが開くのを待っていたわけだ。
・・・8・・・9・・・10。
下の階から来たエレベーターが俺のいる階で止まる。 ドアが開くとともに鼻歌まじりでエレベーターに乗り込もうとすると・・・
ハイジ 『・・・・・Σ(°Д°;!!??』
・・・人が乗っていたのである。 ピンク色のジャージを着てゴミ袋を抱えたおばはんが一匹。
ハイジ (こ、この人・・・何してんの・・・)
若干恐怖に襲われた。 テレビかネットかで観たことがある。エレベーターに潜んでいて、誰かが乗ってきたところを襲うという犯行が行われた事件を・・・。
おばはん 『あ・・・あ・・・あの・・・・
下に参りますか?』
おばはんはエレベーターガールの台詞を疑問文で放つという異様な攻撃をしかけてきた。
ハイジ 『え・・あ、はい。 参ります・・・。』
・・・なんか俺も変なことを言っていた。
そして1階に向かうエレベーターの中で俺は思った。
その異様な匂いのせいで、エレベーターのドアが開いた時点で気づいていたことではあるが・・・。
ハイジ (こ、こいつ・・・よく見たらMs.パフュームだ・・・。)
説明しよう。 ってか紹介しよう。
この女性はMs.パフューム(と俺は勝手に呼んでいる)。
何の匂いか分からないが、とりあえずものすごく臭い香水をつけている。
しかもその匂いは半径100mくらい余裕で届くんじゃないかと思うくらい強烈で、
Ms.パフュームが乗った後のエレベーターはそれから2日間くらいリアルに臭う。
多分一日香水の瓶を一本分ふりかけてんじゃないかと俺は思っている。
しかもこの時のMs.パフュームの格好は明らかに「今からすぐそこまでゴミ捨てに行きますスタイル」である。
ハイジ (こいつまさかゴミ捨て行くのにも香水つけてんじゃねぇだろうな・・・)
世の中には匂いフェチなる生き物がいると言うが、Mr.無臭の俺には匂いに萌える気持ちがどうしても信じられないのだった。
ガタン。
一階についたとたんMs.パフュームは、
まるで俺からものすごい匂いがするかのようにそそくさとエレベーターを出て走って行ったのだった・・・。
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