日付が変わってから、また雨が降り出した。
秋の長雨、か。いいね。金木犀の花がすべて散らないといいけれど。
今日はHPの小説をアップする気力がない。
結局一日、ぼうっと過ごしていた。
「もう大丈夫?」
問いかけてくれる大切な人の伝言が俺の心に落ち着きを取り戻させてくれる。
…ありがとう、小鳥。
昔は、閉じこもってしまった心を取り戻すために、納得がいくまでピアノを弾いていた。
学校もよくサボったし、親にも刃向かった。
詩を書いたり、物語を書いてみたり、結構現実逃避が得意だった。
ま、そりゃ今でもか。
みんなは、答えの出ない問題を突きつけられたことってあるか?
俺は、未だに答えの出せない三つの引き出しを心にしまっている。
回答を知るそのうちの一人は、もうこの世にいない。
けれど、その引き出しがあるためにずっと、彼女のことは忘れられないでいる。
すべては時が解決してくれるって良く聞くが、俺にはそれは嘘だ。
解決しない問題だってこの世にはある。
そんなに人は強いものか?
強くありたいとは思うが、残念ながら、そう思いながら前に進むのが俺には精一杯だ。
優しくないから優しくありたいと思うように、俺は人に依存している。
なんてな!
まだ少し暗いか。
腕の中で寝る愛しい人を見ていると、気持ちが安らぐ。
俺は寝られなくても、いいや。
この寝顔が、俺を満たしてくれるから。
おやすみ、小鳥。