農林水産省によるとGoToイートは感染予防対策に頑張っている飲食店を応援し食材を供給する農林漁業者を応援するものだそうです。

 

 

でもその割に参加している店舗が少ないなぁと言う気がしませんか?駅ビルやショッピングモールに入っている飲食店のどれ程が参加しているのでしょうか?
 
どのサイトか失念してしまいましたが予約と相性が良くない店舗は不利という記事がありました。
具体例としてラーメン店があげられていました。確かに人気店となれば予約一切なしで行列待ちしたり、店内に入れる人数を絞って席が空いてきたら数人ずつ入店と言うところも多いと思います。まぁ人気店なら応援がなくても大丈夫かとは思いますがw
でも席数が少ない小店舗では席の間隔を広げるとさらに客数は減ってしまいます。そして予約が入るとせっかく来店したお客さんを断らなくてはならない場合も出てきてしまいます。最悪なのは予約客のドタキャンです。お店には空席だけが残り売り上げは全く上がらなくなってしまいます。
 
また実は経済的コストがGoToイート参加の足かせになっているという話もちらほら出ています。

 

こちらは農林水産省が告知しているGoToイート参加店舗への案内ですが予約サイトを使う事によって多くのサイトでは費用負担が生じるのです。

 

そもそも予約サイトはお店に変わって予約受付をしてくれたり、店舗のPRをするという役割もあるので月額などの基本料金と 送客手数料 (お客さんを紹介したという事で一人当たり50~200円)を必要とするサービスでした。

そのサービスをGoToイートで利用するという事になったのです。

 

今回参加する店舗は基本料金は無料とするということで統一されたのですが、 送客手数料は従来の料金体系のままとなってしまいました。

大手予約サイトはランチで100円、それ以外で200円取りますから客単価が低めの店舗は参加したくてもできないとも言われています。

 

あのトリキの錬金術問題ですが、一般的にはポイント古事記なんていうように倫理観に欠ける行いと言われています。でも錬金術でも何でもなくて貯まったポイントはGoToイートでしか使えないので結局飲食店に還元されるはずです。(まぁ来店客は最終的に持ち出し以上に外食できるので錬金術と言えなくもないですが)

 

居酒屋で夕飯時に小鉢一つというのは極端かも知れませんが、鳥貴族の説明では298円の売り上げで手数料が220円(税込)取られると78円しか残らなくなってしまうという事でした。これこそが多くの店舗が参加できない原因なのだと思います。

 

勿論ヤラナイよりはやった方が良いのですがどうせなら応援したいお店に行きたくないですか?昔ながらの定食屋さんだと夕飯時でも1000円超えないメニューは沢山あります。そういうお店こそ生き残れるようにして欲しいと思うのは私が貧乏だからでしょうか?

 

また知名度は大手に引けを取るかも知れませんが予約サイトには送客手数料も無料の所もあります。

favy・Retty・Chefle・大阪グルメです。

 

 

 

 

 

これらのサイトからの予約ならば飲食代がそのまま店舗に入ります。

それ以外からの予約だと[飲食代-送客手数料]しかお店には残らないのです。

 

そもそも予約サイトからの流入をあてにしたお店ならば手数料も考慮した値付けだと思いますが小さい店舗では結構利益率に関わってくると思います。

これらのサイトの掲載店舗が増えて、そこを通してGoToイートが利用できるとドチラモ幸せだなぁと思います。

 

と、ここでじゃあRettyなんかはどこで利益を出しているの?無償ボランティアの慈善事業なの?と思うかも知れません。

 

勿論違います。こちらのPDFのp.3にありますがGoToイート関連事業には給付金1534億円と委託費469億円の予算があります。つまり総予算のうち1/4程度は経費・費用として委託先に渡ります。

 

そしてp.7にありますが、予約サイト事業者として参加する場合は「c.委託費の額 委託費の額は、a.で計算した給付金の額に基づき、給付金+委託費に占める割合の 10%を上限とし、その範囲内で提案すること。」とあります。

この表現よくわからないのですが数式的には

 委託費 ≦(給付金+委託費)×1/10

という事であっているのでしょうか?

そうすると

委託費 ≦(給付金)/9

という事になります。

予約サイト経由で給付されるであろう金額のザックリと1割程度(以下です)が委託費として認められていることになります。

もちろん”以下”の条件なのでどこまで委託費を下げているのかは外からは分かりません。

 

でも仮に1割とした場合は、1000円の給付で100円予約サイトには収入があります。送客手数料があればそちらも入ります。(送客手数料などから通常のポイント付与は行われています。)

 

一方お店には...飲食代(-送客手数料)以外一切入りません。

 

もちろんお客さんが来なければ一円も入らないのですからお客さんが増えて良かった~と言うべきなのですが。

 

もちろん予約サイトが悪いなんて思っていませんよ。彼らの従来から変わらないサービスを利用しているのだからその対価は必要です。

 

私には店舗経営の経験も知識もありませんし大規模なキャンペーンの経験もありません。ですから費用・経費について適切な評価ができないのですが、1/4が給付金以外になるとは...という感想です。

 

デジタルデータはモノよりもコストが一般的にかからないので予約サイト経由という事も始めたのかと思うのですがどうなのでしょうね。

 

それと気になるのは未消化分のポイント処理

予約サイトとしての参加募集要項に、現在までの運営でのポイント消化率も参考に消化ポイントを計算して給付金額を想定するという説明があったのですが、予約サイトによってポイント有効期限が様々ですよね?

この前EPARKさんを確認してみたら1300ポイントもありました。いつ利用したのかもう覚えていないwのですがこちらでは1年間が有効期限でした。

 

有効期限のあるポイントって現金と違ってある日を境に価値が全くなくなってしまうんですよね。そのようなポイントに給付金(=税金です!)が充てられてしまうというのは何かなぁと思います。

勿論期限を付けないとこの大変な時期の景気刺激策にならない恐れが出てきますからそれはもっともな事なのですが。

 

より単純化したもっとシンプルな方法があれば良いのになぁと思います。いっそのことマイナンバーカードにクレジット機能を載せて支払いは税金で!っていう後払い方式のカードにしちゃえば簡単になるのになぁなんて思ったりしてww

 

マイナンバーカードは交付の時に健康保険証も兼ねるようになるって話を聞きましたけどね。