「受け皿いっぱいの秘密」って?:
もともとピンク・フロイドというロックバンド(というより世界最大級の売り上げを誇る音楽集団)の初期のアルバム:
A saucerful of secrets
(1968,2nd Album)
の邦題でした。
これを日本のレコード会社は日本版発売当初(発表年不明)なにをとちくるったのか、
*受け皿*いっぱいの秘密
という邦題をつけたのでした。
受け皿?
同キーワードでグーグル検索するとピンクフロイド掲示板が上位で引っ掛かり、そこで
"saucerful"という語が辞書にない?というギロンがされてました(藁);
saucerful = saucer + full
ですから
∴A saucer full of secrets
いわゆるUFOのことです。1940年代、最初にUFOが騒がれ始めた頃にその格好からフライング・ディスク(=「空飛ぶ円盤」)とかフライング・ソーサーと言われたのでした。コーヒーカップの受け皿です。
今(当時も)この盤のレコード会社である東芝EMIのサイトを見ても最初期の邦題をこうしていたという説明はないみたいです。過去を消したかった?
ちなみに現在の邦題は「神秘」。
まあ無難な題名かもしれませんが原題を尊重しつつも間違えたという意味では「受け皿~」の方が味があるのかも。
なお現在検索一位は、ミステリーマガジンのバックナンバーが出てきます。
『受け皿いっぱいの秘密』は武宮閣之さんの小説です。まだ単行本収録されていない模様。
この題わざわざ選ぶのですから武宮さんもフロイド・ファンでしょうか(私、この小説未読です)。
以上過去にもちらと書きました。が。最近このキーワードでグーグル検索すると当ブログが結構上位(先日は3位)。とんでもないことになってますので交通整理を兼ねて改めて説明をいたしました。
U現象を理解しないという点では昔もいまも変わらないということ? 否、文化状況を理解せず平行輸入したということでしょう。のどかです。
対して現代日本のUfo無視(=神話論)には悪意が混入しています。
(その"のどか"さを懐かしんで当ブログ副題に「受け皿いっぱいの秘密」を採用しました。)
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xσ,
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