　「二桁で割るわり算」の最後の時間です。この時間は，前時に学習した「わり算の性質」を使って「暗算」を考える時間です。まず最初に，この時間に暗算で計算する主な問題を短冊で全部示してしまいます。暗算というと苦手意識のある児童も多いのですが，この中に，これなら何とかできそうだ，というものがあります。
　それが右のような問題です。最初に「９００÷３００」を使って，暗算のやり方を確認します。この時，２つの数を「１００で割る」という，割り算の性質を使っていることを図示して確かめます。
　これをもとに，他の２つの計算に関しては，自分で図示ができるように練習していきます。
　残りの問題はそう簡単ではありません。ただし共通点も見られます。それは割る数に「２５」が含まれていることです。そこで明確に，
「２５の暗算」
と位置付けて考えていきます。
　それぞれを１０で割って，０を消してしまいます。ここから，２つの数を５で割ります。５で割るのは，他の数字で暗算するよりは比較的簡単です。そうするとこの問題は「７０÷５」に収束してきました。ここまでくれば暗算でできる児童が増えます。暗算の難しさは，この「７０÷５」でも暗算できない児童がかなりいることです。ここの暗算技能が大きく影響するのです。
　もう１つの方法として「２５は４をかけると１００になる」ということを利用した方法です。このイメージのために，アレイ図を見せておきます。(５×５の○で２５個。それが４つあつまると１００になる様子)
　これで納得する児童と，騙されたような表情になるものに分かれるのは仕方ないことでしょう。
　最後に「１２５」や「５０」を使った工夫についても触れてから教科書の練習題に進めました。これでこの単元は終了です。４年生最難関教材といえるでしょう。

　

にほんブログ村