四年前にこんな日記を書いてました。告白すると、僕は13歳の頃、谷村新司に狂っていたのです。人生で一番最初に狂ったミュージシャン、と言っていいです。
《コンサートに行きたい!》と自ら訴えて、行った最初のコンサートが谷村新司でした。取り憑かれたように谷村新司にハマっていた13歳でした。そんな息子の様子を見て、親父がチケットを取ってくれて、1984年のつま恋公演に連れて行ってくれたのです。

チケットは二階席でしたが、コンサートは楽しかった記憶しかない。細かいことは忘れたけど、好きな歌はいっぱい歌ってくれました。「群青」も「22才」も歌ったし、一曲目は確か「龍のエンブレム」でした。「陽はまた昇る」も聴けたし、もちろん「昴」も。

ある曲では、客席に降りて歌いながらファンの間を練り歩き、お客にお尻を散々触られて苦笑してたのをよく覚えてます。


谷村新司のソロ曲で僕が好きな歌ベスト3、今の気分で挙げると

「棘」
「青年の樹」
「冬の嵐」

「青年の樹」はいつでも僕のフェイヴァリットですが、今日はすごく「棘」が聴きたい気分で、谷村新司の訃報を聞いた時、おもむろに掴んだCDは『棘』でした。


アリス時代でなら、ぼくが一番好きな歌は迷わず「つむじ風」一択。

アリスの好きな歌ベスト3、と挙げてみようと考えると、結構迷います。僕は圧倒的に谷村新司作曲のナンバーが好きだったのですが、堀内孝雄作曲の曲も好きなのが多いです。

「つむじ風」
「街路樹は知っていた」
「帰らざる日々」

これに「さらば青春の時」「夢去りし街角」が入るかで迷うところ。


谷村新司の唱法では、語るように歌うテクニックが代名詞となってます。シャンソンっぽいとも言えますが、クサいほど芝居がかった歌いまわしで感情を込める。上手いです。改めて言うのも今さらですが、本当に歌が上手いシンガーだったのだなと、聴くほどに思います。


リンクの日記にも書いたことですが、あんなに狂っていたのに、次第に谷村新司を敬遠するようになって、彼の音楽が全く受け付けなかった時期があります。戻ってきたのはここ五年くらい。およそ三十年を経て、しみじみ谷村新司をまた楽しめるようになった。こうなれば、もう離れることはない気がします。訃報は心からショックですが、これからも聴きます。


マシス




先月コロナにかかって以来、咳が続いてて、スッキリしないのですが、歌の予定が近づいてます。風邪薬とかのど飴とか、ドーピングをバンバンして治したいです。