私にとって今学期最初の面接授業が終わりました
今回は2度目の島根学習センターです
初めて参加したのは1年半前の面接授業のとき
再び松江に訪れることができて本当に良かったです
今回は私の指導教官である隈部先生の
面接授業『数学の言葉』
私が入学する以前に隈部先生が担当されていた
放送授業に『数学基礎論』があったようですが
その初歩的な内容を学習しようというものでした
島根学習センターは面接授業が少ないため
前回訪れたときは私が受ける面接授業だけでしたが
今回はもうひとつおもしろそうな授業が
写真では伝わらないと思いますが
この2つの教室はフロアも場所も違います
今回の面接授業は28人登録で2人欠席したため
2日間ずっと26人での授業になりました
前回参加したときが14人だったことを考えると
同じ数学のジャンルなのに人数が多いですね
1時間目は命題論理について
まずは基本の ∧ ∨ → ¬ の説明から
真理値表などもあわせて解説がされました
隈部先生が繰り返し質問や発言を促していたため
とても多くの人が積極的に発言し参加していました
「P → Q」 の真理値表を作るところでは予想通り
いろんな人の自由な意見が出て盛り上がりました
2時間目はいくつかの論理の構造について
主にド・モルガンの法則 ¬(P∧Q) ≡ (¬P)∨(¬Q) や
対偶 (¬Q)→(¬P) ≡ P → Q
→ の別表現 P → Q ≡ (¬P)∨Q の説明でした
ド・モルガンの法則のところで途中シーンとなったとき
緊張を解くために私が発言して隈部先生をフォロー
お昼になったとき隈部先生から私にお誘いがあり
受講している何名かの人といっしょに1階にある
お蕎麦屋さんで昼食を食べました
岡山や福山などからも来られていた方がいました
3時間目は述語論理について
午後からは ∀ ∃ の説明に入りました
特に隈部先生が重点的に解説したのは
∀x∃y P(x,y) と ∃x∀y P(x,y) の違い
私もサークルでつい最近4月に解説した内容です
この違いは高校数学の先生でも理解していない方が多く
面接授業に来られた方にはなかなか厳しい質問なので
やっぱりシーンとなってしまったので私が発表しました
4時間目は述語論理に否定が入った場合について
¬(∀x P(x))≡∃x ¬P(x) とか
¬(∃x P(x))≡∀x ¬P(x) についての解説は
そんなに皆さん苦労せずに理解できたようです
構造や推論についても簡単に触れられました
5時間目は宿題のクイズの見直し
1日目の宿題として有名なクイズが出されました
「左右にわかれた道があって片方は天国でもう片方は地獄。
分岐点には正直者と噓つきの2人が立っている。
どちらかに1回だけ質問をして天国の道を特定せよ」
いろんな意見が出てとても面白かったです
一般的な答えは
「右が天国ですかという質問にはいと答えますか
」
「相方は右が天国かという質問にはいと答えますか
」
といったところだと思いますが
ちょっとひねったような答えを提案された方がいて
「あなたもいずれ右に行きますか
」
これにはどうしても前提条件が必要になるんですが
隈部先生がそのあたりを曖昧にしたまま進めたため
学生に混乱が生じていそうなので3度目のフォロー
6時間目はクイズの質問の仕方の構造について
も前提条件によっては正しい質問になります
なぜうまくいく質問とそうでない質問があるのか
詳しい解説がありました
そして論理学的な方法による質問の仕方も
私はこの部分の解説が一番勉強になりましたね
2日目のお昼も隈部先生とお蕎麦を食べました
7時間目は論理公理と証明・定理・恒真について
いよいよ本格的に数学基礎論の内容です
ただ面接授業では厳密な議論ができないため
どうしても曖昧な状況での議論が続いてしまい
シーンとなることが多くなりましたね
構造についての解説が中途半端だったのが原因かな
8時間目はゲーデルの完全性定理と不完全性定理について
最後は隈部先生が「余談です」と断りながら
ゲーデルの完全性定理と不完全性定理について
簡単にその主張が紹介されました
私としては8時間目の内容だけをみっちり扱う
面接授業があってもいいかなと思ったので感想に記入
授業終了の30分前には感想文のようなレポートを
書く時間として割り当てられて16時50分に終了
最後に隈部先生に「お疲れさまでした」と挨拶して
帰路につきました
といっても今週末にもまたお会いするんですが
またおもしろい面接授業があれば松江に行きたいです
帰りのバスを待つ間に松江駅で食べたラーメン