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2010年『このミステリーがすごい!』大賞受賞作です。先日書店で平積みされていたところを発見。
一昨年の作品なのに、知らずにもったいなかった。もっと早く読みたかった。
平易な文体で書かれていて、これ見よがしなところがない。日常の書き方がうまく、自然に引き込まれていく。リアリティーがあるということか。
最後の4分の1でスピード感がアップし、盛り上がっていく。大きく広げた立体的な地図を一気にパタパタと小片にまとめていく様な感じ。
書店で手に取った時には奇妙なタイトルだと思ったが、読後にはこれしかないというタイトルだと感じる。
タイトルが、本文の中にもあるサリンジャーの作品へのオマージュというところも渋い。
自分の世界観が変わるような小説ではないが、エンターテインメント性は高い。どうして直木賞候補にならなかったのだろうか。とにかく面白かった、文句なし星5つ。
