今回は徳島学習センターに行きました
徳島大学の本部があるところのようです
学習センターが入っている建物は
透明感があって明るく居心地のいい空間です
の建物のすぐそばには花壇などもあり
本当にきれいな場所でした
さて私が今回参加した面接授業は
森津太子先生による
『社会心理学入門』
これだけで超豪華な感じがしますね
ちなみにお隣でも
わりと私が好きそうな分野の面接授業でした
1日目
最初に徳島学習センター長さんから挨拶があり
50人のうち20人が県外の人とのことでした
中には北海道から来られている方もいるとか
また冒頭に森先生から心理と教育コースの人
と言われると7割以上の人が手を挙げていました
1時間目は社会心理学とは?とミルグラムの服従実験について
ちょうど『社会心理学』の第1,2回目です
放送授業はラジオなので映像が見れないということで
実際の実験映像などを見せていただけました
放送授業45分では語れなかった詳しい実験手順や
19種類の実験での結果の違いの解説もありました
2時間目はミルグラムの服従実験の続きと監獄実験について
ミルグラムの服従実験での倫理的な問題点や
実験後のストレスが女性の被験者の方が高かったなど
実験の本題とは異なる点でこの実験がその後に
与えた影響についての解説がされました
私はこの時点で十分におもしろいと思っていましたが
おもしろいと思っていた人は私だけではなかったようで
最初の質問コーナーになったときが衝撃でした
次々といろんな方から質問が上がってきたんです
他の面接授業でこんな光景を見たことはないです
直接森先生に質問できる機会だからという理由も
多少はあるのかもしれませんがすごい盛況でした
そのこともあってやや進行は遅れ気味になり
監獄実験の映像の途中で2時間目は終了
3時間目は監獄実験の続きと冷淡な傍観者について
まずは監獄実験の映像の続きを見て
心理学の実験と倫理についてもう一度考え
次のテーマ「冷淡な傍観者」に話は移りました
これは『社会心理学』の第3回にあたりますね
ダーリーとラタネの実験について解説があったほか
逆に自分が援助される側になったときに
どのように援助してもらえるようにするかという
実践的な解説もありました
4時間目は冷淡な傍観者の続きと認知的不協和について
冷淡な傍観者の続きは援助行動ではなく
避難行動についての解説もありました
こちらも映像で実験の様子を見せてもらいました
いつまでたっても避難しない実験参加者が
傍から見ている分には滑稽なんですが
これが深刻な事態を招くんだなと感じましたね
個人的にはダーリーとラタネの実験では
傍観者効果を生む原因のひとつである
「集合的無知」を説明することができないのに対して
避難行動の実験ではそれが強く作用されていて
その様子を確認することができてよかったです
続いて『社会心理学』の第4回の内容にあたる
「予言がはずれるとき」に入りました
実は私はこのテーマで最初に取り上げられる
フェスティンガーの1ドルと20ドルの実験について
よく理解していないところがあったんですが
森先生の詳しく丁寧な解説でやっと理解しました
4時間目の最初にレポート課題が出され
授業の中で扱った題材で自分の考えや体験談を
自由に書いてもらえばOKということでした
私は冷淡な傍観者について書いてみました
2日目
2日目も最初にセンター長さんから挨拶があり
面接授業終了後の17時半から森先生との
1時間程度の交流会をもつとの話が出てきました
… チーン
※ 昨日のブログの通りです
5時間目は認知的不協和の続きと影響力の武器について
最初に入会儀礼の実験について解説があったほか
いじめの発生などの多くのことに認知的不協和が
影響していていることを学びました
テーマは変わって『社会心理学』の第5回にあたる
「影響力の武器」に入りました
返報性の原理の解説では清水坂の八ツ橋のお店で
上手な商売テクニックが映像付きで紹介されました
そのほか「一貫性」「社会的証明」の説明もされました
6時間目は影響力の武器の続きとつり橋効果について
前半は影響力の武器の続きで残りの
「好意」「権威」「希少性」について解説がありました
「希少性」のところではつい最近ニュースになった
カールについても話題が上がっていましたよ
ここまでで何度も質問コーナーはありましたが
毎回たくさんの方が質問されているので
だんだんと私も質問してみたくなり
※ 私は授業中に質問することはまずありません
思い切って質問してみることにしました
それでも今回の面接授業を通して最も質の高い
質問をしたであろうという自負はあります
続いてつり橋効果の内容に入りました
これは『社会心理学』では扱われていなくて
大学院の『現代社会心理学特論』で出てきます
つり橋効果について知っている方という問いには
半分くらいの人の手が上がっていました
情動二要因仮説によるつり橋効果の説明と
その誤用について解説があり盛り上がりました
7時間目はつり橋効果の続きとオプティミストについて
つり橋効果の続きではアドレナリン実験の説明と
その結果の解説が詳しくされていたんですが
私はアドレナリン実験は「情動」ではなく「気分」では
という疑問が浮かびましたが2度目の質問はできず…
続いてのテーマは『社会心理学』の第10回にあたる
「それでも人は楽天的な方がいい」と同じ分野の
セリグマンの無力感の学習実験についてです
私にはこれは社会心理学ではなく認知心理学だと
思えるんですが細かいことは置いといて
原因帰属が内的or外的以外に安定的or不安定的や
普遍的or特殊的といった側面があることについては
『特論』では出てこなかったので初めて学びました
8時間目は文化の影響について
最後の30分間はレポートを書く時間に割り当てるため
『社会心理学』の第12回にあたる文化差については
1時間だけの解説になって駆け足でした
私はここでも日本人の自尊心の潜在意識について
質問したかったんですがそこまで深い内容に
触れることもなく解説が終わってしまいました
最後にまたまたセンター長さんが入ってきて
交流会に参加する人と聞いていて
そこで手を挙げていたのは13人でした
もっと森先生のお話をいろいろ聞きたいなと思いつつ
17時前にそっと学習センターを後にしました