私自身この本に書いてある貧困の8割は経験しています。そして「あなたは不幸です」といわれて腹を立てたこともあります。事実恵まれていない状況だとしても「あんたは不幸なんだよ」ということの傲慢さが「普通のひと」にはわからないのかもしれません。

 

そして私とはちょっと違う状況の友人が「奴等」と言っていたことも印象に残っています。私は若い頃から「自分は見えないカラード(有色人種)だ」と感じていました。

 

同じ日本人だとしても一般の日本人はホワイトなのですが私や私の仲間は日本人の中の有色人種だと思うから「自分は見えないカラード(有色人種)だ」と思っていたのです。

 

ただ私の若い頃にはそういう声を聴いてくれるひとは「ヒダリのひと」でしかありませんでした。そのことが私には引っかかっていたのです。いわゆる「ヒダリのひと」なら親身にはなってくれます。「でも・・・」という思いがどうしても消えなかったのです。

 

私には「構造」のようなものが若い頃から見えていたようで昔でいえば「55年体制」です。その「55年体制」そのものに私は疑問を感じていたので、その中におけるすべてのポジションを否定したかったのだと考えています。

 

そういう意味では浅田彰さんの「スキゾキッズの冒険」をしていたのかもしれません。(もっともスキゾキッズの冒険はまだ読んでいないのですが)