春までRoblox — 第3回ブログ

1 stud = 28cm?座標系とスケールの実際の使い方

第3回目は「Robloxの座標系とスケール感」について。前回まででユーザー毎のCubeデータとPart同期を整理しましたが、今回は 座標系の大きさ・粒度1 studの現実換算 をテーマにします。


🔹 Robloxの座標系の基本

  • Robloxの座標は Vector3 で表現され、単位は stud
  • 1 stud は Roblox内の「基本ブロックの辺の長さ」。
  • 理論上は無限に近い範囲を扱えるが、浮動小数点精度の関係で ±30,000 stud 程度が安定範囲。

👉 「無限に広がるが、精度的に有効なのは3万stud付近」と覚えるとよい。


🔹 粒度(精度)

  • 座標は浮動小数点数で表現されるため、0.001 stud(1mm以下)単位まで指定可能。
  • ただし座標が大きくなると精度が落ちるため、建築やゲーム設計では 0.05〜0.1 stud 程度の粒度で十分。

🔹 1 stud = 28cmという慣習

公式には「studは抽象単位」ですが、開発者の間では 1 stud ≒ 0.28m(約28cm) とみなすことが多いです。

  • 標準キャラクター(R6/R15)の身長は 約5〜6 stud
  • これを現実の人間の平均身長(約1.6〜1.7m)に対応させると、1 stud ≒ 28cm という換算が自然に導かれる。
  • このため「キャラクターの身長」を基準にスケールを決める慣習が広まった。

👉 つまり「キャラクターを現実の人間に近づけたい」という発想から生まれた換算です。


🔹 実際の使い方

  • 建築系ゲーム
    家具や建物のサイズを現実に近づけるため「1 stud = 28cm」として設計。
    例: ドアの高さを 7 stud ≒ 2m に設定。

  • 乗り物や地形
    より大きなスケールを扱うため「1 stud = 0.25m」や「1 stud = 0.3m」とする場合もある。

  • UIやアニメーション
    微細な動きでは 0.001 stud 単位まで使う。

👉 プロジェクトごとにスケールを決めてよく、必ずしも28cmに固定する必要はない。


🔹 まとめ

  • Robloxの座標系は理論上無限だが、実用的には ±30,000 stud 程度が安定範囲。
  • 粒度は 0.001 stud 単位まで指定可能。
  • 1 stud ≒ 28cm という慣習はキャラクターの身長から導かれている。
  • 家具や建物を現実に近づけるときに便利だが、プロジェクトに応じて柔軟に換算を選べる。

📖 これを第3回目のブログ「春までRoblox」としました。