　「角柱と円柱」の単元に入ります。導入は「さわって当てよう」です。９つの立体を用意しました。それを箱の中に入れて，代表者に触ってもらいます。触って感じたことを言葉で表現させ，最後にどの立体なのかを当てるゲームです。
　代表者が段ボール箱に入った立体を触って感じたことを自由に語らせ，それを板書していきます。上手に表現できる児童ばかりではないので，途中からみんなに質問させるなどして表現を引き出します。
　すべての形に共通して出てきた言葉は「立体」です。幅のある積み木のような形を表しています。それ以外にも子どもたちから出てくる言葉には「図形」としての価値ある観点が含まれています。
　「底」という言葉は何人からも出てきました。置き方をイメージしているのですが，置き方によってどこでも「底」にはなりえます。この点を明らかにしていく活動は次時の課題となります。
　「形の名前」を言う児童もいます。これは立体を構成している「面」に着目しています。一方「かどは４つ」などという発言は，「角」ではなく「頂点」の意識に近いようです。「転がる」や「凶器になる」などは「機能性」に着目した言葉です。「コアラのマーチ」や「おみくじ」は，日常生活の中での「もの」と比較しています。
　これらをつないで，９つの立体が全て判明していいきました。この日子どもたちが使った言葉の中で，次時以降につかえる言葉をピックアップしていていきます。「平らな面」などは逆の「曲面」につなげていけます。
　この１時間は，遊んでいるように感じられますが，次の時間以降に指導する内容をたくさん含んだ「素地」指導になっています。

　

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「角柱と円柱」導入