みなさん、こんにちは![]()
本日、ブログを開設しました。
記念すべき第1弾の記事は、「分離量と連続量」についてです。
この記事を書くにあたって、以下の本を参考にしました。
・遠山啓『数学の学び方・教え方』岩波新書G7、2024年
遠山先生は、小学生が1年間に習う算数では、急所は2~3個しかない、と断言しています。
その最大の急所が、この「分離量と連続量」の理解だと私は考えます。
まず、数と量はちがうもの、この認識が第一歩です。
抽象的な「数」の背後に、具体的な「量」がひそんでいます。
単位がつくのが、「量」です。
小学生は、まず「量」の理解から入ると、抽象的な「数」の世界に入り込みやすくなります。
次に、「量」についてですが、「分離量」と「連続量」にわけて考えます。
「分離量」は、「1個、2個、…」「1人、2人、…」と数えることのできるもの、
「連続量」は、水などのように、人間が単位をあとづけで決めたものです。
上記2行の理解が、非常に大事です。
この2種類の量を区別して考えるクセをつけると、算数・数学を学ぶうえで視野が開けます![]()
連続量には、「体積」「重さ」「長さ」「時間」「物の値段」「面積」(=これらを連続量のなかの”外延量”といいます)があります。
さらに、連続量には、「温度」(=これを連続量のなかの”内包量”といいます)もあります。
「行列」という分野が数学にありますが、
この世界は、様々な”指標”(=量)で印をつけられた、複雑な現象なのです。
データとにらめっこするのもいいですが、外に出て、五感(第六感さえも!)を働かせて、いろいろ感じて体験することが大事だと思います。
今日はこの辺で…![]()