やみくもに歌を創るようになってみて、

よくわからないなりに感じ取ってしまった、作り手の個性

影響を受けたミュージシャンの紹介です☆



僕は当初、歌詞を書くのがとにかく恥ずかしくて、なかなか"これ僕が書いたものです"って人前で歌える詞に出来上がらない。クサいんですね。


その昔、一度バンドのお兄さんに頼んで僕の作ったメロディに歌詞を書いてもらったのですが


100倍恥ずかしい詞があがってしまい(笑)、

これは苦手でも何でも自分で書くしかないや、と観念したわけです。


最初にやったのは、自分が照れる言葉は全て削ぎ落とすこと


そこで参考になったのが
オフコース

音楽家の居る庭 ~mathis~-100114_1353~01.JPG

小田和正です。


小田さんも歌詞が苦手だったと公言されていて

作品を追っていくと、歌詞への開眼が見えるようです。


仮に、

初期(二人組)
中期(バンド)
後期(四人)

としますと、初期以降はどんどん歌詞の贅肉を落としていって


中期なんて、シンプルの極み

なんというか、はっきり書かない。やたら思わせぶり(笑)


オフコースのアルバム『We are』の

音楽家の居る庭 ~mathis~-100114_1348~01.JPG

「きかせて」がもう、好きで好きで





/その人といれば/素直になれるの/きっと優しい人なんだね

/きかせて どうして貴方は/あの時 たしかに僕を

/黙ってないで/こんなに/短い夜だから/涙をふいて/ 


「きかせて」



思わせぶりなフレーズを切れ切れに置いて、聞き手のイメージを誘う方法は、桑田佳祐にも通じます。桑田の方がもっとアクロバットですけどね。


この時期のオフコース作品は触れることで《耳》が凄く研ぎ澄まされてゆく気がするのです


オフコースの削ぎ落としの究極作品はこれでしょう。




/流されて 流されて 僕のところへ /切ないね あなたの 白い肌


/ああ早く 九月になれば /wow・・・ / I LOVE YOU



「I LOVE YOU」



まるで現代詩、俳句のようです。




小田さんの歌詞の繊細さは削ぎ落としの賜物で、実は小田さんの資質は結構ベタなのでは?と思います。


削ぎ落とすばかりでは、これもいずれ先がなくなってしまうと気づいたのか、後期オフコース以降、削ぎ落とし方法は置いて、わざわざ贅肉を付けるような歌詞作りシフトして行きます。


より伝えたいことが明快になって、素敵な歌も多いのですが、その分比喩や表現が陳腐になっていって、個人的には全肯定出来なくなってしまいました。


もちろん、良いんですよ。聴くだけならファンですから大合唱ですよ♪



~血肉となった楽曲たち☆



「別れの情景Ⅰ」

「Yes No」

「きかせて」

「I LOVE YOU」

「YES YES YES」

「君が、嘘をついた」




mathis