大学教員・山瀬正寛の発達障害雑記帳 -2ページ目

大学教員・山瀬正寛の発達障害雑記帳

大学教員として発達障害の学生を支援・指導する立場から、発達障害にまつわる諸問題について考えていきます。

先日のEテレ(ETV特集)「異才発掘プロジェクト」に関連して、発達障害と、いわゆる「才能」について、思うところをツイッターで(とりとめもなく)呟いたので、まとめておきます。

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発達障害療育コミュニティでは「才能」云々はときに忌み嫌われるNGワードみたいだけど、ちょっと呟きたくなったので山瀬の見解を呟きます。

才能は、誰もが持っている。発達障害の人も、そうでない人も。才能は「ある/ない」でなく「開花する/埋もれる」と捉えようではないか。発達障害児療育でも、そうでない育児でも、大事なのは才能のある/ないでなく、「あるに違いない(まだ見えてない)」才能を潰さないこと!

あと、エジソンとかアインシュタインとかの「ASDかもしれない昔の偉人」の話を引き合いに出して発達障害と才能のある/なしを短絡的に結びつける論調は良くも悪くもスルー推奨。「逸話が残っている」という時点で有名人であるというフィルターがかかってるから。

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6月27日夜11時から、ETV特集(NHK Eテレ)で東大の「異才発掘プロジェクト」のドキュメンタリー番組が放送されました。
再放送が7月4日0時(3日金曜日の深夜)からあります。

この番組について、ツイッターで山瀬が呟いたことをまとめます。

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ETV特集異才発掘プロジェクトなう。しょっぱなからASD少年が出てきた。
ETV異才発掘。普通ってなあに、変わってるってなあに。いきなり厳しい問いかけ。異才発掘教室の先生。
ETV異才発掘。個性派マイペースの突き抜けたこどもたちにあえてグループワークをさせて交渉力を育む試み。
ETV異才発掘。テクノロジーが発達障害児の就学を支える、聴覚過敏対策ヘッドホンや書字障害サポートのタブレット端末ノートテイキングなど。 (※注:もともとタブレット端末やヘッドホンを使って感覚過敏や学習障害の児童生徒の学習を支援する研究が先にあって、「異才発掘」はその流れの中で始まったプロジェクトだそうです(最初から英才教育を目論んだものではない)。) ETV異才発掘、「突き抜けた能力を伸ばす」という面ばかりでなく「当事者である生徒たちが人や社会との関わりや人の尊厳に対する考え方を学ぶ」というプロジェクトの側面にも注目したドキュメンタリーだった。 ETV特集異才発掘プロジェクト、これから録画もしくは再放送を見る方々へ。「発達障害でも才能がある子の話でしょ…」とか「自分は/うちの子は才能なんてないし…」という先入観を持たずに見てほしい。才能の開発とは別の、プロジェクトの別の側面にも、この番組は光を当てている。
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先ほどのアメンバー限定記事は「毒吐き」ですが、結論部分だけここに書きます。

カウンセラーも精神科医も(ついでに弁護士も)玉石混淆、相性も良し悪しで、当たり外れがあまりにも大きい。ダメだと思ったら、その時点までの金銭や時間の消費は惜しまず、きっぱり縁切り(損切り)しなきゃいけない、最初からハズレの可能性も頭においておかなきゃいけない。
そう思い知らされる出来事があった、というお話でした。